翌日はずっと気になった。
もう電車乗ったかな
今頃お昼食べてるかな
彼女と仲良くしてるかな・・・
そんなことをぼんやり思いながらいた。
その後、Rからの連絡はなくなった。
俺も時間の経過とともに徐々に忘れていった。
3ヶ月ほどしてメールが届いた。
SIM変えたから番号変わっちゃったんだよね、俺。
『ここにはコンピューターがないからメールできなかった。
遅くなってゴメン。本当にゴメン。
故郷でお父さんとお母さんと弟と奥さんとで暮らしてる。
元気にしてる。
何もなくて、牛がいる。
いつか遊びに来て。会いたい。 R 』
泣けた。
Rの笑顔や声や仕草がいろいろ頭の中に溢れてきて、
なんか泣けてきた。
楽しかった頃は何とも思ってなかったのに。
携帯番号を書いてなかったのは、
たぶん売ったんだろな。
家族みんなでいつまでも仲良く幸せに暮らしてほしい。
返信は悩んで、本当にめちゃくちゃ悩んで、
送らないと決めた・・・
のに、やっぱ送ることに。 ←どないやねん。
もしRが次に町に出てやっとメール見たときに返信がなかったら
どれだけ悲しく思うだろう・・・
とかまで考え込んでしまって、結局返信することにした。
『メールありがとう。
元気そうで嬉しいです。
俺も彼氏も元気です。
Rも家族と奥さんと楽しく過ごしてください。
みんなの健康を祈ってます。グッドラック。 リュウ 』
なんとなく、文面に別れの道を選んでしまった。
それがRのこれからの幸せかなと思うことにした。