口ボバーはゴーゴーじゃなくバーになってた。
特にホストバーって感じでもなさそう。
オープンエアーの普通のバー。
夜10時前にしてここも客ナシ。
どうなってんだよ、チェンライ!
外のベンチに店員らしき人が2人。
めっさ暇そう。
となりのサウナから出てきた俺に 『座る?』 と言って、
ベンチ向かいを手のひらで指した。
この時間に客がいないって、なんかヤだ。
そんな空気を察したのか、
『別に注文しなくていいよ、今日は休みみたいなもんだから。日本人?』
すでに会話が始まってる。
ヤるな、さすが商売人。
そのままベンチ向かい側に座る。
この人がマネージャーさんらしい。
前のゴーゴーにいたマネージャーさんとは別人な記憶。
聞けば、やはりこの町にもうゴーゴーはないらしい。
『わざわざこんな田舎でゴーゴー行かなくても~。
バンコクならお店も多いしカッコイイコも多いでしょ?』
確かにそう思うよね、もっともな意見だと思う。
けど俺は都会じゃなく地方でそゆ仕事に就く青年を見たかった。
普通の青年が仕事として割り切って選んだような、
やる気なく踊ってる姿とか。
バンコクや、チェンマイにもない希少な雰囲気があったのに。 ←場末感とは言わない配慮。
言っちまったよ。
そこがよかったのに。
飾ることで華やかさは出せてもその逆は出せないなら求める価値は逆転する。
前の口ボバで踊ってた青年とかどうしてんだろ・・・
『じゃあチェンマイで行ってみます。』
『チェンマイに働きに行ったコもいるから知った顔に会えるかもよ~』
何も注文してないのに話だけで長居するのもどうかと思い、
ここら辺で会話終わらせて帰ろう作戦。
なのに・・・
めっさ男前の青年がバイクで登場。