流のバンコク・ゲイパラ白書☆リターンズ(゜∀゜)ノ

流(りゅう)の単純で軽いバンコク・ゲイ体験記。 ヨロシク!

⑧生きる心と、刻む時間

2007-04-29 | レンアイ物語

そして結局、A君には一度も会いに行かないまま今に至ってる。

今でも好きだけど、きっと一生好きだろうけど、会わずに生きていけるならその方が自分も幸せかなぁ、って。
なんて言うんだろ、心の支えみたいな感じなのかな、あー、深く深く好きだったなぁ、って。
出逢えたことに感謝してる、それで幸せ。 いつかまためぐり逢う世界に生きてるはずだから。


Tとは別れてしまった。
もしA君と再会してなかったら続いてたかなぁ・・・ とたまに思うけど、そうじゃなくてもきっと終わってた。
それはたぶん、Tも俺もお互いに終わるタイミングだったと思うから。

Tは俺がいなくても友達が多く、ラチャダーやRCAが好きな典型的な大学生、毎日を楽しんでるタイプの。
俺はしばらく恋愛気分じゃなくてひとりでいたかった。 日本人の友達といる方がなんとなく心地よかった。
そうやって遠ざかっていく距離を戻そうとはせず、それぞれの毎日を過ごして・・・ そんな感じの終わりだった。
T元気かなぁって今も思うよ。 会うつもりはないけど元気でいてほしい。


失ったものはより大切に思える、それはきっと誰しも感じるもんだと思う。
考えてもどうしようもないことを悩んでしまうけど、ツライことだけを切り取れるほど人間は簡単にできてないし。
抱えたままでも前に進んでいかなきゃいけない。 それが人生ッス。

振り返る思い出だけを大切に生きていくよりも、今日出逢える人の方が明日に続いてる。
その先にまた同じ人がいるならそれでもいい。 
進む道がどこまで続いてるかなんて誰にも分かんないんだから。 


明日へと繋ぐ心と時間、信じて進めば新しい道も見えてくるさ!


⑦掴めない星と、流れる雫

2007-04-28 | レンアイ物語

楽しい時間はすぐに過ぎて、きっとお互いに時間を気にしてる。

そろそろ店に戻った方がいいよと気を使ってみたいけど、一緒にいたい想いで言い出せない。
1分でも1秒でも長くいたい。 店で隣に座ってもらうんじゃなく、今一緒にいたい。
そんなこと言えるような関係でも立場でもないのに。

会話が途切れ少しの沈黙、A君が店に戻ると言った。
“また、会いに来てもいい?” 結局、言ってしまった。 言わずにいようと決めていた最後の言葉。
“客としてじゃなく、友達として・・・” ゴーゴーで働くA君にはチカラいっぱい迷惑な話。
A君は笑いながら、“ノー” しかも即答。 もうチョット考えて溜めてくれよ・・・。

そして別れの言葉。
“彼氏いるでしょ? リュウ、モテるし。 ボクはもう番号付き。 だからもう来ないほうがいいヨ”
タイ人らしい言い方、自分じゃなく相手のため、それを優しさと思ってるところが勘違いなのに。
“・・・ウン、彼氏いる。 もう来ない、けど来るかも。会いたくなったまた来る。OK?” ←しつこい。
そう、俺はしつこい。 だって本気で好きだったーッ!

そしてお互い笑ってバイバイ。 最後まで笑顔でいられてよかった。

結局ね、ひとりの帰り道でまた半泣き。 ←実はボロ泣き。
なんかよく分からん感情のせいで、ただ涙が出てきた。 ほっといたら泣いてた。
人間って悲しいとか嬉しいとかじゃなく、自分の気持ちがよく分からなくても涙って出るみたいだ。


人生ってうまくいくように出来てるのか、運命ってどうなってんのか、そんなこと考えながら帰ったよ。


⑥儚い幸せと、光の夜

2007-04-26 | レンアイ物語

A君は外に出ようと言って手を引いてくれた。

なんでガウン着てるんだろうと思ったけど、俺が来てると聞いて外へ出るつもりだったんだ。
手を繋ぐだけでもドキドキした。

何に緊張してるのかも分からんまま、短い時間が過ぎていく。
ひとつふたつ、A君が笑いながら話をしてくれる。
そんな気遣いを嬉しく感じる余裕もないほど、ガウンを着た下着だけのA君を見てるのはツラかった。

