流のバンコク・ゲイパラ白書☆リターンズ(゜∀゜)ノ

流(りゅう)の単純で軽いバンコク・ゲイ体験記。 ヨロシク!

⑧夢の瞬間

2007-01-31 | レンアイ物語

1時をまわった。 他に客はいない。 そろそろ閉店のようだ。

N君はR達と一緒に住んでるって言ってたから、たぶんこのままタクシーだろう。
他のコと一緒じゃN君だけを引き止めるわけにいかない・・・ 今日はここまでか。

N君と十分仲良くなれたってことで、初戦はこれでOKかな。
みんなに挨拶して立ち上がる。 
お姉さんが何か言ってN君も立ち上がる。 見送ってくれるらしい。
N君と手をつないで外へ。 幸せのピークを迎えつつある。 

そして扉のところで・・・ キスしてもらったーっ!!!!!
ホントに超軽く、唇にチュッって感じだったけど、俺は嬉しさのあまり破裂しそうになった!
N君はテレまくって笑いながら両手で顔を隠してる。
そのかわいらしさに俺は気絶しかけた。

男とキスするのは初めてだー、って恥ずかしそうにコロコロと笑ってる。
N君にはほんの遊びの、特に意味も気持ちもなくても、俺には夢のような瞬間だった。
この嬉しさで、この幸せに溢れた想いで、俺は世界中の人に優しくできると思ったね。


けど、これがN君と会った最初で最後の日になった。 


⑦君に向かう波

2007-01-30 | レンアイ物語

お姉さんが席をつめてくれて隣に座る。 
イヤ、俺はN君のひざの上がいいんだけど・・・。

Nの友達かと聞かれ、繰り返しボーイフレンドだと言ってみる。
そうなの?みたいなことを聞いたようで、ますます否定してるN君が超ラブリー。

お姉さんが俺に振り返り、またN君に何か言ってる。 
そしてまた強烈な大ブリ否定。 ・・・ナンダ!?
“リュウさん、カッコイイ。N、シャイね” 
・・・さすがはタニヤ嬢。 客のココロをつかむ術を心得てるな。

一番奥にいたお姉さんの友達らしき男のコが、手を上げて俺を見てお姉さんに何か言ってる。
まわりは爆笑、N君はドウゾのジェスチャー、そしてお姉さんが日本語で訳してくれる。
一応軽く笑っといた。 ワルイがN君意外はマジでどうでもいい。 
N君は笑いながらグラスを噛んでる。 そのグラスくれーっ! せめて間接チュウッ! ←マジ引くわ。

話題の中心に自分がいること、そしてその輪がうまく回ってること。
イイ感じの波が俺に押し寄せてる気がする。 このまま乗っていけそう。
波の先にはN君がいる。 笑ってる顔がすぐそこにある。 


その笑顔を見てられるだけで幸せ。


⑥狙うは次の手

2007-01-29 | レンアイ物語

店前でしゃべってるホスト集団、その中にいるRに聞いてみる。 

“あの女、誰?” “ン? アー、Nの姉ちゃん” 
お姉さまでしたかぁ( ̄▽ ̄)ヾ どうりでステキな方だと思った♪ ←ベタすぎ。

よし、これはきっとチャンスだ!
姉ちゃんを味方につけてN君のキスを奪え!
落とせるものは全て落として全力勝負だッ!

店の奥へ入って行く。
姉ちゃんは他のホスト数名に囲まれて早くも飲んでた。
N君は向かいの席に座って水を飲んでる。かわっ! ←何してもかわいい。

お姉さまにご挨拶。 ドキドキ。
“はじめまして、リュウです。 Nのボーイフレンドです。” 全力のキラキラ☆スマイルで勝負! ←イタイ。
N君が “ノーノーノー!” と大はしゃぎで否定してるのがとてつもなくかわいい!
実はそれ見たくて言ったんだけど。 
かわいいコの嫌がってる姿ってコーフンするな、ハァハァ。 ←変態。

“ニホンジン? ハジメマシテ、ワタシハ○○デス” ・・・え? 日本語だよ、おい。
女の名前は覚えられんので何て言ったのかは分からんが、日本語で挨拶されちまったよ。
“日本語、話せるんですか?” “スコシ。タニヤで働いてます” なるほど、タニヤ嬢でしたか。
彼氏が日本人で、もうすぐ日本に行くらしい。


よしっ! 姉弟そろって日本人の恋人がいるってことでどうよっ! ←何がどうよだ?


