Tenkuu Cafe - a view from above

ようこそ『天空の喫茶室』へ。

-空から見るからこそ見えてくるものがある-

インドネシア・ジャワ島を横断する - (5)

2012-10-07 | 海外


1500年以降に世界で発生した死者1,000人以上の噴火災害の回数は、インドネシアが13回と際立って多く、全世界の火山災害による死者数の実に60%を占めている。
次いでフィリピン・日本・イタリア・西インド諸島が各3回、コロンビア・パプアニューギニアが各2回と続く。これらはすべて爆発的噴火を行う沈み込みプレート境界にあり、イタリア以外は環太平洋火山帯の国々である。

有史以来最大の噴火は,1815年のインドネシア・タンボラ火山の巨大噴火で、直接の死者は1.2万人であった。多量の降灰により農作物が壊滅したため、8万人の餓死者が出た。

記憶に新しいところでは、2010年11月のジャワ島・メラピ山の噴火がある。
メラピ山は、古都ジョグジャカルタのわずか30キロメートル北に位置し、「火の山」という名の通り、世界でも代表的な活火山。2010年の噴火では、1億4,000万立方メートルと推定される火山噴出物がふもとに堆積し、386人が死亡、避難者は約40万人に達した。