さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

7月下旬、2回の面会が出来ました

2024-07-31 22:38:37 | 面会

この直前のブログ記事とは前後関係が逆になりますが、記録しておきます。

 

7月17日(水)面会日でした。

同じ日にさっちゃんの洗濯物も受け取る予定です。

▲16:02。両足が車椅子の足置きに揃っているのを見て、驚きました。右足は拘縮して140度ほどに曲がったままのはずなのです。でも、この日は右足がよく伸びていました。嬉しいですね。

 

▲16:03。腕も極端にクロスした状態ではありません。目もよく開けてくれています。この日も「ふるさと」を歌ったと思います。

 

先々週のことなので、記憶はあやふやになっています。

水曜日に受け取ったさっちゃんの洗濯物を木曜日に洗濯し、金曜日にI老健へ持っていったと思います。

その7月19日(金)、S田さんから声を掛けられ、医師からの話を聞くことになりました。

医師の話の内容は、さっちゃんの軽度な肺炎についての報告でした。

38度台の熱があるのだそうです。

詳細は分かりませんが、通常の治療を行なっているようです。

これまでの肺炎と比較すると、軽い症状のようなので、僕はさほど心配はしませんでした。

 

医師からの話が終わり、帰ろうとしていると、S田さんが僕を呼び止めます。

次の25日の面会をさっちゃんのいる部屋で行なえそうだ、と言うのです。

2時半からという早い時間帯、いちばん暑い時間帯での面会ですが、そんなことは問題ありません。

どうやらその時間帯には同室の方々が皆さん部屋にいないから可能かもと言うことです。

 

久し振りに直接さっちゃんと面会できそうだと期待した7月25日(木)。

ところが、さっちゃんとの直接の面会は実現しませんでした。

コロナ感染拡大が理由のようですが、それは前の週から分かっていることですよね。

せっかくそれを期待して来てくださった妹のK子さんには申し訳ない気持ちです。

 

▲14:32。K子さんがさっちゃんに話しかけ続けてくれます。肺炎の症状は続いているようですが、とりわけやつれた印象も見受けられず、少し安心しました。

 

▲14:33。点滴は水分だと思います。写真では見えていませんが、マスクの下には鼻へのチューブがあります。車椅子の後ろには50cmほどの長さのボンベがありました。

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さっちゃんに再び転機が訪れたようです

2024-07-30 01:09:31 | 中心静脈栄養

7月29日13時50分、I老健の相談員のS田さんから電話がありました。

さっちゃんの簡単な現状報告の後、「今日4時ころに来れませんか?」と言います。

医師からの説明があるようです。

もちろん、行くことにしました。

 

I老健へ行き、面談室で待つ間、いろんなことを考えます。

最悪の事態も考えるのですが、詳細な情報がまだありませんから、漠然としか考えられません。

しばらくして、いつもの高齢のお医者さんと少し遅れて看護師さんが来ます。

お医者さんはもごもごとした喋り方で、あまりよく聞き取れないことも多くあります。

女性の看護師さんが明瞭に話してくださって、あまり耳の良くない僕にとっては助かりました。

 

医師と看護師の話の要点はこうです。

・先々週からの肺炎治療は継続中。

・薬、水分、栄養の投与は点滴(末梢静脈栄養)で行なっている。

・しかし、点滴ではせいぜい100kcal/日ほどしか与えられない。

・その状態がずっと続いている。

・しかも、点滴の注射針を刺せる場所があまりない。(硬くなってしまうし、さっちゃんは血管が凄く細い)

・胃瘻からの栄養補給再開も考えられるが、誤嚥する可能性は高い。

・胃瘻から投与し、胃液と反応して少し固まるタイプのものを試す選択肢もある。(それでも誤嚥が心配なようです)

 

この状況の解決策として中心静脈栄養という方法をお医者さんは言うのです。

通常の点滴のことは末梢静脈栄養と言うそうです。

腕や足など、心臓から離れた末梢から投与するからです。

それに対して、中心静脈栄養は心臓に近いより太い血管から投与するのです。

血管も太く血流も速いので高カロリーを投与できるのだそうです。

もちろん直接血液中に投与するわけですから、24時間かけてといった感じでゆっくりと投与するみたいですね。

現況のすぐには肺炎が完治しそうにないさっちゃんの低栄養状態を解決する有効な手段が中心静脈栄養だと言うのです。

 

ところが、これには以下のようなことが付随します。

・老健ではこの医療処置は施せない。

・老健を退所して病院に入院する必要がある。

 

このような理由もあって、医師から僕への説明の場が持たれたわけなのですね。

さらに、ここから生じる僕が決めなければならない事柄があるのです。

そうです、二者択一になるのです。

ひとつは、病院へ入院して中心静脈栄養のための装置を造設すること。

もうひとつは、入院せずこのままI老健に残り、今のままを続けること。

 

