青年の眉間のシワが消えていく・・・ ?
俺がタイ人じゃないと分かったとたん、急に親切になるヤンキー。
「Where you go?」
おぉ、英語だ!
タイ人英語だがこんな町はずれで英語に出合えてマジ嬉しい!
「ノボテル」
「ユー、ステイ、ノボテル?」
「ノー。 ホテルはターペー(の近くだけど)」
「ターペー?」
「うん、ターペー」
「ターペー、OK」
そう言って頭を振ってバイクの後ろを指す。 乗れってことか?
話早ッ! 瞬間的にまとまった。
しかもターペーまで送ってくれるらしい、マジ感激ッ!
よく見たらヤンキーっぽい感じは全くしない、おそらく看護士さんか何かかな。 ←ないない。
バイクの後ろにまたがる。
走り出すバイク。 チェンマイ寒い・・・。
「ジャパン?」
「イェス。」
「ハウ・ロング・チェンマイ?」 ←タイ人英語。
「5日。」
「チェンマイ、グー?」
「イェス、ベリーグー!」
会う人全員と同じ会話。
しかしこの時ほどチェンマイがヨイ(゜∀゜)ノ!と思ったことはなかった。
名前はV、24歳。
仕事はバイクの工場だか何だか。
バイクを修理してるっぽい言い方。
住宅街を抜けてグラウンドのような広場を曲がり、しばらく走っていると堀へ出た。
ノボテルが全く見えんかった・・・ どっち向かってたんだよ、俺は。
あぁ、ホントにすげぇ助かった。
バイクの後ろでVに感謝。
見た目イカツイけどイイヤツだし。 それに、カッコイイ!
まさかこんな救世主が現れるとは、迷子になったことすら幸運の始まりに思える。
テンション上がりついでにエロいことしちゃおう♪ ←言動の全てがおかしい。