さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんの要介護度が3から5になりました

2022-02-10 19:00:18 | デイサービスや介護
このブログでもお知らせしていたように、入院中に要介護認定が行なわれました。
そしてその結果が今週初めに郵送で送られて来ました。
予想通り、要介護5です。

大腿骨骨折で、リハビリへの意欲も乏しく、まったく立てもせず歩くことも論外な中での認定ですから、当然の結果だと思います。
実際に退院して、直接さっちゃんと対面、生活してみないと分かりませんが、僕が心配しているのは肉体面よりも精神面です。
リハビリも意欲の小さな欠片さえ残っていれば、その欠片を起点にして、立つこと、歩くことが出来るようになると、僕は信じています。
食べることにしても、食欲は消えていないはずですから、自宅でリハビリをたっぷりすれば、食欲も湧いてくるはずと僕は信じています。
ただ、意欲や食欲が小さなままで、いくら刺激しても少しも大きくならない場合は、一体どうすればいいのか、僕には分かりません。
今の段階では、僕には信じることしか出来ません。
さっちゃんの心の中には小さいけれどリハビリへの意欲も食欲もあることを。
信じている通りならば、さっちゃんの状態が少しずつ改善していくことがこれからの僕にとっての喜びになるはずです。
幸せの種になるはずです。

要介護5になったので、これまでの要介護度の経過を振り返ってみました。
2016年6月認定  要支援1
2017年6月認定  要介護1
2019年5月認定  要介護3
2022年2月認定  要介護5

さっちゃんの認知症が確実に進行していることがよく分かります。

僕自身の認知症への慣れや理解が進んだせいかもしれませんが、認知症が進行するに連れ、さっちゃんへの愛おしさも増して来たようです。
いま思うと、今ほど病状が進行していない要支援1や要介護1の時に、もっともっとさっちゃんを愛おしく想っていてあげたかったですね。
でもまだその頃には、以前の対等な人間関係の名残が強くあって、喧嘩も反発も無視も冷笑も普通にしてしまっていたんですよね。
認知症でなければそのような一見マイナスな感情や行動も、二人の関係にはスパイスのようなものとして働くんです。
言葉を発すること、一緒に食べること、山を歩くこと、トイレに行くこと、お風呂に入ること、・・・・、
あらゆることをもっと愛おしく想ってあげられたら良かったなぁと思います。
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2月から木曜日もデイサービスに通うことになりました

2021-01-25 23:58:44 | デイサービスや介護
今日の正午過ぎ、ケアマネージャーさんから電話が入りました。
土曜日に僕からお願いしていた、デイサービスを週3日にする件でした。
さっちゃんが今通所しているデイサービスの木曜日に空きがあるので、「週3日にすることが可能です」とのことでした。

「今週の木曜日からにしますか?」とケアマネさんに言われましたが、望んでいたこととは言え、急に言われると戸惑うものですね。
ちょっと返事に躊躇したのち、「切りよく2月からということでお願いします」と答えました。
という訳で、来週からさっちゃんはデイサービスに週3日間通うことになりました。

コロナ禍で緊急事態宣言も発令されているこんな時期に、さっちゃんの外出を増やすことに一抹の不安もあります。
でも、Stay With Community という観点から考えれば、さっちゃんにとっての Community が増えたわけではありません。
もちろん、スタッフさんに少しの顔ぶれの違いはあるのかもしれません。
通所者の方々の顔ぶれも変化しているでしょう。
ただ、通所者は共通点の多い方々ですし、新型コロナウイルスに対する対応もしっかりされているでしょう。
諸々考慮しても、まあ同じ Community と考えていいのではないでしょうか。


今日は3時ころから散歩に出かけました。
昨日は一日中雨が降り続いて、寒かったですから、家から一歩も出ませんでした。
今日の散歩は3時からですし、とっても暖かくて、風もありませんでした。
この時間帯の多摩川土手は歩いている人は夕方よりは少ないのですが、自転車が多かったですね。
コンビニへの寄り道も含めて、いつもの倍くらい1時間15分の散歩でした。


今日の夕食ですが、ご飯は冷凍したのがありますし、お味噌汁は昨日作ったのが残っています。
ですから、おかずを一品作りました。

タマネギ1個を薄切りにして、フライパンにオリーブオイルとクミンシードを入れて弱火でかけておき
ます。
クミンがチリチリし始めたらタマネギを入れて、時間をかけて狐色(途中でターメリックを入れるので黄色くなりますが)になるまで炒めます。
タマネギ炒めの後半にはチューブに入ったニンニクとショウガを加えました。
チューブ容器にあとわずか残っていたので、よく見ると、チューブは二重になってるんですね。
ハサミで外側の容器を切ると、内側の薄い容器に残っていたのを全部使い切ることが出来ました。
さらにターメリック、クローブ、コリアンダー、カルダモンをパウダーで加えます。
その後、中火にして炒めました。

