ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

連敗中

2011-10-14 01:01:55 | Weblog
どうやら、上海でも美味しい、というか、普通のピザが食べられるらしい。
それなりのお金を払えば。

まあ、その分、稼ぎなさいと言うことだろう。
それは、日本も上海も同じだ。

今日、中国でもついったーにつなぐ方法を教えてもらったのだけど、
やっぱり帰ってきて試すと無理なんだよな。
ということで、私のリサーチ能力より、
中国のサイバー警察の方が数段勝っているということが、
またしても証明された。

何かをかませる、とか、何はいまスルーだ、とか、
そんなのを、追いかけている人は、本当にすごいと思う。
イヤミではなくて、本当にすごい。
私には、すでにその情熱がない。

上海に来て、一番変わったことは、
ついったーができないし、ネットで見られないページが多すぎるので、
ネット依存率が下がった。
ただし、日本に戻ると、抑圧されていた分、ネット依存になる。

もうひとつ、テレビを見なくなった。
中国のテレビは、衛星放送もたくさんあって、番組の本数は豊富だけど、
当然ながら中国語だし、公式発表にはあまり興味がないので、
基本的にめんどくさいと思って見ない。

かといって、中国版ツイッターに、大々的に参加する気にもならない。
先日のように、上海の地下鉄の事故などがあると、覗くくらい。
つまり、引きこもりが加速している。

そしてやはり、読書が一番さ、と思う。
電子書籍が増えると、海外でも日本の本が読めるから便利だと思うけれど、
液晶画面ではなくて、やはり紙で読みたいと思う。

小包

2011-10-12 21:52:21 | Weblog
日本から小包が届いた。
中身は自分で詰めたのだから、何が入っているかは、全部わかっている。

つまり、自分で買った本だけだ。

でも、小包が届くというのは、非常に嬉しい。
しかも、小包を中国の誰かに開けられることもなく、
いまのところ無事に届いている。すばらしい。

この感激は、メールをもらうのとは全然違う。
海を渡り、多くの手を経る間に少し痛んだ段ボールが、なんともありがたく感じる。
これが実体あるものの重みなんだと思う。

実際、8キロ近くあったわけなので、
受付で受け取ってくれた中国人スタッフが、
「おっも~いのが来たよ~!」と内線で知らせてくれた。
それも、また楽しい。

思い出す。
留学していた頃、友人のところに届く日本の実家からの小包が、
たまらなく羨ましかった。
醤油、カレーやシチューのルー、インスタントコーヒー、
どれもこれも、すべてが宝物に見えた。
そして、添えられている日本からの手紙。

いまは通信が便利になったから、
インターネットを使えば、毎日でも日本にいる人の顔を見ることができる。
くだらない長話をすることもできる。

でも、あの時、本当に本当に羨ましいと思った気持ちが、
いま帳消しになることはない。
やはり、思い出すたびに、とてもさびしい気持ちになる。

萩の花

2011-10-12 00:00:17 | Weblog
昨晩は、夜中の3時に上の階のハイヒールさんが帰宅し、
カツカツコツコツと、音がしていて、目が覚めてしまった。
そして、眠れなくなった。
返してくれ。私の睡眠時間。
古い建物というのは、日本も中国も同じで、近隣の音が響く。

さて、先日行った上海のお寺に、萩の花が咲いていた。



白い萩の花は、東京の私の家の前にも咲いている。
先日、日本で撮った写真。



同じ花でも、ずいぶんと咲き方が違うなあと思う。
中国人と日本人の気性が違ってくるのも、なんだか納得がいく。

やっぱり動物の気性も違うのだろうか。
野良猫がいたんだけど、猫はなんとなくマイペースに見えるから、
どこの国でも同じなような気がする。



2011-10-10 21:14:22 | Weblog
会社のネットが非常に重く、しかもIEが頻繁にフリーズして落ちる。
まあ、パソコンの調子が悪いだけなんだけど、
実は裏で、どこぞの誰かが、
ハッキング等にマシンの余力を使っているのではないかと
仕事中に空想して楽しんでしまった。

ふといつも開けないところを開けてみたら、
零戦のエンジン部分の設計図が落っこちていたりして。
これは世紀の大発見だなあ、から始まり、

いま開発している兵器や戦闘機の設計図のほうが、
そりゃあ価値があるんだろうけれど、
零戦のエンジン部分の設計図なんていったら、
そりゃあ、もう、一部(私を含む)は大騒ぎだよなあ・・・。

というより、このパソコンがハッキングの踏み台になっていたことの方が
センセーショナルで、話題性があるな。
当分、仕事をしなくてもいいくらいのお金にはなるかな、とか、なんとか。

