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ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

予約

2013-07-20 00:51:14 | Weblog
10月の国慶節に、日本へ帰る飛行機のチケットを予約した。
会社の出張のときに、中国人スタッフがいつも使っている携程(Ctrip)という
ネットの旅行代理店を、初めて使ってみることにした。

チケットを選ぶところまでは、比較的使いやすい。
が、案の定、どうやら、Macは非対応らしい。
決済の段階に入ったとたん、ブラウザがフリーズした。
戻ろうにも、ぐるぐるしている。

しょうがないので、Windowsを取り出し、
同じ画面を開いたのだけれど、決済になると、やはり固まる。

おかしいな、と思って利用規約らしきものを開いたら、
インターネットのサービスのくせに、チケットの処理は、夜は9時までだった。

え? システムの後ろで、実は人がさばいてるの?
一応、チケットの予約までができたので、支払い手続きは明日以降に行うことにした。

というのも、銀聯カードか現金で払いたかったのだけど、
どうやらクレジットカード以外の方法を受け付けていないらしい。
現金可となっているのに「現金は使えません」とポップアップ表示されている。
どっちなんだよ。

それに、インターネット上での決済可と書いてあるのに、
銀聯カードは使えないらしい雰囲気だった。
インターネット決済に銀聯カードは含まれないのか。
銀聯カードはデポジットだから現金と同じ扱いというのなら、
チケットを配達してもらった際の現金引き換えカード払いにしたいのだが、
それが選べない。現金を選ばせてくれない。

相変わらずの非効率性。
せっかくさんざん個人情報を入力したのに、
最後の最後に、やりたいことが選択できないというこの無駄。
やってみないと落とし穴がわからないこの非合理性。

そして、きっと数日経ったら、なんとかなる方法が見つかる。
イライラしつつも、半分ゆるしている自分がいる。

いやあ、順応したくないものだ。

どっち

2013-07-18 00:28:56 | Weblog
帰りがけに、中国人の同僚が「困った~」とすり寄って来た。
どうやら、日本人から来た日本語のメールの意味がわからないらしい。

文面を見ると、
「確かにそれを拡充する必要性は、現在ないわけではありません」と書かれていた。

中国人は頭を抱える。
「これどっち? あるの? ないの? やりたいの? やりたくないの?」と。

おい、日本人。
いくら日本語を話すとはいえ、相手は中国人なんだから、
もっとわかりやすい文章で書きましょう。

ということで、前後の文章を読んだ上で総合判断。
「必要だとは思ってるんだけど、まだ具体的な計画にはなってない」って意味だよ、と言ったら、
「そっか~」と納得。
だいたい、日本人でも前後を読まないと理解できない文を
外国人が読んでわかるわけがない。
こういう気遣いが、日本人は下手なんだよなあ。
外国人が「場」を読めるわけがなかろう。文化背景が違うんだから。

そして私も、中国人を見ていて、「おい、どっちだよ」と言いたくなることがある。
真夏で暑いのに、中国人の女子は、2人以上で歩いているときに腕を組んで歩く。
老いも若きも、母娘も会社の同僚も、とにかく腕を組んで歩く。
そして「暑い」と言いながら、てのひらで顔をパタパタあおぐ。

手であおいだって、たいして涼しくならないだろう。
そんなに暑いなら腕を組まなきゃいいじゃん。そんなに密着しなきゃいいじゃん。
いったいどっちなんだよ!とツッコミたくなる。

まあ、文化なんてそんなもんだ。

夕飯は、日本人の友人たちと火鍋を食べに行った。
重慶の本場の味ということで、赤い方は猛烈に辛い。そしてしびれる。
でも、赤と白だと、やはり赤が美味しいので、ついつい赤に手が伸び、
いつのまにか手元のタレも真っ赤に染まり、すべてが辛くなる。