ひと口サイズのさらに半分に細かく切った鶏のモモ肉を加えて炒めます。
(さっちゃんのひと口サイズに合わせたんです)
同時に粗挽きの黒胡椒と塩はほんの少し加えました。
鶏肉に火が通り始めたころ、冷蔵庫の野菜室に残っていたセロリを加えます。
さらに、ジャガイモ(メイクイーン)1個も加えました。

鶏肉にほぼ火が通ったら、トマト缶を半分入れました。
トマトは煮崩すのでホールを使っています。
蓋をして、ジャガイモが軟らかくなるまで煮ます。
出来上がりかけたころに、ガラムマサラを入れました。
これには唐辛子も入っているので、辛いのが苦手になって来たさっちゃんには辛過ぎるかもしれません。
ですから、チャツネも加えて、甘辛くしました。
そして最後は、蓋を取って汁気を飛ばしました。

スパイスを使った料理は時々作るんですが、今日も有り物で適当に作ってみました。
さっちゃんはもちろん量は食べませんが、パクパクと美味しそうに食べてくれていましたね。
自己採点でも、まずまず美味しく出来たと思います。
本来なら、最初のクミンと一緒に唐辛子も1本は入れて、鶏肉もセロリもジャガイモももっとゴロゴロさせて食べたいですね。

さっちゃんはお味噌汁をお椀に4分の1ほど、上記の鶏肉料理は小鉢に半分ほど、玉子じゃぶじゃぶの玉子かけご飯は半分、
パックに入った一人分のポテトサラダは半分(残りの半分は僕の)を食べました。
相変わらず小食です。

夕食後、さっちゃんはなかなか眠ってくれませんでしたから、最終手段として、僕も横に入ることにしました。
寝るつもりはなかったんですが、寝てしまって、目が覚めたら11時。
それから食器を洗ったり、残ったおかずを冷凍したりして、このブログを書いています。
今日も穏やかな一日でした。
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ケアマネージャーさんにデイサービスを一日増やして週3日にしたいと告げました

2021-01-24 23:54:06 | デイサービスや介護
昨日の土曜日ケアマネさんが我が家に来られました。
毎月1回の恒例の家庭訪問です。
来月分のサービス利用票の提出と確認をする日でもあります。

毎回、ケアマネさんは事務的な必要事項だけでなく、さっちゃんの最近の様子、家での暮らしぶりなどを聞いてくださいます。
さっちゃんもケアマネさんのことが好きみたいで、笑顔を浮かべながらいろいろと喋り始めます。
昨日も玄関でケアマネさんの姿を確認すると、すぐに笑顔になりました。
ケアマネさんとさっちゃんが椅子に座ると同時に、さっちゃんは楽しそうに喋り始めます。
僕には喋ることはあまりないのに、ケアマネさんには喋りたいことがたくさんあるんですね。
ちょっと癪ですが、さっちゃんが楽しそうなので良しとしましょう。

ところで、いつもならさっちゃんはケアマネさんに20分、30分と喋り続けるのですが、今回は違いました。
緊急事態宣言が発令されている中だからでしょうが、事務的要件を済ませて、さっちゃんとのお喋りはわずかに数分程度。
ケアマネさんは「用事を済ませたら、すぐお邪魔しますからね。申し訳ありませんね」と、やたら低姿勢。
事務所からの指導もあるのでしょうし、通所者のご家族の中には訪問を断るところもあるのだそうです。
何日か前に電話があった時も「訪問を断っても構いませんから」とおっしゃっていました。

確かに、ケアマネさんからの感染リスク、ケアマネさんへの感染リスクがないとは言えません。
僕も念のために、ケアマネさんが帰られた後、二つの窓と玄関を開けて、空気の入れ替えを思いっ切りしました。
世の中がピリピリと神経質になっていると、僕もちょっとは右にならえする気にもなりますよね。

こんなご時世ですから、簡単に終わったケアマネさんの家庭訪問でしたが、その場で大事なことを僕は伝えました。
デイサービスに通う日数を週にもう1日増やしたいと思っていると、伝えたのです。
今は火曜日と金曜日にデイサービス、水曜日は言語リハビリ、木曜日に月1回のグループリハビリ(今はコロナ禍なので休止)となっています。
掛かり付けのお医者さんへは月に1回くらいは行くのですが、木曜日は休診日なので月曜日に行かなければなりません。
このような状況なので、デイサービスに行く日をもう1日増やすのならば、木曜日にお願いしたいと、曜日の希望も伝えました。
もちろん、木曜日の場合、グループリハビリが開かれるようになったら、その日のデイサービスはお休みにさせてもらいます。

木曜日を希望する理由は他にもあります。
以前はデイサービスに行かなくても、ハイキングや遠くまでの散歩を兼ねた買い物などで、さっちゃんはそれなりの活動を頻繁に行なえていたのです。
さっちゃんも朝食でイギリスパンを食べていた頃は、8日おきくらいにお気に入りのパン屋さんまで歩いて買いに行っていたものです。
往復で3時間くらい歩いていました。
秋川ファーマーズセンターにもよく野菜を買いに出かけていましたが、そこへも往復で3時間ほど歩いていたのです。
散歩ばかりでなく、映画を観に行ったり、音楽会へ行ったり、外食をしたり、さっちゃんにとって刺激のある活動をしていたのです。
ところが、コロナ禍ということもありますが、活動は低調になりました。
しかも、さっちゃんは長い距離を歩くことが苦手になり、外食することも僕はちょっと不安に感じます。

