私は歴史に疎いので随分前からもっと歴史の勉強をしなくてはと思っていた。元夫は歴史オタクで家の本棚は戦国時代の本と三国志と戦争関係の本しか無かった。私の本棚は逆に小説や写真集や美術系の本、絵本などだったが、私は自分に興味の無いものはまったく見向きもしないので当時旦那の本を読む気にはならなかった。
しかし歴史を知らないのはやはりだめだと歳をとるごとに痛感して、歴史音痴にも分かる本、みたいのを検索して読んでみたりしたがやはり元々苦手意識があるからかいまいち楽しくなく長続きしない。子供でも興味を持つらしいと漫画日本史なるものを全巻大人買いしてみたが数巻でやはり読み進められない。
時代の古い方からではなく、親近感の持てる江戸時代くらいから挑戦してみたらいいんじゃないか、と色々探した。浮世絵とか好きだし江戸文化や江戸時代の生活には物凄く興味がある。そして「幕末入門(中村彰彦)」と言う本を読んでみた。まあそのずいぶん前に「江戸時代のすべてがわかる本」という図鑑みたいな本や何冊か江戸時代や戦国時代関係の本を買ったのだが、もっとこう、小説みたいにのめり込んで読める方がいいんじゃないかと考えたのだが何か時代小説に拒否反応が出てしまう。
でこの幕末入門を読んだら少し理解できて、他のいい本ないかなと検索していたらyoutubeに流されて敦ちゃんのyoutube大学に辿り着いた。正直あまり良いイメージが無くて、もともとyoutubeもあまり見ないので興味も無かったのだが、何となく見たらグイグイ引き込まれて(私が見たのは新撰組の動画)めちゃくちゃ面白く分かりやすかった。食わず嫌いじゃないけど、あんなに面白い人と思わなかった。
で、そのあと「幕末史(半藤一利)」を続けて読んだ。この人の本は前に昭和史、を読んだことがあり読みやすいだろうと思って買ったのだが、(しかし良く確認したら以前読んだ昭和史は「渡辺昇一の昭和史」だった…)、これは物凄く楽しく読めた。幕末から明治に掛けての激動の時代が非常に分かりやすく私のような歴史音痴にも理解できた。江戸時代って随分昔みたいだけど明治はそんなに昔な気がしない。子供の頃、母が使っていたマグカップに、明治100年、と書かれていたのを思い出した。明治制定を記念して作られたものなのだろう。私が生まれた頃は明治になってから100年くらいしか経っていなかったのだ。私の祖母も明治生まれだったし。そう考えるとその直前まで武士の世界があり丁髷、切腹などが当たり前の世界でそれはそんなに昔ではないのだなと思った。いかに明治という時代は急激に世の中が変わり今の国の元が作られていったのか、が分かった。
これから司馬遼太郎さんの本でも読んでみようかなと言う気になってきた。食わず嫌いは克服しないと。
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