平日から、宴だったなあ。
これで1人120元(16円換算で1920円)。
ビールも紹興酒も飲んで,なんと安いこと。

モンスター

2013-07-16 23:39:21 | Weblog
朝からちょっとしたクレーム処理をした。
相手は日本人だったんだけど、
向こうの言い分に腹が立つというよりは、めんどくさいなあという気分で、
思わず「この人絶対、モンスターペアレントだ」と言ったら、
同僚の中国人が「それなに?」と聞いて来た。

彼女は日本語がかなりわかるし、日本のことにもすごく興味をもっている。
彼女の「ワンピース」評なんかは、なかなかのものだ。
いまだに「ワンピース」を見たことがない私でも、
それが日本の世相とどのようにマッチしているのか、
中国人にもどうして受けているのか、
かなり正確に把握できていると思う。

ということで、わたし流モンスターペアレント解説。

学校で「うちの子は悪い子じゃない」って、
何でもかんでも学校や先生、周囲の同級生のせいにして、クレームつけてくる親のこと。
根底には「うちの子が悪いってことは、私の子育てが悪いってことじゃない」という
「自分は悪くない」思想があって、それが元凶。
子どもなんて「こんにちは」「ありがとう」「すみません」という簡単な言葉も、
トレーニングしなきゃ使えるようにならない。
なんでも訓練して初めて自分のものになるのに、
それをさせないで「うちの子は悪くない。頭だっていい」って、
論点をすりかえちゃう、おバカな親のことよ。
性格がいい悪い、頭がいい悪い以前に、
ちゃんと人の話を聞いて理解し、それをやってみることを教えないと、
自分で使えるようにならないだけなのにねえ。
結局、ぜんぜん子どものことなんか見てないんだよ、と。

そしたら「中国にも、そういう親、たくさんいる! 今度使おう」と喜んでいた。

その後、一緒に昼食を食べに行ったら、
日本人の子どもたちが、お店の中を走り回っていた。
私が「すみませ~ん」と日本語で店員を呼んだら、「あっ」と言いながらひるんだ。

どうやら周囲はもっとうるさい中国人だから、騒いでもいいや、と思っていたところに
いきなり日本人がいたから驚いた様子。

せっかく気がついてくれたので、
「あんまり走り回っちゃダメよ。ご飯を食べるところなんだから」と注意しておいた。
まったく、ヒマな太太(読み「タイタイ」。駐在員の妻たちをこう呼ぶ)たちよ、
サービスアパートメントに住んでて、家政婦さんが何でもやってくれるんだから、
自分のネイルの心配と同じくらいには、子どもの躾を心配してくれ。

大手企業の高給取り社員の子どもが、あれじゃ~な~。

半分

2013-07-16 00:01:09 | Weblog
昼食に鉄板焼きを食べた。
カウンターのような席に座っていたら、隣に上海人のおばちゃんが1人で来た。

まず最初に上海語で店員さんに話しかけ、通じないとわかってから、
スゴい訛りの北京語を話し始めた。
ビジネスランチのメニューをいちいち確認していく。

日本人の場合、「全部書いてあるから、ちゃんと読んで」となるのだけど、
中国人の場合、そうではない。

メニューに書いてあるからと言って、今日それがあるとは限らない。
上海の地下鉄も、まだ工事すら始まっていない路線が、すでにあるかのように書かれている。
つまり、紙に書かれたものは「こうだったらいいな」という願望のかたちに過ぎないので、
それをそのまま信じるわけにはいかない。

ということで、中国人は必ず根掘り葉掘り確認する。
公共機関だろうが銀行だろうが、それがランチのメニューだろうが、とにかく全部聞く。
確かに公共機関でも、「うそ」というか「ホラ」を吹かれることがままある。
だから、中国ではこれが正しいのだろう。
が、うるさいし、非効率だと思う。
20元ランチくらい、もう少し譲っておけ。

ただ、私にとってやっかいなのは、
この「紙に書いてるものは半分くらい」という感覚は、
仕事上でも気をつけなければならないことだということ。
手順書を作っても、ちゃんと守らないし、
それで、そこを突っ込んでも「ちゃんとやってる」と言い張る。