あまり活動的でない過ごし方が多くなってしまいましたから、デイサービスで刺激のある活動をした方がさっちゃんのためにもなるのでは、と思うようになった次第です。
以上のようなことを極々簡単にケアマネさんに説明したのです。
これが実現すると、
火曜日:デイサービス
水曜日:言語リハビリ
木曜日:デイサービス、月に1回はグループリハビリ
金曜日:デイサービス
土・日・月曜日:自由
こんな感じになりますね。
普通の勤労者なら、週4日勤務の週休3日制でメリハリがあって良さそうですよね。
ケアマネさんも賛成してくれています。
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運動主体の半日のデイサービスは今日で最後となりました

2020-10-23 22:57:48 | デイサービスや介護
今週の月曜日、19日にケアマネさんが我が家を訪れました。
月に1回の定例の家庭訪問です。
その時にテーマとなったひとつが、金曜日に行っている運動主体の半日のデイサービスの件でした。


2016年3月認知症との診断を受けてから、しばらくはさっちゃんも僕も生活の様子は以前と変わることはありませんでした。
僕も仕事を続けていましたし、さっちゃんは家事をきちんと行なってくれていました。
2016年5月には市役所へ行き、介護サービスを受けられるよう手続きをしました。
まださほど緊急性は感じていなかったのですが、お医者さんの勧めもあって、とりあえず手続きした感じでした。
その後の進展もゆっくりでした。
でも、さっちゃんの出来なくなることも徐々に増え、遅ればせながら介護サービスの利用を考え始めたのです。
地域包括支援センターへ行き、ケアマネージャーさんを決めたのです。

実は今のケアマネさんをお願いする際にちょっとしたハプニングがありました。
いただいた資料を見ながら、我が家に近い事業所に電話をかけたつもりだったのですが、間違えてひとつ上の欄の事業所にかけてしまったのです。
結果的にいい方が担当してくださることになったので、これも神様の悪戯のようなものなんでしょうね。

それ以降も、ゆっくりのんびりと、ケアマネさんのアドバイスのもと、幾つものデイサービスの見学を繰り返しました。
そして、最終的に運動主体の半日のデイサービスに辿り着いたわけです。
その当時にはもう、さっちゃんは手作業やら言葉遊びの類はとても苦手になっていましたから、それらが主体のデイサービスは除外せざるを得ませんでした。
さっちゃんにとって無二の趣味である山歩きを出来る限り何時までも続けられるよう、運動能力を維持するためのデイサービスを選択したのです。


このデイサービスに通い始めたのが2017年11月のこと。
連絡帳の初日のコメント欄には次のように記されていました。
「本日、初回利用です。
職員の話をしっかりと聞きながらラジオ体操・マシントレーニングを実施しました。
ゆっくり慣れていただければいいな・・・と思います。
ニコニコされる笑顔がとても素敵ですね。」

翌年の2月からは週2回になりました。
2019年11月までは週2回、それ以降は1回となり、その代わりに丸1日の別のデイサービスへも通うことになりました。

そして、今日で運動主体の半日のデイサービスは終えることとなりました。
来週からは金曜日も火曜日と同じ1日のデイサービスへ通うことになります。
連絡帳の最後のコメントは次のように書かれていました。
「週末の土日はお天気がよさそうですよ。
さっちゃんのお好きな山登りが出来るといいですね。
今日でデイサービス最後になってしまいましたが、どうかお元気でお過ごしください。
ちょっと寂しいです。
ありがとうございました。」

最後に家まで送ってくださったスタッフさんも「また会おうね」とお別れの挨拶をしてくださいました。

ところで、今朝のことですが、デイサービスからのプレゼントもいただきました。
3年間撮りためた写真16ページの小さなアルバムにまとめてくださったんです。
さっちゃんの笑顔が溢れた写真満載。
ただ、いちばん最近の写真からは笑顔が消えていますけどね。
顔の表情もだんだん乏しくなってきていますから。

アルバムの最後に職員一同からの言葉が添えられていました。
「さっちゃんとは3年間のお付き合いでした。
小柄なのに筋肉質で歩く速さ、体力はデイサービスでぴかいち☆彡でした。
笑顔がとても可愛らしく、とても愛らしいさっちゃんは職員のアイドルでした。
これからも優しいご主人と仲良くお過ごしください。 職員一同」



最初に通うようになったこのデイサービスは、さっちゃんにとって本当に幸せな出会いだったと思います。
スタッフの方々の優しさや明るさがさっちゃんや僕を何度も助けてくれました。
このまま続けられればいちばんいいのですが、さっちゃんはマシントレーニングが一切できていません。
ここのデイサービスの本来の機能を活用できなくなっていますから、致し方ない判断だと思います。
コロナの心配がなくなったら、お礼がてらもう一度訪ねてみたいと思っています。