⑤ナゾの女、登場

2007-01-28 | レンアイ物語

Rや他のホスト君たちが楽しそうにひやかしてる。
N君は笑って顔の前で手を横に振りながらタイ語で何か言ってる。 
否定されても全てが嬉しい。
実際、俺を相手に遊んでくれるN君は優しいしかわいい。

もう本気でキスしたい! 
何がなんでも、どうしてもキスしたいッ!
キスひとつに全力投球、俺はそれだけ本気だ!


一応、女のコふたりが気になってゴーゴーに戻ってみる。
まわりのボーイ君たちとフツーに楽しんでた・・・ さすがの適応力;;

時間は12時少し前。
そろそろゴーゴーを出ることに。 ボーイ君やウェイター君に軽く手を振って挨拶。
Eちゃんは彼氏から電話があり帰ることに。 Kちゃんも帰るというので二人を見送る。

そして、一人になった俺はホストバーに戻る。
気付けばホスト君たちが数人、私服になってる・・・? え、もう終わり!?
N君もスーツを脱いで私服になってた。 ・・・シマッタ! 生着替え見逃した! ←生着替えって・・・
N君は私服も超ラブだった。 ←もはや全てが特別。

そこへ・・・ 見るからに水なタイ女が登場。
N君は嬉しそうにタイ語で何か言って、仲良さそうに店の奥へ入って行った・・・ 


どう見ても俺のライバルだろ。 誰だよ、アノ女。


④全力恋心

2007-01-26 | レンアイ物語

N君のショーはカッコイイってよりも美しい。 
動き方に優雅さがある。 顔もきれいだけど持ってる雰囲気がすでに美麗。

N君は一度だけの出演。 
また別のショーに続いていく・・・ 今日だけはどれも長く感じる。
ファッ○ショーがなかったので女のコふたりも楽しそうに見てる。 
どんなショーであっても騒ぐなと言ってある、ゴーゴーはゲイの場所なので。
女のコと行くならココはシメとかなきゃだ。

ショーが終わっても二人はまだ店にいるような雰囲気。 
それはそれで好都合。 俺ひとりの方がホストN君に戻ってヤリタイ放題できる!
“ワリィ~、すぐ戻るから待ってて。”
仲良しのボーイ君に後は任せて俺はN君にダーッシュ! すでに恋心全開!

店前でしゃべってたホスト君が、歩いて来る俺を見てN君を呼びに行ってくれる。
ドアからひょこっと顔出して手を振ってくれるN君、超マジかわっ!!

“淋しかった?” “ハハハ” “キスして” “ノォォォ” ←セクハラも全開。
まわりに人がいっぱい、みたいな仕草とタイ語で笑いながらもアッサリ否定。
少しスネてみる。 
そんな俺に子犬のようにまとわりついて機嫌をとってくれるラブリーN君。


完全に、ホレたッ!


③ホストN君×ダンサーN君

2007-01-25 | レンアイ物語

女のコふたりはすでにホスト君たちとのダラダラな時間につまらなそう。

“そろそろ行こ~よ~” と聞こえる声をムリヤリ無視してN君とラブラブ。
今日はまだ客が来てないらしく、N君も俺に付き合って一緒にラブラブ。 ←違うゾ。

空気の読めん女二人がわざわざ俺とN君を引き裂きにくる・・・ もう帰れよ! ←コイツは。
しょうがないからN君と涙の別れ。 離れるのが早くも淋しい。
“すぐ戻ってくるからね!” “OK~”  頬キスして一度N君とお別れ。
別れを利用したムリヤリな頬キス成功! 
・・・けどN君を見た後なんて誰見ても興味ねぇだろ。

とりあえず、ゴーゴーボーイへ。 
いつもの店+いつものスタッフ。 あ、ハローみなさん。 ←ヤル気なし。
目の前で踊る白ブリーフにも全く興味ない。 ステージを見ながらもすでに上の空。
頭の中でN君のラブリーさがグルグル回る。
あー、早く店出たい、早く戻りたい、N君に会いたい。 ・・・すでにマジボレ。 

ゴーゴーの店内に女のコだけ置いて出るのはさすがに気がひける。
もうすぐショーが始まるようで、ダンサーがステージ横で待機してるのが見える。
あ、今日のショーはボーイのN君だ! やっぱショー見てから行こっと♪ ←軽っ!