だって、今日はまだ月曜日。
土曜、日曜と働いたのに、金曜日まで、先が長い。
日本の国防を案ずるより、
今週がまだまだ長いことの方が、いまは重要だ。

クラウドっていう技術がどんななのか、あまり想像できないのだけれど、
「雲をつかむような話」ということで、
建設的なことがたくさんできるようになるかわりに、
悪いことも、いま以上に巧妙に隠せるようになるんじゃないかと、
ふと思った。

安らぎ

2011-10-10 00:09:48 | Weblog
ダイエットって、どうやったらできるのだろう。
誓いをたてようと思ったとたん、仕事で食事、同僚と飲み会。
しかも、焼き肉の食べ放題とは。

はい。明日からまた頑張ります、と思っています。

ここのところ気になっているのは、キンモクセイ。
日本と上海は、キンモクセイの色が違う。
香りも、上海のほうが少し強いように思う。

こっちが上海。


こっちが東京。


いま私が使っているデジカメには、顔認識機能がついているのだけれど、
顔がないはずのところで、たくさん顔があるという反応をされると、
かなり戸惑う。
しかも、お墓やお寺の周囲だと、思わず、いろいろと、探してしまう。

上海はお寺の境内で撮影。東京のは、地元のお墓の近くで撮影。
どちらも、6人以上の顔があるらしかった。

そして、今日お会いした仏さま。



中国は、金ぴかの仏像が多いのだけれど、
ほとんど誰も歩かないような裏道に、ひっそりといらっしゃる仏さまに、
安らぎを感じる1日だった。

仕事はじめ

2011-10-08 21:29:08 | Weblog
中国は今日から仕事開始。
日本の場合、土日は土日なので、
「今年は大型連休だね。ラッキー!」という話になるのだが、
中国の場合は、その分、土日に働いて取り返しましょう、となるらしい。

ということで、さっそくお客さんと会う用件があった。
最近、名刺交換のときに「○○○子です。どうぞよろしく」と言うと、
そのあとに相手が考え込んでしまうので、
続けて「日本人です」と、自己申告することにした。
すると、「ええっ?」と、話のとっかかりができ、何となく弾み始める。

先日乗った飛行機では、日本人のスチュワーデスさんに、
中国語で「お飲物は何になさいますか?」と聞かれ、
日本語で「温かいものはありますか?」と切り返して、
大きく息をのまれ、驚かれた。
こうなったら、中国人が楽なときは中国人、
日本人が楽なときは日本人にする。
もう、あまり考えない。

日本で約3ヶ月ぶりに会った人に「太った」と言われたので、
気をつけようと思っていたのに、
今日も、なんだか食べる用事がたくさんあった。
しかも、一緒にいた中国人の男性は、
「僕は大食いなんだけど、まったく太らないんだよね。
ずっと、このまま。太れるっていいな」と、
純粋な笑顔を浮かべながら言われた。
こういう男性って、どこの国にもいるんだな。

1週間ぶりの出社は、なんとなくスムーズなスタートだった。

読書2冊

2011-10-07 15:53:41 | Weblog
朝食に、日本から持ってきたレトルトのしじみ味噌汁を飲んだ。
身体の中があたたかくなって、すごくホッとした。
上海に100%馴染むには、もう歳をとりすぎているのだと実感。

そうはいっても、お腹はすく。
カルフールに行って、思わずお粥を手にし、
やっぱり、結構上海に馴染んでるかも、と思った。

さて、国慶節のお休みに、本を2冊読んだ。
1冊目は日本で。
『科学の扉をノックする』(小川洋子著、集英社文庫)

小川さんが、科学分野の著名人を訪ね、インタビューして、
私のような科学オンチにも伝わるように、初歩的な感動を記してくれている本。
インタビューするということは、ある程度の知識がある、ということだし、
それに、改めて、ある程度の予習はしていくだろう。

ましてや、どの分野をどんな切り口で、というコンセプトを考え、
誰にインタビューするかを決めていくわけだから、
小川さんは、きっと素養があって、「こんなの当たり前」という人だろうに、
初めて顕微鏡をのぞいたときのような驚きを、
ちゃんと覚えていて、文字にしてくれる。すごい。

女性の作家は苦手なことが多い私だけれど、小川さんの文章は大好きだ。
というのも、数年前、天文のイベントでいらしていた小川さんの話しを聞いた。
その話し方があまりにも素敵だったので、いつか機会があったら、
ぜひ講演会をお願いしたいと思っている。
私が、上海でただの会社員をやっている限り、そんな機会はこないと思うけど。

もう1冊は、『聖ツォンカパ伝』(石濱裕美子・福田洋一著、大東出版社)
活仏や宗教的なヴィジョンを、迷信だ、まやかしだと言う人も多いけれど、
そう言い切ることも迷信で、まやかしなんじゃないかと思う。
だって、どちらにせよ、確信はなくて、
自分に見えないからと言ってないとは限らず、
自分に見えるからと言ってあるとも限らない。