そもそも紙に書かれていることは理想に過ぎず、
半分できていればいいじゃん、というお国柄なのだから、
自分に非があるとは認めないし、
「それは上が決めたことで、俺には関係ない。
 お前からうまく上に言っとけ。それがお前の役目だ」くらいなことを
平気なドヤ顔で言ってくる。

私は私腹を肥やしている中共の役人ではない。
賄賂取るぞ、まったく!と怒鳴りたくなることもしばしば。

上海人の場合、もう少しスマートなのだが、
田舎の長男(中国人がみんな一人っ子だというのは幻想だ)は、特にヒドい。

そうだよなあ。
一人っ子政策も、紙に書かれたことだから、半分くらい守られてればいいんだよな。
いま会社の同僚は、上海人は一人っ子が多いけど、
地方の人は、3人兄弟なんて普通だし、なかには7人なんて人もいる。
「もしかしてそのうち何人かは戸籍ないとか?」と失礼承知で聞いてみたけど、
「うちの辺りの政府はあまり厳しくないから大丈夫だったの」と。
まあ、あれやこれや、いろんな解決方法があるんだろう。

「書いてあることをちゃんと読んでやる」というのは、
たぶん日本の義務教育の高さとモラルの高さを証明しているのだと思う。

さて、中国のGDPが発表されたけど、これをどう読むかだよねえ。

夕焼け

2013-07-14 20:40:09 | Weblog
ふと窓の外を見たら、やさしい赤い光が見えた。
「おっ、夕焼けだ!」と思い、カメラを持って、急いで屋上へ。



西に日が沈む。
はずなのだが、
ちょうどビルで見えない感じだ。

もっと高い部屋だったら、きれいに見えるんだろうな~と、
近くの高級マンションを羨望のまなざしで見上げる。
駐在員よりも、上海人の金持ちが多く住んでいるマンション。
いつも高級外車が出入りしている。

おまけで月も見えたから、まあ、いいか。



夜の帳がおりる。

が、全然気温は下がらず、まだまだ30度以上。
上海だなあ。

翻訳本

2013-07-14 20:02:14 | Weblog
やはり風が少し強いだけで大した威力ではない台風だった。
昨晩は突風が吹いていたものの、近所の工事現場は作業をやめる気配がなく、
さすが中国人だなあ、と思った。
労働者の安全よりも、不動産デベロッパーの都合が優先されるあたりにだ。

昨日の段階で引きこもる気満々で、食料を買い込んで来たから、
やはり引きこもって読書することにした。
看板とか大きなゴミが飛んでそうだし、切れた電線も怖いし。
まだ風は強いので、今晩どうなるかわからないから、明日の朝も人の後ろを歩くようにする。
トラップに引っかからないように。

で、読んだ本は、パトリシア・コーンウェルの『異邦人』。
よく計算されたストーリーだなあ、という以外に、
最近、この手の本を読んで思うのは、
アメリカって、人が住める土地が少ないんだなあ、ということと、
みんな、だいたい何かの精神病か依存症なんだなあ、ということ。

確かに庭付きの家に住んでいるのが普通だから、日本の家に比べたら広いんだろうけど、
なんというか、街が飛行機じゃないと繋がらなくて、
スペースコロニー的という印象を受ける。

あと、個人ばかりがクローズアップされてしまっていて、
そのために、みんなが孤独な感じだ。
相手を尊重した自立というよりは、四面楚歌というような印象。
日本がこんな社会になったら、イヤだなあ、と思う。

敗戦とバブル崩壊を上手く乗り越えられなかった日本では、
これだけ鬱病の人が量産される社会になってしまった。
でも日本人は、これを生い立ちのせいと考えるよりは、
社会の全体問題として考える気質が、まだ残っていると思う。
ただ、社会全体の責任であるという気持ちが強くて、
「私は知らない。私は悪くない」が蔓延してるのが日本の病根だと思う。
社会を形成しているからには、自分にも責任の一端がある、と考えたくないという心理。

