さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

およそ40日ぶりにさっちゃんのコーヒーカップが見つかりました!

2020-05-11 23:45:59 | 食事・食器
毎朝使うコーヒーカップ、行方不明になっていたさっちゃんのコーヒーカップが約40日ぶりに見つかりました。
どこで見つかったかというと・・・・

我が家は大きな団地のひとつの棟の3階にあります。
小家族用で間取りは2DK。
夫婦二人だけですから十分な広さです。
2つの部屋はひとつは和室寝室として使っています。
もうひとつはフローリングの部屋僕の書斎兼仕事場みたいな部屋でした。
みたいな、というのも僕がその仕事をやめましたから、ほとんど使うことがなくなったんです。
なくなったといっても、一応僕の部屋ということにはなっていますから、どんな風になっているかと言うと・・・・
まあ、分かりやすく言うと、物置みたいに成り果てているんですね。

その雑然と物の散らかった部屋でコーヒーカップが見つかったんです。
僕はコーヒーカップは寝室にあるとばかり思っていましたから、意外でした。
まだ見つからないさっちゃんの箸はこの物置のような部屋にあると思っていますから、ほとんど発見を諦めているんですけどね。

コーヒーカップは雑誌や新聞や資料の紙やらが数十cm積もった二つの山の間に挟まれていました。
ポイッと無造作に置けるような場所ではありません。
意識的にこの場所に捻じり込まないと無理です。
どんな意図をもって、こんな場所に置いた(捻じり込んだ)のか不思議です。
SNOOPYの文字と絵が描かれた小さめのコーヒーカップ。
(ちなみに僕のはKとKiwiとキウイの番の絵が描かれたもの)

コーヒーカップは無事見つかりましたし、何故さっちゃんがあんな場所に置いたのか空想するのも楽しいですよね。
そんな楽しいことが今日もう一つありました。
これは一昨日のブログの最後の方に書いた黒ずんだ鍋敷きのことです。
それが今日の昼、トイレの中で見つかりました。
便座の上に置いてあったんです。
その日は起きてすぐ僕もトイレに入っていますし、昨日だって何度も入っています。
と言うことは、さっちゃんは今日の昼僕が使う前にわざわざ便座の上に置いたということ?
今日のさっちゃんは朝起きてすぐにおしっこをしたっきりで他には使っていません。
使ったとしても、必ず僕が一緒ですからその時は無理です。
つまり、僕が見てない所で、どこかに置いてあった鍋敷きを持ってトイレへ行き、便座の上に置いた、と言うことですね。
不思議で楽しい出来事です。

今日も平穏な一日でした。
も2種類飲めていませんし、歯磨きもしてくれませんし、寝巻きへの着替えもしてくれませんでした。
さっちゃん自身はいつも通り怒ったり文句言ったり理不尽なことを言ったりするんですが、平穏に終わりました。
一日を平穏に過ごせる理由が何となく分かって来ました。
さっちゃんはいつもと変わっていなくても、僕が変わっているようですね。
どう変わっているかと言えば、悪く言えば無関心に聞き流す。
良く言えば対立する要素を回避して、柳に風の態度を貫き通す。


平穏なのは有難いのですが、それだけでは何か違うな? という感情も僕の中にあります。
もっと生身の感情をぶつけて、熱くなる時も欲しい気がします。
でも、それは自己満足かな?
さっちゃんに僕の熱い感情が分かるとは思いません。
さっちゃんにはマイナスの感情しか残らないのかもしれません。
喧嘩に発展するような熱い感情は兎も角として、穏やかで温かい感情は表現して伝えたいと思います。
ですから、しょっちゅうハグしてあげます。
背中やお尻をさすったり軽くパンパンと叩いてあげたりすると、さっちゃんもお返しに僕にしてくれます。
さっちゃんがこんな風にしてくれると、僕は幸せですね。
コメント
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