けど今はホストのN君が好きッ!


②超ラブボーイ!

2007-01-24 | レンアイ物語

“かわいいから見てた・・・” 言うのもテレる。
言われたホスト君もテレ笑い。 超×100かわッ!

名前はN君、20歳。 めちゃくちゃタイプのJアイドルにソックリ。 
ホンキの超美形×ホンキのマジタイプ。 
これだけのコに出逢えるのは人生そうない!

Eちゃん&Kちゃんは早くもホスト集団に囲まれてる。
フッ、君達はそこでジャマなホスト君たちを引き止めておいてくれたまえ。 ←誰!?

ってことで、N君と二人っきりになった!
N君は子犬のようにコロコロと俺を見てくる。
ほとんど英語が話せないN君は、身ブリ手ブリで大きく会話をしてくれる。

これからゴーゴーに行く予定だったけど、すでにゴーゴーはどうでもいい。
N君と一緒にいられるならもう他の予定は全てキャンセルしたい。
本気でこのままN君狙いだ!

けど・・・ ゲイ向けのホストバーじゃないってのが問題だ。 
どう見てもホスト全員ストレートだし。


けど、負けねーぜッ!


N君①:走れ!超ラブハート(前編

2007-01-23 | レンアイ物語

超×100のマジタイプ君に出会ってしまった!

初めて見た瞬間に堕ちた、ってゆーかヤラレタ!
もうヤバすぎるほどのかわいらしさ、全身に恋愛衝撃が走った!

場所はホストバー。
入口のドアから体半分出して外を見てるコがいた。
他にも美形の雰囲気を発してるホスト君はたくさんいたけど、そのコにだけ焦点が集中!

この日も女のコと遊びに来ていた。 遊び仲間のEちゃん&Kちゃん。
店前でしゃべってたホスト君たちが寄ってきて声をかけてくれる。女のコがいるからだけど。
その超かわいいコもキターッ! ってゆーか、俺のとこ来た!
ドキドキ、なんだろ。 ドキドキ。 緊張でココロも止まる!

“あ、ハイ!” “ハロー!” かわいすぎんぜっ!
“何?” ←お前が聞くな。
“こっち見てたから・・・” みたいなことを言われ、まわりのホスト君からも軽い笑いが。
うあっ、気付かんうちにガン見してた・・・。 Kちゃんから “アンタ、見すぎ!” って注意が。
そりゃこんだけかわいけりゃガン見もするし、ガン堀りもするだろっ! ←するなバカ。


まあいい、これはツカミだ。 俺の勝負はこっからだ!


最後の愛情 -for your crying heart-

2007-01-20 | レンアイ物語

どんなカタチの付き合いだったとしても、出逢いがあって、恋をして、愛し想われた日々があった。

どれだけ相手のことを想っていても、冷たくひどいワガママでしか自分の愛情を表現できない時がある。
そんな日もある。
悲しい別れに向かうのが分かっていながら止められない、戻りたい日々があるのに引き返せない。
そんな夜もある。

一緒にいたいという気持ちに変わりはないのに、不安な疑いが争いを生む。
そしてお互い傷つき、一人泣き、後悔の日々が始まる。

 解消したい不安の先は別れじゃなかったはずなのに
 相手の口から聞きたかった言葉はそんなものじゃなかったはずなのに

それでも加速していく最後の時間を、勢いづいた空虚な強がりで止められずにいた。
イヤ、止めることはできた。 止めてほしかった。 止めてくれることを願っての争いだった。
嫌いになったからじゃなく、それは絆を深めたいがための心の叫び。
別れるまで言い続けた言葉は、投げ続けるだけであっても一緒にいたいと願った最後の愛情。


きっと彼にも届いていたよ、憎しみの言葉じゃなかったことも。 だから、元気だして。