7月16日の16時42分、K川病院から電話が入りました。
さっちゃんの状態が悪化したのかとドキッとします。
看護師さんが「さっちゃんの状況をご報告します」と言います。
口調からすると、さっちゃんの状態が悪いとかではなさそうです。
看護師さんは続けます。
「今日、点滴をセットしたのですが、何とか出来ました」
「足にです」
「今日は上手くいきましたけれど、今後いつも上手くいくとは限りません」
「上手くいかなくても、その後上手くいくことがあるかもしれません」
看護師さんの言葉の雰囲気が少し変わりました。
「点滴のセットが上手くいかなくなったら、それ以上は何も出来ません」
そのような状況であることを理解しておいて欲しい、とのことのようです。
まあ、これは以前からのK川病院の基本姿勢です。
7月18日の12時28分、再度K川病院からの電話がありました。
今回は医師の院長先生との話の場を設けたので、都合の良い時間で来て欲しいということです。
僕はその日の14時半で会うことにしました。
「窓口で面会申込書に記入して提出してください」と言われました。
理由を聞くと、「せっかく来るわけだから面会もしてください」と言われました。
面会申込書に記入すると、ナースステーションに案内してくれました。
そこには80代にはなっていそうな院長先生と、しっかりした看護師長のような方がいます。
主にその看護師さんが話してくださいます。
内容はこれまで聞いていた内容の繰り返しです。
僕から話すことも、同様です。
基本的には僕自身も中心静脈栄養の造設を望んでいないこと。
とは言え、その増設に伴う具体的なメリットやデメリットをその専門医から聞いてみたい。
この2点です。
専門医から聞いてみたいという要望に関しての院長先生の答えはこうでした。
「病院からデータを渡しても、実際に患者を直接見ないことには医師としては判断できないんですよ」
となると、さっちゃんをその病院へ運ぶことになります。
その移動はさっちゃんにとって大きな負担となり、そのことで体調を崩す可能性もある。
「いろいろと診た結果、造設するのは困難だと決まれば、またこちらへ戻さなければならないですよね」
「それも大きな負担だ」
ここで看護師さんが言います。
「いったん退院すると、再び戻れるかどうか分からないんですよ」
「入院待ちの人がいますから、空きが出来るとすぐに埋まってしまうんです」
院長先生はご自身では中心静脈栄養造設の手術を行なったことがあるかどうかは知りませんが、
それを行なった患者さんのことはよくご存じなようです。
「血管自体が弱っていると、中心静脈で濃い栄養を注入した結果、血管が破れてしまうこともある」とおっしゃいます。0
他にもいろいろと話してくださいました。
さっちゃんに手術を施してくださる医師からの言葉ではありませんが、経験のある医師の発言ですから、発言に力があります。
院長先生と話が出来て良かったです。
その後、さっちゃんに面会できました。
▲15:15。最初は目を閉じていましたが、「さっちゃ~ん」と呼びかけ続けると、最初は1㎜程度、ほんの少し目が開いたような気がする程度でした。その後、この写真くらいに目が開きました。目を開けてくれると、嬉しいですね。
いつも通り、「ふるさと」を唄いました。
点滴は足の指付近からでした。