《インフルエンザ予防接種のこと》
今日の午前中に、早速近くの指定医療機関に電話してみました。
駅近くの最近できたクリニックです。
なんと! 一発でOK!
当日予約だということで、今日の午後インフルエンザ予防接種完了!
さっちゃんも「イタッ!」とは小声で叫んでましたが、腕を押さえてもいましたから、無事終了。
今年は市の補助に都の補助も加わって無料で接種できました。
これからも毎年無料ならいいのですがね。
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デイサービスの日なのに、さっちゃんは起きてくれません

2020-09-19 23:56:52 | デイサービスや介護
金曜日は半日のデイサービスの日。
8時くらいには朝食を食べ始め、9時過ぎには迎えが来ます。

この朝はちょっと時間がかかって、8時10分ころから朝食がスタートできる状況に。
まだぐっすりと寝ているさっちゃんを起こしに行きました。
その前からカーテンは開けて寝室を明るくしていましたし、テレビを点けて音もそれなりに出していましたが、さっちゃんはぐっすり。

さっちゃんの上半身を起こし、右腕を掴んで、さっちゃんは立ち上がります。
寝巻きの上着を脱がすと、「ふわぁ~! さむ!」と、さっちゃん。
「寒いんなら早くTシャツを着るよ」と言うんですが、さっちゃんは布団に倒れ込むように上半身裸ん坊のまま寝てしまいます。
寒いと言うよりも(実際、寒くないし)、眠たそうです。
寝ているさっちゃんの右腕を掴んで、「さぁ、起きるよ」と引っ張りますが、起きようとしません。
続けて2回くらい試してみましたが、無理そうです。

起こすのは諦めて、僕は自分の朝食を摂り、燃えるゴミを捨てて来ました。
再度、さっちゃんを起こそうとしますが、起きそうにありません。


8時54分、僕はデイサービスに電話しました。
「さっちゃんが起きてくれそうにありません」と現状報告をして、対応を相談しました。
9時10分ころにスタッフさんが来ました。
本部からだいたいの状況は知らされているようでした。
さっちゃんの布団の場所まで入って、声掛けをしてもらいました。

さっちゃんは僕の言うことは聞かなくても、スタッフさんには素直に従うことが多いいんです。
僕とスタッフさんで両手を引くと、素直に立ち上がってくれました。
すぐにTシャツを着てもらいます。
そのまま、ダイニングの椅子まで手を引いて来て、座ってもらいます。
スタッフさんと相談をしました。
いったん他の方々を送ってもらって、その後もう一度迎えに来ていただくことにしました。

スタッフさんが帰って、まずはさっちゃんをトイレに連れて行きました。
しばらく待つと、おしっこが。
トイレの中でパンツを脱いでもらいます。
出て来たら、再びダイニングの椅子に座ってもらいました。
そこで新しいパンツ、ズボン下、靴下、ズボンを穿いてもらいました。
Tシャツの上から木綿の軽い上着も羽織ってもらいました。
次は洗面所で髪を梳き、輪ゴムで髪をまとめます。
さらに、ヨーグルトを食べてもらおうとしましたが、口を付けようともしません。
甘酒+牛乳はひと口しか飲んでくれません。

そろそろスタッフさんが来てくれそうな時間になりましたから、さっちゃんには靴を履いてもらい、玄関を出ました。
外の景色をゆっくりと眺めていると、誰かが階段を上って来る足音が聞こえてきます。
スタッフさんでした。
このように、ちょっと大変でしたけれど、無事さっちゃんを送り出すことが出来ました。

でも、どうしてさっちゃんはこれほどまでに眠たかったのでしょう
前の晩は夕食後すぐに9時くらいからぐっすり寝ていました。
10時間以上、11時間近く寝ているはずです。


デイサービスから戻って来てからは、まずまず平穏な様子でした。
日没直前の散歩はいつもより少し長いルートを歩きました。
1時間近く歩いたでしょうか。
夕食もそれなりに食べてくれました。
そのまま寝て、2、3度起き出して来ましたが、そのうちぐっすりと寝てしまいました。
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金曜日のデイサービスでカードを使った言語リハビリをしてくださったようですね

2020-07-31 23:57:23 | デイサービスや介護
今朝のさっちゃんはど~も不穏っぽいスタートでした。
昨晩の寝る前からそうなんですが、何とか外せた入れ歯を口の中に戻してくれません。
さっちゃんがやらないので、僕が代わりに入れようとすると、徹底的に非協力的になり、口さえ開けてくれません。
今朝も同じ状況でしたから、朝食だって「入れ歯なしで食べてみろよ~ぉ」ってな感じ。
食べることが出来なくても僕のせいじゃあないからね、ってなもんです。
ところがさっちゃん、パンもおかずも半分くらいは何とか食べてしまいました。