再会したらツマラナイ男だった、そう思われたくなくて少しずつ話をする。
聞きたかったこと、言ってみたかったことを口に出す。 
余裕を出してるつもりの笑顔が自分でミジメだ・・・。

“たまには俺のこと思い出した? 会いたいとか思った? 俺が一番カッコよかったと、思った?”
大好きだった笑顔で “ノォー” と言われても、切ない嬉しさだけが残ってしまう。
俺の言ったことに応えてくれる君が目の前にいる、それだけで何より嬉しかった。
こうやってまた笑いながら話せるなんて、思ってもみなかった。

二人付き合ってた頃にこんなふうに感じられたら、また違った君との生活が送れていたかもしれない。
君の未来もきっと違ってた、あの時泣いてた俺も一人の時間も・・・ そして、こんな再会もきっとなかった。
後悔ばっかだ、いつもいつも。 振り返っては嘆いて、悔やんで、戻れないのに進めもしないで。

その全てを君のせいにして、ひとりツラかった時間を救ってやりたい。何もかも君が悪いんだと言ってやりたい。
そんなことで自分が楽になれるはずもないのに、そんなこと自分で分かってるはずなのに。
今も俺だけがツライ。 俺だけが過去から抜け出せないでいる。 そしてきっとこれからも・・・


恋愛はフラれた方が負けなんじゃなく、引きずってる方が負けだと知った。


⑤追う切なさと、繋ぐ夢

2007-04-25 | レンアイ物語

トワイライトまで来た。

一歩ずつ店に近づくたびに緊張も増していく。 
ただ会うだけなのに、そう思ってもドキドキする。

店の前まで来てJさんが振り返りニコッと笑った。 
ここで働いてんだ・・・ この店だったんだ・・・ 今まで入ったことのない店。
会いたくて来たのに会えない方が安心しそうな自分、不安と緊張が入り乱れる。

店の扉を抜けて店内へ。 
Jさんの後ろで息を整える。 エアコンの冷えた空気に緊張感が強まる。

Jさんはどうやら何度か来たことがあるようで、店の人に笑顔で挨拶をしていた。
近くにいたウェイター君と話してるJさん、俺に振り返り近くの席に座らせてくれ、ウェイター君が店の奥へ。
Jさんは “すぐにAが来るから” と言って俺の肩をポンポンと叩いてガンバレの合図。
そして笑顔で手を振って去って行った。 ホントに俺のためだけに・・・ ありがとうJさん、ホントにありがとう。

時間にしてほんの数分だったと思う、A君が出てくるまで。
それでもこのまま俺の前には来てくれないんじゃないかと思うほど、長い長い時間だった。

奥からガウンを羽織って歩いてくるA君を見たとき、あまりの緊張で体が震えた。
笑いながらで手を上げるA君は、以前の待ち合わせに現れるときのようにフツーだった。
二日前のツライ再会がウソのように、大好きだった懐かしい笑顔が俺に向けられていた。


めちゃくちゃ嬉しくて、泣きかけた。


④優しい嘘と、照らす道

2007-04-24 | レンアイ物語

当然の流れでA君の話が出た。

もちろんJさんも別れたことを知ってるし、A君の今の生活もよく知っていた。
A君には聞けなかったことでもJさんになら聞ける気がした。
知れば迷いが増えるだけでも、今この場でJさんと別れたら本当にもう何も残らない。

一度はあきらめた心でも、Jさんに出会ってしまったことで違う運命が開き始めた気がした。
A君に戻るべき道が繋がったんだと思った。
そう思う自分がたとえ無理ヤリでも、A君に会えてJさんに会えて、他にどう考えれば納得いくよ?