I老健に残ると言うことは、ほぼ確実にこのまま看取りへと繋がっていくことでしょう。

看取りの状態に入ると、個室に入り、毎日直接の面会も可能になります。

コロナ禍であることは変わりませんから、15分間だけのようですが。

 

お医者さんと看護師さんからの話の大筋は以上のようなものでした。

さっちゃんが自分の状況を理解でき、どうしたいか意思表示できれば最善なのでしょうが、望むべくもありません。

僕が決定しなければなりません。

最初に肺炎になって救急隊員から決断を迫られたのが最初でした。

その後、1回か2回あったでしょうか、僕はさっちゃんの生殺与奪の権行使を強要されました。

これまでは常に涙と共にを選びました。

今回は涙が自然に流れるような緊急突発的な事態ではありません。

ゆっくりと考えることが出来ます。

とは言え、2、3日中に決定しなければならないのですが。

ただ、お話を伺いながら、僕の心の中では選ぶべき道は決まっていました。

 

最後に嬉しい申し出がありました。

さっちゃんに会えるというのです。

この老健内のさっちゃんのいる部屋で、さっちゃんの横になっているベッドで会えるというのです。

その時僕は、「カメラを持ってくればよかったなぁ」などと考えていました。

もっとまともな感想を持てないものでしょうかね。

 

さっちゃんの部屋は3階にあります。

エレベーターで3階に行くと、「広いフロアだな~」といった印象でした。

中央に広く病院のナースステーションのような場所があります。

それを取り囲むように部屋があります。

病院の入院病棟とよく似た雰囲気ですが、それよりもすべての部屋と中央にあるスタッフさん達がいるエリアが近いのですね。

さっちゃんのいる部屋に通されました。

ベッドが5つくらいあったかな、詳しくは観察していません。

他のベッドにはどなたもいませんでした。

夕食時間だったのでしょうか?

 

さっちゃんのベッドに来ました。

さっちゃんが目を開けて僕を見てくれます。

何やら声も出してくれます。

僕は久し振りにさっちゃんの手を握りました。

最初は左手、そして右手とも。

けっこう汗をかいている掌でした。

部屋ではさっちゃんはマスクはしていません。

鼻にチューブが入っていて、酸素が入っています。

ガラス越しの面会時はマスクをしていますから、さっちゃんの口の表情が分かりません。

でも、今は目と口とでさっちゃんの表情が伝わって来ます。

そんなさっちゃんの表情は僕の決断を後押ししてくれました。

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2度の面会と、7月の面談がありました

2024-07-11 23:06:49 | 面会

7月2日(火)、さっちゃんとの面会をしました。

妹のK子さんも来てくださいました。

暑い中、電車とバスを乗り継いで、僅か15分の面会時間のために来てくださいます。

有難いことですね。

 

▲14:30。K子さんが声を掛けてくれます。も唄ってくれました。写真では目を瞑っているさっちゃんですが、よく目を見開いて、こちらを見つめてくれていました。

 

この写真で注目して欲しいのは、さっちゃんの腕と脚です。

まずですが、さっちゃんは両腕が拘縮していて、胸の前でXに組んだ状態になっていました。

でも、この日の腕は組まれていません。

そして、は右足が拘縮していて、140度くらいに曲がったままなんです。

でも、この日はそれほどは曲がっていなかったように見えます。

何故なら、右足の靴の位置が左足とさほど大きくは変わらないからです。

 

▲14:31。先日の胃瘻交換をする前に、髪の毛を整えたようですね。上の方は髪はピンピン立っていますけれど、下の方は短くなっていますね。時々、声も出してくれました。

 

7月5日(金)、15時半から相談員のS田さんとの面談が行なわれました。

部屋に入って来られて真っ先に、「あんなに素敵な表情をするんですね」と嬉しそうに語ります。

一体、さっちゃんはどんな表情を浮かべたんでしょうかね?

恐らくは笑顔なんだと思います。

I老健で手厚い介護を受け、多くの見慣れたスタッフと接し、落ち着いた生活が送れているからでしょうね。

僕もこの老健でスタッフとしてさっちゃんに毎日会いたい気分です。

 

先日の面会で感じたさっちゃんの腕と脚の拘縮について聞いてみました。

S田さんはこんな風に話してくれます。

「緊張すると、腕をグッと組んで身構えるようにするんですよね」

「だから、まずは緊張感をほぐしてあげることが大切なんですよ」

なるほど、そうなのかもしれないな、と思いました。

 

体温や血圧等はここのところ安定しているようです。

便秘なのは相変わらずですが、排便はそれなりにあるようですね。

栄養補給も毎日10時16時に合わせて800kcalですが、嘔吐もなく順調なようですね。

ただ、液体状の栄養物ですから常に嘔吐の可能性はあるのでしょう。

ゼリー状の栄養物を与えることも検討しているようです。

ゼリー状なので胃から食道へ、さらに口の方へと逆流して行きにくいことは、何となく理解は出来ます。

ただ、液体と比較して、胃の中に一挙に入りますから、胃がびっくりして負担も増すのではないでしょうか?

