その夜はバーキン前でUとバイバイ。
また出会えて楽しい夜~♪ かわいいU~♪ と鼻歌フンフンで部屋へ帰った。
やっぱ会いたいと思ってたら会えるものかもね~、なんて。
そのまま幸せいっぱいで眠りについた。
だけど・・・ 次の日、朝起きたらやっぱ電話がダメな俺でして。
朝起きて迷って、飯食って迷って、昼になって迷って・・・
そんなことを数百回ボザ~ッと繰り返してるうちに夜になった。
電話なんてサクッと簡単にピッとボタン押せば・・・
そんな動作に、何をそこまで抵抗あるのか分からんが電話がキライ。
自分が番号を渡してればここまで迷うこともないと思うんだけど、それを待つのが心に負担でイヤだ。
だから基本的に携帯は持たずに出かける。 ←コイツの携帯は家電話のルス電と同じ。
Uが俺からの電話待ってるかも・・・ と思うと同時に、別に俺からの電話なんて待ってねーだろ、とも思う。
最初の思いは希望で、後の打ち消しはヘタレな自分への言い訳。
たった一言、電話してハローって言うだけでもいいと思うだよね。 昨日は楽しかったよ、くらいで。
何もしないまま気にしながら過ごすよりは、ね。
そして結局、分かりきってた後悔。
あー、電話しとけばよかった・・・ って。 ←こういうヤツってイラッとくるよね、愚かで。
また会えますように!なんて思って翌日の夜もDJへ。
えぇ、そうッスね。 そんなこと思うくらいなら電話しろよ、デスよね。 自分でもそう思うッス・・・。
そうそう何度も出逢いの神様は俺に甘くないワケです。
繋がる糸を自分では使わないで別頼みしてるようじゃね、つかめるものも掴めません。 ←そうそう。
ゴメン、U。 反省してる。
今さらかけられないけど、その時はホントにかけるつもりで、すごく嬉しかった。
きっともう彼氏いるだろうな、マジカッコよかったし、性格もきっとかわいかった。
Uは初めて俺に出会ったけど、俺にとっては感動の再会だったわけだし。
なのに俺ってマジダメ・・・。
全ての出会いが必然なら、Uと再会したその夜に何か特別な意味があったのかも、って今なら思う。