例えば、銀行の預金は、確かにあるはずの自分のお金だけれど、
お金という実体をもって銀行に置かれているわけではない。
だから、銀行が破綻したら、消えてなくなる可能性もある。
また、実際に手に持っているお金も、国家が財政破綻したら、紙くずになることもある。

あるかもしれないし、ないかもしれない。
そういう解釈もあるのかもしれないし、違う解釈もあるのかもしれない。
興味があったら、自分なりにもっと考えてみればいいこと。
ということで、
バブル経済を信じることができる人は、宗教を信じる素質があると思っている。

さて、この本を読んで一番面白かったのは、
ツォンカパは、もちろんチベット仏教の祖とも言えるすごい人なんだけど、
そんな彼でも、文殊さまのヴィジョンを見ることができなかったときに、
他の人の助けを借りて、そのヴィジョンを見て会話していること。
しかも、自分よりも低い段階にいたのであろう仲間の僧侶の助けを借りている。

なんとなく、密教は、チームプレーなんだろうな、と思っていたけれど、
ツォンカパもそうだったなんて、なんだか嬉しい驚きだ。

14世紀のチベットで、仏教を再興した人がいたのなら、
いまチベットはさんざん弾圧を受けているけれども、
いつかちゃんと、もとにおさまるような気がする。

携帯電話

2011-10-06 20:39:52 | Weblog
先ほど、上海に到着。
飛行機が止まると同時に、隣の席の中国人女性が携帯電話で話し始めた。
「今日は仕事なの~?」って、飛行機を降りてからでもいいだろうに。
一応機内アナウンスで「携帯電話の電源は飛行機を降りてから」と流れるのだが、
みんなあまり守らない。

こういうマナーの悪いところは、イヤだなあ、と思っていたら、
すぐ後ろから日本人のおじさんの声がする。
「もしもし、○○です。あ、出口にいるのね。こっちはまだ着いたばかりだから」
連れのおじさんも、「迎えに来てくれてるんですか~」と、得意な様子。

「電源入れんなよ、バーロー」という目でにらんでしまった。
でもきっと、相手はなんで私がにらんだのか、わかっていない。
名乗っていたから、相手の名前を呼んで罵倒することもできる。

そして、一人が使い始めると、周囲の人もつられて電源を入れ始める。
負の連鎖、開始。

実際には、飛行機の計器に影響ないのかもしれないけれど、
落ちてから、やっぱり影響ありました、っていうオチは、イヤじゃない。
それって、原発と同じ構造の話しだと思うんだけどな。
どうして、たった数分が待てなくなってしまったんだろう。日本人は。

日本が素敵な国なのは、水と空気が美味しいからで、
そのおかげで食べ物も美味しい。
私たちを包んでくれているものが素敵だからこそ、
人も安心して心を澄ますことができるんだと思う。

安心は、私たち日本人が作っていたものではなくて、
自然から与えてもらったものだ。
数日間、日本に帰って、つくづくそう思った。

それにしても中国は、相変わらず、ネットが重い。

のらのら

2011-10-05 14:14:13 | Weblog
gooブログの管理用画面に入ると、
「去年の今頃、何してた?」ということで、
1年前に自分がアップした写真が表示されるのだけど・・・、
正直に言って、見たくない写真もあり、あんまり嬉しくない。

見たくない写真というのは、去年、うちに現れた巨大な蜘蛛の写真。
本当に気持ち悪い。
どうやら1週間ほど表示されるようなので、
はやく今週が過ぎればいいと思っている。

昨日、帰宅ラッシュの時間帯に新宿へ行き、本当にげんなりした。
東京の人は、上海人に比べると、流れに添うし、
スタスタとスピードに乗って歩くので、歩きやすいともいえるんだけれど、
なんだか、妙に、大学生の男の子(あえて「男の子」と言ってみる)が、
友だち同士で話しながら、のらのらと歩いていると、
非常に近づきたくない気持ちになった。

私も大学生だったころ、特権階級にいるような気持ちがしていた。
成人なんだけど、
仕事を始めていないので、いわゆる社会人のストレスとは無縁。
社会なんてくだらないものとは、関係ないさ、という感じ。
だから、電車に乗っていて、
隣にサラリーマンの疲れた人がいると、軽蔑するような・・・。

そして、大人になりたくないような、大人になっただけ損というような雰囲気。
仕事なんて、会社なんて、夢をもてるわけないんだから、このままいこうぜ、
それに、金、金、金っていう人間は、もっとかっこわるいしさ、
と言うような、空気をにじませている。

そんな時期があってもいいと思う。もちろん。

それに、たぶん、今でもそんな気持ちが私の中に残っているから、
きっと近親憎悪なんだろうと思う。
もちろん、そんな気持ちを持ちつづけててもいいはずなんだけどな。