“これから会いに行く?” と聞かれた時も、迷ってるフリをしながらも実はすごく嬉しかった。
返事をしない俺に “今から会いに行くんだけど” と、明らかに俺のためについてくれた嘘。 
会いたくてしょうがない、何でもいいから会いたい、会いたいんだからしょうがない。

そして、ウンと言ってしまった。
Jさんは来た道を引き返しながら、何でもないように話を続けてくれる。
そんなJさんの話も頭に入らないほど、近づくトワイライトに緊張してくる。

A君にまた会えると思った時はあれほど嬉しかったのに、実際に会うとなると不安になる。
店まで来る俺をどう思うだろう、Jさんと来た俺をどう思うだろう、いつまでも情けない俺をどう・・・ 
Jさんは笑顔で“Aきっと喜ぶよ~” と絶対にないA君の気持ちを口にする。 分かってるよ、それはない。


強烈に会いたいと求める気持ちと、実際に会いに行くことの不安と緊張で吐き気までした。


③叶う願いと、乱れる心

2007-04-22 | レンアイ物語

A君とSAKEで再会した2日後、A君の友達のJさんと偶然シーロムで出会った。 

すれ違うときにお互い気付き、同時に声をあげた。 
懐かしそうに話しかけてくれるJさん、俺はずっとJさんに会いたかった。

A君と付き合い始めて、A君の友達ともよく遊びに行くようになった。
グループで最年長だったJさんはみんなに優しく、英語も話せたのでよく俺の話相手になってくれた。
Jさんに会いたかったのは、Jさんなら俺のために何かしてくれる、そんなズルイ気持ちがあったから。

A君と別れて日本に帰り、電話もできずにずっと一人で悩んでいた。
再びバンコクに行った時、A君の携帯番号が変わっていた。
住んでいるところは知っていたけど会いに行けなかった。 
A君と昔よく行った店に行ってみても、あの頃の友達の誰にも会えなかった。

Jさんに会えれば・・・ 
そう思っていた頃は一度だって会えなかったのに、偶然の再会は時期遅くして叶ってしまった。

Jさんはクラブでウェイターをしていた。
これから仕事に向かうようで少し急いでるように見えた。 
それでも俺のことを気にしてくれてるのか、別に急ぎじゃないと言って笑ってくれた。


Jさんの笑顔を見てると、ようやくあきらめかけた心がまた広がっていくのを感じた。


②咲く悲しみと、散る想い

2007-04-21 | レンアイ物語

バンコクには有休を使っての短い旅行だった。

その頃、すでに俺には新しい彼氏がいた。
A君に似た顔立ちの大学生で、一緒にいるとなんとなくA君といるような気持ちになった。
顔が似てると声や仕草まで似ているようで、A君を想う気持ちでTのことも愛していると思っていた。
思い出と今を行ったり来たりの、うまくいきそうにない揺れてる恋愛。
そしてそれは、A君と再会したことによって見事に砕けた。


A君と再会しても携帯番号は聞かなかった。 
働いてる店も聞かなかった、繋がりそうな全てのことはもう何も聞かなかった。
何かをひとつ知ればもっと知ろうとする自分になる、そうやってまた忘れられずに生きてしまう。

ゴーゴーで働いてると聞いて、これ以上の関係はムリだと思った。 どう考えても俺にはムリだ。
たとえ自分が望んだとしても続くような関係じゃないけど、その時はA君へのツラさだけでもう限界だった。
短く乾いた会話が終わり、別々の友達が待つ店内へ。 それが二人の関係をよく表していた。

想いの全てはこの夜で断ち切れたはずだった。
戻れない過去には戻ろうとしない、先のない未来には進もうとしない。 そのつもりだった。
ひとり悩み続けてきた時間でも今さらのようにそう思うことで、ようやく全てを過去に出来ると思った。

それが・・・ 
願いっていうのは不思議なもので、求めていない時には簡単に叶ってしまう。


二日後、偶然の出会いからA君が働く店に行くことになる。 出会いの原因はJさんだった。


(゜∀゜)ノ この夜の話は前ブログの最終章・ココロとジカン(A君物語、で書いたとおりです。
A君がゴーゴーで働き始めた、ってことは伏せて書いたので話はここで終わりました。
その後のストーリー、ココロとジカンの第三章です。(前ブログはもうありません。2年くらい前なので;)