アメリカの場合は、社会全体という意識が、おそらく日本とはかなり違うので、
みんなが納得する共通項として、フロイトが喜んで引き合いに出されるのだろう。

日本人にはそのへんが新しい感じに思えるわけだけど、
こういう考え方を敷衍する際には、社会構造自体をよくよく比べてからでないと
あまり有効活用できないと思う。
もちろん日本人にもフロイトは通用するけど、
その社会にとって「当たり前のことは言い落とされている」ということを前提に読まないと、
外国の本はわからないと思うんだよなあ。翻訳本でも。

そろそろ、中国の推理小説にもチャレンジしてみるか、と思うのだが、
これまで読んだ本はどれも途中で放棄している。
ホラーではあるが、推理ではないことが多かったから。
そろそろ変わって来ているだろうけど。

ネットショップのほうが安いのは中国も同じなので、
「当当網」という本が安いサイトで、いつも日本の小説の中国語訳本を探す。
この週末は『奇想、天を動かす』(島田荘司)、『十角館の殺人』(綾辻行人)を買った。
どちらも15年以上前に読んだ本だけど、印象深かったので、
中国語ではどんなふうになっているのか興味がある。
特に「奇想天」は、なかなか難しいんじゃないかと思う。

楽しみでもあり、怖くもある。

京極夏彦もほぼ全作品が翻訳出版されている。
京極堂シリーズもあって、
あの宗教的なところをどう訳しているか興味があるんだけど、
日本語同様のあまりの分厚さに、読み切る自信がなくて、まだ買っていない。

それにしても笠井潔の矢吹駆シリーズは、昨年秋に出版中止になってから、
結局、そのままなのだろうか。待ってるのになあ。

なかなか

2013-07-13 17:41:08 | Weblog
友人の駐在期間が終わり、寂しさと大量の日本料理用素材を残して帰国して行った。

今年に入ってから親しい友人が次々と帰国し、
私の手元には、一人暮らしでは使い切れないくらいの、日本製のしょう油やらだしの素やら、
洗濯用柔軟剤などが運び込まれてきた。
半分くらい残っているエマールが累積3つ・・・。
次回出場停止。誰かにあげよう。

特に今回帰国した友人は、私のいい旅仲間だったので、
「これから、どうしよう・・・」という気持ちすらする。

性格が合う友人はいる。
でも、中国で行ってみたいところが似てて、
お金で解決するポイントが合っている友人というのは、なかなか得難い。

駐在員の場合、まず旅行したがらないし、
旅行に行ってもいいよ、という人でも、基本的にはお金で解決しすぎる。
そんな旅行は、私には物足りない。
だいたいそんなにお金を払うほどのサービスなんて、
中国にはそもそもなくて、受けられないんだから、もったいない。
同じお金は、日本やそのほかの西側諸国での旅にとっておくべきだ。
もう中国の物価は安くないんだから、費用対効果が悪過ぎる。

そして、現地採用は、若い人の場合はお金の余裕がなさすぎて、お金で解決できない。
そして同年代の場合は、だいたい結婚している。
駐妻の場合は、ふらりと週末、旦那をおいて旅に出るなんてことはできないし、
女性で私の世代で、旦那さんが「僕はいいから、行っておいでよ」なんて言ってくれ、
お互い普通程度に中国語ができるからフォローし合える、
そんなちょうどいい塩梅の友人は、なかなかいない。

ということで、一人旅モードに戻る必要があるなあ。寂しい。

友人は、日本の大手企業に勤めていたので、
住んでいたマンションも「いよっ!駐在員!」というようなところだった。
受付に預けておいてくれた荷物を取りに行ったら、
コンシェルジュらしき服装をした人たちが数人で丁寧に対応してくれた。

