結局、頬キスにとどまって終わった。
フロアに戻ってからはCを見ることはなかった。
最後までいて、ボトルキープ。
もう帰ったと思っていたら・・・
帰りのラチャダーでタクシーを待ってると、Cのグループと一緒になった。
こっちは3人、向こうは4人。
全員知らない顔の青年だった。
後から来たCたちは、少し離れた場所で立ち止まった。
こっちが先に帰るのをそこで待つ気らしい。
目が合った俺にCは笑って、彼氏なのかと聞く感じで俺の横を指差した。
小さくうなづく。
あまりに反応するのはヤバイ。
Cの友達がひとり、俺のことを聞いてるっぽい。
何て答えてるのか聞いてみたい。
が、聞けるはずもない。
タクシーが前で止まった。
友達が乗り込む。
彼氏の背中を軽く押して、先に乗せる。
その一瞬のタイミングでCに振り返った。
Cも俺を見ていた。
肩にかけたカバンの手をパタパタと振って笑ってる。
すげぇ嬉しかった。
俺も小さく手を上げる。
今度はCの友達も手を振ってる。
かわっ! ←軽い軽い。
タクシーに乗り込んで3人で帰る。
大渋滞。
いつもならイラつく進まない道も、
今日だけはゆっくりとCを思い出す時間。 ←横に彼氏。
懐かしかった。
いつかまた会いたいと思ってた。
想像以上のイイ男になってて嬉しかった。
その後も会いには行かなかったけど、
一度店の前を通ったときに、レジの前で立ってるCを見た。
・・・めっさカッコイイ。
あの顔とスタイルで彼氏がいないなんて、ありえん。
あやうく騙されるとこだった。
あぶねぇ、あぶねぇ。
そう思っといたほうが負担が少ない。 ←ヘタレ心理。
最後にもっかいBLEネタ入れようと思ってたけど、何も出んかった。 ←シメそっち?