詳細については聞かされていませんし、始めるとしたらいつからなのかも聞いていません。

まずは可能性について、僕に知らせてくださったのでしょうね。

 

7月9日(火)、14時半からさっちゃんと面会を行ないました。

▲14:37。最初は目を瞑っていたさっちゃんでしたが、面会時間の間中、ほとんど目を開けてくれていました。面会が終わると、また目を瞑っていたようです。僕のことを見てくれているんだと、思いたいですね。

 

▲14:43。前回同様、腕を強く組むことはありません。右ひじを車椅子の肘のせにのせています。写真では写っていませんが、右足もそれほど曲がっていないように見えました。

 

この日、僕は「ふるさと」の歌詞をメモして唄いました。

3番まで唄い、1番を再度唄いました。

「ウサギ追いし かの山  こぶな釣りし かの川

     夢は今も めぐりて  忘れがたき ふるさと」

「いかにいます 父母  つつがなきや 友がき

     雨に風に つけても  思いいづる ふるさと」

「志を はたして  いつの日にか 帰らん

     山は青き ふるさと  水は清き ふるさと」

さっちゃんもこの歌を口ずさもうとしたからかどうかは分かりませんが、時々「あ~」とか声を出してくれました。

 

この日はさっちゃんの洗濯物も受け取りました。

浴衣タイプの寝巻き3着とガウンタイプのが1着、他にも下着とズボンがありました。

これまでで一度の洗濯物としては一番多かったですね。

水曜日に洗濯して、木曜日にI老健へ持って行きました。

梅雨時で雨も時々降ったり湿度も高いので、木曜日の昼まで干していました。

浴衣タイプの2着は脇の下あたりが破れていました。

破れ終わりの箇所をそれ以上破れが進まないように止めの結びをしておきました。

もと通りに直すには、縫い方が複雑で、僕には出来そうにありません。

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胃瘻の交換をしました。6ヶ月おきくらいに行ないます

2024-07-03 11:38:06 | 胃瘻

6月29日(土)、この日はさっちゃんの胃瘻の交換日です。

前回、12月16日に交換しましたから、もう6ヶ月が経ったのですね。

 

僕は付き添いをするためにI老健へ8時10分までに行かなければなりません。

自転車で30分ほどかかりますから、7時半には家を出ます。

ゆっくりと朝ご飯(パンですけれど)を食べる時間がありませんから、バナナ1本食べました。

I老健に到着すると、介護タクシーがすでにスタンバイしていました。

 

▲8:19。さっちゃんも予定通り1階に降りて来て、介護タクシーに乗りました。退院した時以来の直接対面です。ほぼ1ヶ月ぶりですね。I老健に戻ってから、車椅子の角度が少しずつ立って来ていますね。車ですから、左右に揺れたりガタガタしたりしますから、さっちゃんは不安なのではないでしょうか?

 

▲8:33。病院に着きました。受付を済ませ、呼ばれるまで待ちます。視線は上向きになっていますが、しっかりと目を見開いていますね。「何事なんだろう?」と思っているのかもしれません。すぐ近くでさっちゃんと居ることが出来て、僕は嬉しいですけれどね。

 

しばらくすると、看護師さんが来て、処置をする部屋まで連れて行ってくれました。

処置室に入り、看護師さん2人で車椅子から処置台の上に移します。

「旦那さんも足を持ってくださいね」と言われましたから、移す際に僕も協力しました。

30kgないほどの体重ですから、僕の協力もたいして影響しないのでしょうけれどね。

 

▲9:15。胃瘻の交換自体はすぐに終了します。終了後、最初に出て来た医師が僕に説明してくれます。腹厚が少し広がったみたいで、今は2.0cmなのですが、「次回は2.5cmにしたいと思います」と言われました。次回は来年の1月になるようです。

 

▲9:34。介護タクシーに再び乗車して、I老健へ帰ります。さっちゃんは何を思っているのでしょうね? さっちゃんの手を握って、僕はいろいろと話しかけます。

 

病院での費用は1100円、介護タクシー往復料金が6960円でした。

早朝からバタバタして大変ですけれど、さっちゃんと直接会える喜びもありますし、時間もさしてかかりません。

帰宅後、ゆっくりとコーヒーを淹れて、いつもの朝食を作りました。

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