入れ歯を入れるのは諦めて、ハンカチに包んでスタッフさんに渡し、デイサービスで入れてもらうことにしました。
金曜日は玄関先まで迎えに来てくれるのですが、出発準備が終わって、チャイムがピ~ンポ~ンと鳴るまでの10~20分間がとても不安です。
じいっと待っている間にさっちゃんの気分が沈んで行って、布団の中に逆戻りなんてことになったら大変です。
布団から出て来なくなる可能性だってあるからです。
ですから、9時になったので、スタッフさんはまだですが、さっちゃんと僕は部屋を出ることにしました。
いつも迎えの車が停まる場所へ行き、その周辺をブラブラ歩きながら待っていました。
しばらくすると、車が来てスタッフさんが笑顔で車を降りて現れます。
体温を計ったり、車がスタートするまでのほんの短い間ですが、最低限の情報交換をします。
朝食を食べたかどうかとか、排尿があったかとか、ど~も不穏気味だとか、その日の様子中心に僕からは伝えます。
今日は入れ歯のことが伝達事項のメインでした。

スタッフさんの方からももちろんあります。
事務的な伝達事項に続いて、こんなことをスタッフさんが教えてくれました。
「さっちゃんにカードをやってもらったんですよ。
するとね、《イチゴ》とか《メロン》とか《バナナ》とかちゃんと言ってくれるんですよ」
「本当によく読めるんですよね」


それを聞いて僕はもうビックリ!
デイサービスで言語リハビリで行っているようなことを実践してくれたことにまずは驚きました。
そして、STの先生の前ではまったく発声してくれないのに、デイサービスでは真面目に正しく発声しているということ。

短時間で与えられた情報ですから、どんなカードの作りなのか? さっちゃんにはどのように応対しているのか?
不明点ばかりですが、《イチゴ》の絵か文字に対して、正しく「いちご」と発声してくれた訳ですから、凄いことです。
さっちゃんのこのような能力が低下して来たので、水曜日のカードによる言語リハビリが出来なくなったんだと理解していました。
デイサービスでのことが真実なら、能力の低下が原因ではないということですね。

考えられる原因を素人なりに考察してみるなら、「さっちゃんが先生に馴れ親しみ過ぎた」のかもしれません。
この人には我が儘をぶつけてもいいんだと、思っているのかもしれません。
ケアマネさんの毎月の家庭訪問で、さっちゃんは決まったように僕への不平不満、文句をケアマネさんに語ります。
女同士の井戸端会議のような時間だと理解しているのかもしれません。
そのことと同様に、STのT田先生に対しても毎週語りたくなるさっちゃんなりのテーマがあるのかもしれませんね。
ですから、そのことを先生に語ることが優先であって、カードでのリハビリや歌を唄うことなどは二の次と思っているのかもしれません。

どんなカードで、どのような方法で行っているのか、確認しておきたいですね。


さっちゃんがデイサービスから12時45分ころ帰って来て、2時半には二人で掛かり付けの先生の病院へ向かいました。
入れ歯ですが、デイイサービスでも無理だったみたいです。
「口を開けてね。あ~~ん」と言って、さっちゃんが少しは開けてくれましたから、もう後は強引に入れてしまいました。

そんなことも影響したんでしょう。
病院へ行く道すがら、さっちゃんは僕と手を繋いでくれません。
しかも、途中二度三度、前を歩く僕とは違う方向へ歩いて行ったりするんです。
一度など、僕がさっちゃんの腕を掴んで正しい方向へ引き戻そうとすると、暴れ始めるんです。
小さな野生動物のように唸り、暴れ、僕の腕に噛みつきました。
(意識的かどうか不明ですが、甘噛みになっていて、歯型も付きません)
僕は引き戻すことをやめ、同じ方向へ進みながらぐるりと回転して、正しいコースへ戻しました。
人の家の敷地内に入ろうとするのを連れ戻したり、さっちゃんが進んでしまった別の道から遠回りのコースを歩かされたりしました。

病院に着くと、張り紙があります。
が~~~ん!
昨日から病院は夏休み!
知らされていたのに、確認するのを怠っていました。
1種類の薬だけはもうないのですが、他は今後1週間なら持つと思います。
そのまま来た道を真夏日の強い日差しの中戻るのですが、さっちゃんが僕と手を繋いでくれました。
僕への反抗心はすっかり消えていました。
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金曜日のデイサービスの日、僕はそっとさっちゃんの様子を見学させてもらいました

2020-07-04 23:55:08 | デイサービスや介護
先週の金曜日にケアマネのT口さんが我が家に来られてお話しした際、「見学しに来てください」と言われました。
金曜日のデイサービスは午前中だけの半日で、マシンを使った運動が半分あります。
さっちゃんが長く山登りできるように、運動のあるデイサービスを選んだのです。

ところが、今年の4月頃からでしょうか、さっちゃんはほとんどマシンを使えなくなりました。
使い方が分からないと言うよりも、使い方を教えてもその通り出来なかったり、やる気持ちがなくなっていたりするのだと思います。
4種類のマシンをそれぞれ10回ずつ3セットするのですが、4月頃から全てがほぼ0セットになっていました。

さっちゃんは運動以外のいろいろある作業メニューはとっても苦手ですから、マシンでの運動が出来ないのはさっちゃんにとって可哀想な状況です。
他の利用者の方々がいろいろ行っている中で自分は何も出来ていない、さっちゃん自身が辛く感じるかもしれません。

