さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

デイサービスのスタッフさんがさっちゃんの枕元まで来て、連れて行ってくださいました

2020-05-08 23:47:15 | デイサービスや介護
昨日の穏やかさが一転、今朝はいきなりの不穏スタート。
さっちゃんはほとんどの朝、問題なくすうっと起きてくれます。
たまにすぐには起きなくても、幾度か促せば起きてくれていました。

それが今朝は全然起きてくれません。
昨晩、布団に入ってからもしょっちゅう出て来て、最後に出て来たのが11時半ころだったのも影響しているのでしょうか?
さっちゃんにとっては睡眠不足なのかもしれません。
僕はさっちゃんを起こすのは諦めて、せっかく作った朝食ですから、せめて僕だけ一人で食べることにしました。
おかずに最後の火を通し、自分のパンにマーガリンを塗っていると、あれあれ、さっちゃんが起きて来ました。
僕はさっちゃんに「朝ごはん食べようね」と話しかけるんですが、どうもそんな気は毛頭ないみたい。
すぐに布団の中に戻ってしまいました。

僕は朝食を済ませ、今朝は燃えるゴミの日ですから、指定袋にまとめて集積所へ持っていきます。
毎回、この間にさっちゃんが家を抜け出したらと心配してるのですが、今朝は寝巻きのままなのでなおさら心配です。
僕が部屋に戻っても、さっちゃんは布団の中でした。
もう一度さっちゃんに「起きようよ。これから出かけるよ」と起きるよう促します。
すると、さっちゃんが体を起こしてくれます。
右腕を掴んで、起き上がるのを手伝ってあげ、さっそく着替えのスタート。
上をヒートテックのシャツに着替えると、寝巻きのズボンとパンツを一緒に一気に脱がします。
昨晩ほどおしっこの臭いはしていませんが、パンツは新しいのに替えたいですからね。

着替えは成功!
これで今日のデイサービスは何とかなりそうだと、思えて来ました。
時間はあまりありませんが、少しでも朝ご飯を食べてもらおうと誘うんですが、さっちゃんはソファーに座ったまま。
ヨーグルトを持っていっても、さっちゃんは受け取ってもくれません。
そのうち、再び布団の中へ。

こうなると、デイサービスのスタッフさんの誘(いざな)いの威力に頼るしかありませんね。
まもなくチャイムがピンポ~ンと鳴ります。
スタッフさんに、手短に事情を説明し、玄関から呼びかけをしてもらうことに。
「さっちゃ~ん、お迎えに来たわよ。一緒に行きましょ」
いつもなら、しぶしぶ起き上がって、玄関の方へ進み、スタッフさんの顔を見ると、薄っすら笑みを浮かべることだってあるんです。
でも、今日はピクとも動きません。

スタッフさんが「上がってもいいですか?」と聞きます。
僕はそんなことは考えていなかったんですが、言われてみればそれが一番かもと思いましたね。
「いいですよ」
さっちゃんの枕元までスタッフさんが来られて、呼びかけます。
最初は僕もさっちゃんの視界の中にいたのですが、姿を見せない方がいいかなと思い、ダイニングに引っ込みました。
頑ななさっちゃんも何度も直接耳元で誘われると拒否はできないようですね。
まさに渋々でしょうが、布団から起き上がってくれました。
何も食べてないこと、トイレにも行ってないことを告げ、さっちゃんはスタッフさんに連れられて行きました。

デイサービスでの様子が連絡帳に記されています。
「今日は朝からご機嫌が悪く、デイサービスに到着しても車から降りるのに時間がかかってしまいました。職員とそのままお散歩してからお部屋に入りましたが、髪のセットも体温、血圧も測ることが出来ません。体調などは悪くなさそうでしたので、職員がそばに付いて見守りをさせていただきました。昼食の麻婆豆腐は半分ほど摂取できてます。」
マシンを使ったトレーニングもすべて出来なかったようですね。
マスクをするのも拒絶するので、他の通所者と近い空間では一緒に居させられなかったようです。

僕がお昼を食べ終わったころ、さっちゃんは家に戻って来ました。
玄関に入ったさっちゃんを見て、スタッフさんが「あら、今日初めての笑顔を見たわ」と言ってくださいました。
さっちゃん、玄関で何やら喋り続けています。
「何か伝えたいのよね」とスタッフさん。
いつも髪を三つ編みとかにしてくださる方なんですが、今日はそれもさせてくれなかったんだとか。
今朝も髪の毛は梳けませんでしたから、ちょっとぼさぼさですね。
結局、久し振りにさっちゃんと僕はスタッフさんを車のところまで見送って来ました。
コメント
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