①ココロとジカンの扉(A君物語

2007-04-20 | レンアイ物語

ソンクラーン、シーロムのクラブ、踊っていたA君、初めて見た瞬間に恋に落ちた。
別れてからどれだけ時が過ぎようと、君といた時間を今も昨日のことのように思い出せる。

1年半後のバンコク、SAKEでの再会、その時A君はもうゴーゴーで働いていた。
別れてから何があったのか聞けなかった。 
ただ、冷たい心と時間だけが二人の間に流れていた。
笑いながら話すA君を遠くの景色でも見るかのように、ただぼんやりと眺めていた。

すでに終わっていた関係にまだ終止符を打てずにいたのは俺の方だ。
次に会えたら、もしかしたら、いつまでもそんな気持ちを引きずっていた。
そんな日々を生きる中で偶然にも再会してしまったら、それはもう運命なんだと思ってしまうよ。

別に俺だって君との再会だけを信じて想い続けてきたわけじゃない。 
前に進むだけの余裕と自信は持っていた。 次の恋愛もすぐに見つかった。
だけど君だけはいつも特別な存在だった。


時が経ち完全に閉ざされた扉を、ムリにでも開けようとするほど俺は何も見えていなかった。


(゜∀゜)ノ ココロとジカンのA君物語デス! クールにGO!


ボーイズ in the ソンクラーン②

2007-04-17 | ゴーゴー白書

水のかけあい、全力で遊ぶRとボーイ君たち。 

そのテンションがすでに俺にはムリ。
ウォーターガン持って走り回ってる水の軍団の水遊び。
大人が子供化したらどこまでも激しい。 笑顔で本気の戦いに若干、ひく。

参戦しない俺は手持ちブサタ。 
ぬれるのはイヤ、白粉は顔に少しならいいけど服はダメ。洗濯でも落ちにくいから。 ←外出るなよ。
だってさー、これが続いたらジーンズだってズボンだって乾かないんだよ?
昼の外出でジーンズがズブぬれ、夜にまたズボンがアウト、そんな何本も代えなんて持ってねーし。
ってことで、俺は翌日からのことも考えて水遊びはパス。賢い! ←・・・。

少し離れたところでバイクにまたがってるコがいる、かわいい♪ ←実は狙いはこっち。
見たことないボーイ君。 顔に白い粉をつけてる。 すでに一休みに入ってるようだ。
そのコのところまで行ってバイクの後ろに座る。

話すことなく笑いながら座ってるだけ。 かわいいコと一緒だと何でも楽しい。 
Rたちはいつまでも元気で大笑いしながらはしゃいでる。
・・・水かけあってるだけがそんなに楽しいか? ←それは言っちゃダメだろ。


けど結局ナンダカンダでズブぬれになるんだよね。 だったら参戦しとけばよかった・・・。


ボーイズ in the ソンクラーン①

2007-04-16 | ゴーゴー白書

ソンクラーンはゴーゴーやクラブでもイベントやパーティーがあったりするよね。

せっかくだからハシゴで楽しもう! ←つーか、いつまでソンクラーンネタよ?
まだまだソンクラーンネタでいきます。(゜∀゜)ノ イイヨネ♪

ソイ・トワイライト、呼び込みの兄ちゃんたちもソンクラーンを楽しんでる。
仕事もせずに水とたわむれて・・・ って、俺とも遊んでくれよ! ←そこかよ。
ボーイ君も店からひとりで出てきたかと思えば水かけに遊びに行ったり。
仕事以上にソンクラーンが大事、つーか、タイ人にとっては楽しいほうが大事。

(→過去ログへGO!)が働く店に行くと、店前でボーイ君たちがチカラいっぱいハジケてる。
Rもその中でスーツも着ずにTシャツ&短パンですでにズブぬれ白まみれ。
君たち、仕事は・・・?

今日はまだお客さん来てないから、と言っては水をかけあってる。
イヤ、それじゃ客が来てもすぐに仕事は出来んだろう。 
それにそんなじゃ絶対パンツまでビショビショ・・・
って、白パンツが水にぬれてるってのは考えようによっちゃ普段以上にコーフンかな♪ ←バカ。


楽しさ最優先のタイ人には仕事中でも関係ない、らしい。