そんなこともあって、この金曜日の半日デイサービスもそろそろ止め時かなと、僕は考え始めていました。
ケアマネさんもデイサービスの方も遠慮はせずに決めてくださいとおっしゃってくださいます。
「マシントレメニュー半分なので、病状が進行するとやめて行かれる方も多いんですよ」とも言ってくださいます。

そんな相談をケアマネさんともしている中での見学の提案でしたから、僕もさっちゃんの様子を見るのは初めてですし、行くことにしたのです。
朝、さっちゃんを迎えに来てくださったスタッフさんに今日見学に行くことを伝えました。
出かける前に電話を入れ、10時40分ころ到着しました。
デイサービスの場所とは反対側の入り口から入り、運動や作業をしている部屋に隣接してある事務室のような場所に通されました。

さっちゃんはちょうど自転車をこいでました。
自転車と言っても体は後ろに倒れて寝てる感じでこぐんです。
スタッフさんが一人、そばに付いてくれています。
多分、スタッフさんがいないとこぐのをすぐにやめてしまうのでしょうね。

僕にさっちゃんのことを説明してくださるスタッフさんがおっしゃるには、今日のさっちゃんは凄く調子がいいようですね。
朝から表情も良かったと言います。
調子が良くなくて、しない時はてこでも動かないそうですね。
今日は調子がいいので、レッグプレスに移りました。
これにもスタッフさんが一人、付きっきりです。

2つのマシントレを終え、作業台に座っているさっちゃんは何もしていません。
調子が悪いときにはうつ伏せになって寝たり、泣いていたり、不機嫌そうにブツブツと喋ったりするようです。
さっちゃんの普段の様子をいろいろと話してくださいました。
ひとつひとつの具体的な話の内容自体はスタッフさんなら当然そういう対応をするんだろうなと思うことばかり。
でも、ひとつひとつの話に込められたスタッフさんのさっちゃんに対する愛情(と言うと陳腐に聞こえますが)に僕は気付かされました。

ここのデイサービスに通い始めて2年半以上、
マシントレを自分でしっかりとこなせていた時から今に至るまで、
さっちゃんの病状の進行具合も含めてよく知ってくれているスタッフさんたちなんですね。
このスタッフの方々のさっちゃんに対する想いを知らされた気がしました。
スタッフの方々の心の中にあるさっちゃんに対する温かい想いも忘れてはいけないと気付かされました。

この日はデイサービスの現場で働く方々の温かい想いに触れることが出来ました。
やめることはいつでも出来ます。
でも、2年半以上育まれてきたスタッフさんたちのさっちゃんへの想いを、やめることで断ち切ってしまうのも悲しいことだと気付きました。
やめるかどうか考えることは、もう少し先延ばししようと思います。
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デイサービスに出かける今朝のこと、さっちゃんは抵抗して起きてくれません

2020-05-26 23:55:18 | デイサービスや介護
今日、火曜日はデイサービスに出かける日。
お迎えの車は我が家に最初に回ってくるようなので、8時半過ぎたころには電話が入ります。

僕は目覚ましを6時半にかけ、5分おきに鳴るアラームを4回止めて、6時45分くらいに起床。
7時過ぎころから朝食の準備に入ります。
おかずを作るのに意外と時間がかかりますから、出来上がったのは7時30分過ぎのころ。
早速さっちゃんを起こしに行きます。

朝食を作っている間に起き出して台所へ来ることもあったりするのですが、今朝はまだぐっすり眠っているようです。
昨晩は夕食後ちょっとしてから9時ころには床に就いたと思います。
途中、起き出すこともなかったですし、睡眠時間は十分なはず。

「さっちゃん、今日は出かけるよ。起きようね」と声をかけます。
さっちゃんの反応はありません。
布団を外して、「さ、起きるよ」と腕を引っ張ります。
さっちゃん、眠たそうで布団に倒れ込もうとしますが、そうさせずに腕を引きます。
仕方なさそうに、さっちゃんは立ち上がってくれました。

寝間着の上着(昨晩は久し振りに寝巻きを着てくれたんです)を脱がせ、下着のシャツを着てもらいます。
続いて、寝巻きのズボンをパンツと一緒に脱がせます。
さっちゃんは脱がされまいと抵抗しますが、まだ眠そうでズボンを止める手に力がありません。
新しいパンツを穿いてもらおうとしましたが、いつものように立ったままでは穿けません。
それどころか、パンツ穿いてないままで布団の中に入ろうとします。
僕はさっちゃんの手を引いて、ソファに座らせました。
座った状態でパンツに足を通してあげます。
ソファから立ち上がらせて、パンツをちゃんと穿いてもらいました。
続いてズボン下も同様に同じことを繰り返して穿いてもらいました。

さっちゃん、ここで布団に倒れ込むようにして横になってしまいます。
仕方ないので、横になったままのさっちゃんに靴下を穿かせ、ズボンも穿かせました。
上着のシャツも着せようとして、上体を起こそうとしましたが、抵抗されてこれは無理。
さっちゃんは起きてくれそうにありません。
仕方ないので、しばらく時間を置くこととしました。