両手に大きな荷物を抱えマンションの敷地を出たら、ちょうどタクシーが来た。
「歩いて20分の距離だけど、重くて運べないのよ~」と言いながら乗り込んだら、
タクシーの運転手さんが「そんなに何なの?」と。
「帰国した友人が置いて行った食べ物だよ」と答えると、
「え~、ぼくにくれる分はないの?」と言うから、
「日本料理の食材だけど、本当にいる?」と聞くと、上海人のおっさんは、
「なんだ、日本料理か。美味しいと思わないから、いらない」と。

そして、「おまえも日本人か?」と聞くので「そうだ」と答えたら、
「明日は台風が来るけど、これはもともと日本に行くはずだったのに、
 上海に来ることになった台風だから、日本の対中攻撃の1つだ」と言いながら、
可笑しそうに爆笑していた。
まあ、これは、上海人流のシャレというヤツである。
私としては「鳩」が落ちるくらいの威力があれば、日本にとってはバンザイだと思う。

上海は、台風の後、まるで街中が市街戦の後ような雰囲気になるので、
月曜日の出勤が非常に不安だなあ。

で、自分のアパートまで帰ってきたら、大家のおばさんがパジャマで働いていた。
上海は「パジャマ文化」なので、パジャマで外を歩くのは、別に普通だ。
ということで、愛想もよかったし、一生懸命に働いていたんだけど、
正直に言って、先ほどの友人のマンションのコンシェルジュよりも、
ずっと真剣に働いていたんだけど、
パジャマだと、どうもそういうふうには見えないんだよなあ・・・。

ひさしぶりなまったり

2013-07-12 21:44:46 | Weblog
日本人との通信は、伝書「鳩」を使え、ということなのだろうか。
メール回線が重いなあ。
「くるっくー」と鳴いているだけの「鳩」なら、かわいいんだけどねえ。

さて、3日連続の飲み会も無事に終わり、
今日は久しぶりに、自分の部屋でほっと一息。

少しずつ、今週あったことを思い出すと、
私の下に入った90后のお嬢さんは、
すぐに「実家に帰る~」と言い出しそうだなあ、と思えてきた。

彼女が、ついこの前まで、大学四年生の実習生として会社に来ていた頃と今では、
明らかに周囲の態度が違う。

そりゃそうだ。
仕事の仲間になったのだから、いつまでも大学生の「お客さん」扱いはしない。
自然と、みんな要求が厳しくなるし、
「え~、わかんな~い」と言っていたとき、
前は中国人の男性陣は優しかったけれど、今は違う。

彼女が「じゃあ、どうしたらいいの?」と言っているとき、
ニヤニヤしながら見ているだけだ。
誰も助けてはあげない。
明らかに、蹴落とすべきライバルに昇格してしまった模様。

ついでに私も、「これは仕事なんだから、きちんと依頼しなさい」なんて言うもんだから、
今日は涙ぐんでいたしなあ。

礼儀を教わってこなかった彼女に、非はないと思うし、
両親もかなり裕福で、大事に育てられたようだから、
私みたいな日本人的働き方をデフォルトとしたら、
ある意味「ブラック企業」に見えてしまうだろう。

「甘えてんじゃないわよ」は、日本の企業で、
だいたい私ぐらいの年齢の女子が、新卒に対して陰口で言う言葉だけど、
日本の場合は、それでもまだ、あいだをつなぐ存在がいる。
でも中国人同士は、そういったフォローはあまりしない。
特に、上海という土地では、上海人以外は、人間としてみなされないから、
上海人はまず絶対に外省人をフォローしない。

しかも、そこそこいい大学を卒業してて、
日本人から直接中国語で仕事を教えてもらえるポジションに入ったなんて、
みんなが「へ~、お手並み拝見」という気分になって当然だ。

