タイから陸路で簡単に行ける国のひとつ、ラオス。
バンコクからだと列車やバスでノンカイまで行って、そこで出国手続きをしてビバ入国。 ←いざ、だよね?
メコン川にかかる友好橋を越えたら、ラオス!
・・・って、何もない。
まだ国の端っこだもんね。
バスでそのまま首都ヴィエンの中心をめざす。
東南アジアのよくある田舎風景を走りすぎれば、町に到着!
・・・って、何もない。 ←すでにネタが見えてたし。
ホントに最初にラオスに来た時はそう思った。
対岸のタイがあれだけ発展めざましいのに、川を隔てたこの国は時間がスーパースローで流れてる。
アスファルト舗装された道路は一部だけ、信号も数えるほどしかないし、高い建物もないし・・・
けど、人がイイ!
これに尽きる。
ゆるやかに流れるメコン川のように、この国の人も大らかで笑顔で・・・ ←表現ベタすぎて恥ずかしいわ。
ですよね、自分でガイドブックみたいなこと書いてるのもどうかと思った。
俺にはバンコクよりも好きな街がいくつかあって、そのうちのひとつがヴィエンチャン。
なにより都会の快適さを優先する俺にとって、ラオスはそういったものが一切なくても素晴らしいと思える国。
何もなくて、それがよくて、なんとなくいつも幸せな気分でいられる。
ラオスにはそんな時間がある。
バンコクは便利で楽しく快適で、求める全てのことが可能に見えるけど、そういうのとは違うよね。
ある幸せじゃなくて、ない幸せ。
大都会のバンコクを比較に出してどう、ってのはフェアじゃなくても、やっぱね、バンコクはムカツクことも多い。
物質的な満足と心の満足は違う。
こう書くと、タイだと心の満足がないように受け取る人もいるかもだけど、そう言ってるワケじゃないよ。
もちろんタイも好き。
けどね、ヤなことがあると全てに冷めるってことねぇ?
楽しさがずっとずっと上回ってても、少ないヤなことがけっこうな比重をもったりする。
職場仲間みんないい人でも、ウザイヤツひとりのせいで辞めたくなったり?
ブログ友達100人が良識あっても、そうじゃないひとりのせいで嫌になったり?
築き上げたタイ繋がりの友達や彼氏なんかを、ド非常識な自慢女のせいで台無しにされたり? ←あるある!
えっと・・・ 何の話してたんだっけ?
思えば遠くへきたもんだ。 ←友達と話してても常に脱線する男。
そうそう、バスでマッスル青年に会った話だっけ。 ←戻りすぎ。
ラオスでしたね。
楽しいことがあるよりもイヤなことがない方を選ぶとき、そっちのが幸せに見えたりする。
そこに自分で楽しさを見い出せたら、ヤな思いすることなく楽しいことだけを数えられる、と思う。
そんなぼんやりとしたゆるさに憧れながら、ゆるい時間が悠々と流れる国に揺られてきました。