7時55分ころ、僕一人で朝食。
8時15分ころ、再度さっちゃんを起こしにかかります。
上着のシャツを着せるためにさっちゃんには上体を起こしてもらわなくてはなりません。
上体を起こしてから、さっちゃんの背中側に僕は立ちます。
上着のシャツを着せようとしましたが、左腕は通せても、右腕が完全には通せません。
さっちゃんが協力してくれないと難しいんです。
すぐに横になろうとしますしね。

着替えさえ完了すれば、何とかデイサービスには出かけられると思いますから、僕も一生懸命。
とうとう強引にさっちゃんを立たせて、上着のシャツ、そしてジャンパーも着せることに成功!
眠たそうなさっちゃんの手を引いて洗面所へ行き、髪の毛を梳き輪ゴムで結んであげました。
眠たそうではあるのですが、抵抗もするのですが、不穏な様子はありません。
ただ、単純に眠たいだけのようです。

輪ゴムで髪の毛を結ぼうとしている最中に電話が鳴りました、8時33分。
そのまま玄関で運動靴を履いてもらって、外へ、お迎えの車のところまで歩きます。
車はすでに来ていました。
スタッフさんの明るい声での挨拶にもさっちゃんは無反応、眠たそうな眼をしています。
スタッフさんには今朝の状況を説明しました。
朝食も食べていないこと、トイレにも行けていないこと、眠たくて仕様がないみたいなこと。
体温を測り、手の平をアルコール消毒して、車に乗り込みました。

さっちゃんは無表情なまま、デイサービスでどんな一日を過ごすのでしょう?

デイサービスでは眠ったりすることはなかったそうですが、最初は元気がなくて喋ることもほとんどなかったそうです。
トイレに行けて、お風呂に入った後くらいから、喋ることも増えたそうです。
食事もちゃんと食べたようですね。

今日は一日雨の日だったのですが、日没前の1時間ほど、雨が止む時間帯がありました。
そのチャンスを利用して、いつもの多摩川土手の散歩コースを歩いて来ました。
1周30分ほどのコースと思っていて、キチンと時間を計ったことはなかったのですが、今日計ってみました。
38分でした。
買い物に行くスーパーまでの歩く時間も先日計ったら25分ほどでしたから、往復で50分です。
毎日小1時間は歩き続けたいですね。

今晩の夕食は、さっちゃん、快挙です!
それは大袈裟でしょうが、僕にとっては快挙と言いたいこと!
夕食を完食したんです!
今日の夕食メニューッは、Cook Do 今日の大皿の豚バラ大根、冷奴、朝のおかず、味噌汁(具は大根葉、椎茸、人参、あげ)、ご飯。
もちろん、さっちゃんによそおってる量は少ないのですが、それでも僕が食べる量の半分以上はあります。
ちゃんと食べてくれると本当に嬉しいです。
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金曜日の運動メインのデイサービスもそろそろ潮時かもしれません

2020-05-23 23:37:46 | デイサービスや介護
今は金曜日だけ、週に1回通っている半日だけのデイサービスは以前は週に2回通っていました。
ケアマネさんに紹介され幾つか見学しましたが、運動を半分取り入れているここがさっちゃんに向いていると思ったのです。

初めて正式に行ったのは2017年11月21日のこと。
連絡帳のコメント欄には
「職員の話をしっかりと聞きながらラジオ体操・マシントレーニングを実施しました」
「ニコニコされる笑顔がとても素敵ですね」
と書いてあります。
スポーツジムにあるようなトレーニング用マシンがあるのですが、各自にあった負荷を選んで行います。
その人に合わせて、負荷は上限なしで変えてもらえるというのも僕が気に入った理由のひとつでした。
もちろん、小柄で細身のさっちゃんにそんなにパワーがあるはずありません。
しかし、山歩きもまだそれなりのレベルでしたから、脚力は比較的強かったと思います。
運動のあるデイサービスを選んだ理由も、さっちゃんと僕ふたりの趣味である山歩きを長く続けたいからでした。

ところが、最近のデイサービスでの運動の様子ですが、この1ヶ月ほどはマシントレーニングが出来ないことが多かったようです。
出来る時でも、マシンの使い方を忘れていますし、教えてもらって1回とか2回出来ても、続けて10回1セットすることはありません。
デイサービスで不穏になることも多いようですし、運動どころではないようです。

緊急事態宣言中の連絡帳を読み直してみると、次のようなスタッフさんのコメントが記されています。
「トレーニング中少し不穏になられました」
「寝不足でしょうか、ウトウトされることが多かったです」
「朝からご機嫌が悪くてデイサービス到着しても車から降りるのに時間がかかってしまいました。
(中略)職員がそばに付いて見守りをさせていただきました。」
「少しの間不穏気味で運動も途中、立ち上がり運動はその後行なうことが出来ませんでした。」
「気分がのらないようで運動は出来ませんでした。いつもより口数が少なく元気もないように感じ」