上海は、そういう社会であることを忘れてた。
もっと気づかってあげないといけないなあ。

かがみ

2013-07-11 01:24:49 | Weblog
今日は、私にとって、なかなか苦行な一日だった。

印刷所で、印刷の立ち会いをする。
しかも、日本語がまったくわからない中国人の90后に対して、
中国語による印刷工程解説付き。

用紙によってにじむとか、
梅雨の時期は湿度が高いから乾燥に時間がかかるとか、
もっと言うと、中国人の彼女は、試し刷りになんでこんなに部数がいるのか、と
もったいないじゃないか、と、疑問をもつ。

印刷機も、始動時と安定期とで色味が微妙に変化するから、
これはある意味で、「必要悪」なのだと説明したり、
CMYKは網点勝負だから、拡大鏡を持ってきて、点を見せて説明したりとか・・・。

我ながら、よくがんばったと思う。

帰り道、日本から来る大切な友人のために
今日、アイスクリームの誕生日ケーキが買いたいと言ったら、
「なんでもっと早く言わないんだ!」と怒りながらも本気で探してくれた。

もちろん、中国人が探すところなので、安かろう悪かろうの感覚が残るのだけど、
私のリクエストを尊重して、最後はハーゲンダッツに電話してくれた。

こういう、恩をちゃんと行動で返すあたり、
中国の育ちがいい人たちは、しっかりしてる。
逆に日本人の方が、礼儀がないんじゃないかと思うくらいだ。

今日行った印刷所では、現場の人もいつも以上にフレンドリーだった。

中国人の新卒に対して、日本人が下手な中国語を駆使して、
一生懸命に印刷の素晴らしさを語る。

最後に、印刷所の人に言われた。
「こんな上司がほしかった。日本人の本当に知識がある人から、
 こんなふうに教わりたかった」と。

そして、「彼女は90后だから、いま、どれだけ恵まれてるかに気づいてないけど、
きっと10年後、わかるよね。自分がどれだけ恵まれてたかを」とまで言ってくれた。

そして、日本人が本気で中国人と向き合おうとしているとき、
周囲の中国人は本当に親切だ。
私の足りない中国語をフォローして、ちゃんと説明してくれる。

中国人だって、その道10年以上の人は、
中国人の若い人に、自分の仕事の価値を知ってもらいたい。
それを日本人が仲介してくれるなら、彼らにとってラッキーなことだ。

日中のあり方に、少し気づかされたし、
日本人は本当に優秀でなければならない。
世界レベルで見たときに、私たち日本人に本当に競争力があるか。

会社の枠組みにとらわれず、一個人になったとき、競争できるか。

ここに立ち返るべきときが来ているし、
それにきづかせてくれる中国は、日本を映す鏡だと思う。

ダウン

2013-07-09 00:39:28 | Weblog
7月6日は、ダライ・ラマ14世の誕生日で、
あるチベット人が、お誕生日を祝うメッセージをあるSNSにアップしていた。
もちろん中国のSNSだから、禁止ワードにひっかかるので、個人名は出していない。
でも、写真が載っていた。

思わず「いいね!」ボタンをクリックしたら、その瞬間に家のルーターが落ちた。

いくら、中国のネット検閲システム「金盾」が、
腹が立つほど効力を発揮しているからって、
まさかそのせいで、ルーターがダウンしたんだろうか。
そこまで「できる」とは信じたくない。

とはいえ、ルーターは再起動しても復活せず、
結局、初期化して、再設定することになった。

ところが、中国製のルーターのため、操作方法がWindowsの場合しか書いていない。
Macでも類推しながらやれば何とかなるし、前もMacで解決したんだけど、
どうもルーターの管理画面が開けない。

もしかして、本格的に壊れたのかと思いつつ、
念のためWindowsで試してみたら、すんなりと設定ができた。

まったく・・・、MacのLionは非対応ってことか。
前はLeopardだったから、何とかなったんだな。

ただ、ルーターを再設定したら、前よりも動作が軽くなったので、
悪いことばかりではないんだけど、
本当に「金盾」に、そこまでの攻撃性があるのかどうか。

また同じことをやって、試してみればいいのか。