インドネシアは世界で最も火山活動の盛んな地域であり、ジャワ島やバリ島は、島全体が火山活動によって形成されたと言っても過言ではない。
オーストラリア・プレートとユーラシア・プレートの境界にオーストラリアプレートが沈み込み、スンダ(ジャワ)海溝が形成され、ユーラシア大陸側に島弧列島が形成され、活発な火山活動が行われている。この点で地質環境が日本と良く似ている。
現在も活動中の火山が多く、歴史に残る大きな被害を出した火山も数多くある。
火山災害の観点から見ると、歴史上のワースト3のうち、上位1位(1815年、タンボラ火山)、2位(1883年、クラカタウ火山)は、いずれもインドネシアの火山であり、ワースト20のうちなんと60%に当たる12件がインドネシアで発生している。