運動メインのデイサービスですから、このまま続けた方がいいかどうか考え直す潮時かもしれません。
ただ、言語リハビリでも長くリハビリらしいことが出来ない期間が続きましたが、再び出来るようになりました。
マシンも再び以前のように使いこなせる時が来ないとも言い切れません。
とは言え、どうしたらいいのかは、ケアマネさんの判断に委ねた方がいいのかもしれませんね。
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デイサービスのスタッフさんがさっちゃんの枕元まで来て、連れて行ってくださいました

2020-05-08 23:47:15 | デイサービスや介護
昨日の穏やかさが一転、今朝はいきなりの不穏スタート。
さっちゃんはほとんどの朝、問題なくすうっと起きてくれます。
たまにすぐには起きなくても、幾度か促せば起きてくれていました。

それが今朝は全然起きてくれません。
昨晩、布団に入ってからもしょっちゅう出て来て、最後に出て来たのが11時半ころだったのも影響しているのでしょうか?
さっちゃんにとっては睡眠不足なのかもしれません。
僕はさっちゃんを起こすのは諦めて、せっかく作った朝食ですから、せめて僕だけ一人で食べることにしました。
おかずに最後の火を通し、自分のパンにマーガリンを塗っていると、あれあれ、さっちゃんが起きて来ました。
僕はさっちゃんに「朝ごはん食べようね」と話しかけるんですが、どうもそんな気は毛頭ないみたい。
すぐに布団の中に戻ってしまいました。

僕は朝食を済ませ、今朝は燃えるゴミの日ですから、指定袋にまとめて集積所へ持っていきます。
毎回、この間にさっちゃんが家を抜け出したらと心配してるのですが、今朝は寝巻きのままなのでなおさら心配です。
僕が部屋に戻っても、さっちゃんは布団の中でした。
もう一度さっちゃんに「起きようよ。これから出かけるよ」と起きるよう促します。
すると、さっちゃんが体を起こしてくれます。
右腕を掴んで、起き上がるのを手伝ってあげ、さっそく着替えのスタート。
上をヒートテックのシャツに着替えると、寝巻きのズボンとパンツを一緒に一気に脱がします。
昨晩ほどおしっこの臭いはしていませんが、パンツは新しいのに替えたいですからね。

着替えは成功!
これで今日のデイサービスは何とかなりそうだと、思えて来ました。
時間はあまりありませんが、少しでも朝ご飯を食べてもらおうと誘うんですが、さっちゃんはソファーに座ったまま。
ヨーグルトを持っていっても、さっちゃんは受け取ってもくれません。
そのうち、再び布団の中へ。

こうなると、デイサービスのスタッフさんの誘(いざな)いの威力に頼るしかありませんね。
まもなくチャイムがピンポ~ンと鳴ります。
スタッフさんに、手短に事情を説明し、玄関から呼びかけをしてもらうことに。
「さっちゃ~ん、お迎えに来たわよ。一緒に行きましょ」
いつもなら、しぶしぶ起き上がって、玄関の方へ進み、スタッフさんの顔を見ると、薄っすら笑みを浮かべることだってあるんです。
でも、今日はピクとも動きません。

スタッフさんが「上がってもいいですか?」と聞きます。
僕はそんなことは考えていなかったんですが、言われてみればそれが一番かもと思いましたね。
「いいですよ」
さっちゃんの枕元までスタッフさんが来られて、呼びかけます。
最初は僕もさっちゃんの視界の中にいたのですが、姿を見せない方がいいかなと思い、ダイニングに引っ込みました。
頑ななさっちゃんも何度も直接耳元で誘われると拒否はできないようですね。
まさに渋々でしょうが、布団から起き上がってくれました。
何も食べてないこと、トイレにも行ってないことを告げ、さっちゃんはスタッフさんに連れられて行きました。

デイサービスでの様子が連絡帳に記されています。
「今日は朝からご機嫌が悪く、デイサービスに到着しても車から降りるのに時間がかかってしまいました。職員とそのままお散歩してからお部屋に入りましたが、髪のセットも体温、血圧も測ることが出来ません。体調などは悪くなさそうでしたので、職員がそばに付いて見守りをさせていただきました。昼食の麻婆豆腐は半分ほど摂取できてます。」
マシンを使ったトレーニングもすべて出来なかったようですね。
マスクをするのも拒絶するので、他の通所者と近い空間では一緒に居させられなかったようです。

僕がお昼を食べ終わったころ、さっちゃんは家に戻って来ました。
玄関に入ったさっちゃんを見て、スタッフさんが「あら、今日初めての笑顔を見たわ」と言ってくださいました。
さっちゃん、玄関で何やら喋り続けています。
「何か伝えたいのよね」とスタッフさん。
いつも髪を三つ編みとかにしてくださる方なんですが、今日はそれもさせてくれなかったんだとか。
今朝も髪の毛は梳けませんでしたから、ちょっとぼさぼさですね。
結局、久し振りにさっちゃんと僕はスタッフさんを車のところまで見送って来ました。
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