ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

食べたもの

2011-10-04 12:43:41 | Weblog
日本に一時帰国して、食べたもの。

<手づくり篇>
・おうちカレーライス
・手づくりパン
・白米
・水菜、プチトマト、パセリのサラダ
・ペペロンチーノ

<盛りつけ篇>
・お刺身

<外食篇>
・モスバーガーのポテト

なんという幸せ。
どれも、上海では食べられないようなもの、
もしくは、食べようと思うと高価なものばかり。
日本は水も空気も優しい。
野菜はシャキシャキしているし、物価も上海より安いように思う。
人も、おとなしくて優しいし、やっぱり日本はいいなあ。

そして、Windowsで中国のネットバンクを開いてみた。
くずれずに、ちゃんと表示されやがる。
やはり、Macは無視仕様なんだな。
それなら、そう書いておいてくれよ!

でも、相変わらずトップ画面には、「投資」の案内ばかりで、
普通の銀行業務は、恥じっこの方に追いやられている。
あの~、銀行の一番の業務って、投資でしたっけ。

野放し

2011-10-02 22:21:11 | Weblog
上海から東京に戻る道すがら、いろいろと勉強になった。

国慶節のお休みを利用して、日本に帰る日本人と、
日本に遊びにくる中国人。そして、そのほかの国の人が少し。

中国人の子どもたちの行儀の悪さに辟易した。
母親が声をかけても、なめきっていて言うことをきかない。

で、飛行機に乗ると、隣の席にはインド人の母娘が座っていた。
子どもは、3歳くらいで、まだまだ言うことをきかない。
と、思いきや、お母さんが素晴らしかった。
子どもに合わせながらも、子どもの興味をうまく誘導して、
母親のペースに巻き込んでいた。

漢字ばかりの中国の雑誌も、「いちごちゃんはどれだ?」
「白、緑、黒、じゃあ、これは何色?」というように、
子どもにとって楽しい絵本に変身させている。

そして、気がついた。
中国人は、両親が子どもを育てずに、そのまた母親、
子どもにとっての祖母に、育児を任せきりにすることが多い。
だから、子どもをどうしたらうまくリードできるかを、母親が知らない。
結局は大人に接するように話し、子どもがぐずって、親もイライラしている。

その後、日本について、カバンを振り回しながら歩いていた
フランス人の女の子がいた。
たまたま私に少しぶつかると、母親が私に謝ると同時に、
子どもにちゃんと、カバンの持ち方を教えていた。

公共の場で、ちゃんと躾をする人たちは素晴らしいと思う。
ガミガミ怒るのではなくて、どうするのかを教える。
最近は、日本人も子どもを野放しにすることが多いけれど、
母親の役割って大きいなあと、改めて思った。

空腹

2011-10-01 19:10:32 | Weblog
相変わらず、上海では日本人男性を狙ったハニートラップが多いみたいだけど、
韓国人男性も、ちゃんとターゲットにされているらしい。
駐在員の数では、日本人よりも韓国人のほうが多いようだし、
韓国の場合は、日本よりも女性の駐在員が少ないだろうから、
その数のほとんどが、ハニー側からすると「カモ」の男性なんだろう。

韓国も日本に負けずスキャンダルまみれだったり、
サギにあったりと、いろいろとあるという話を聞いた。
さもありなん、と思うのは、大企業の駐在員は、
日本も韓国も、ほとんど同じ雰囲気をまとっている。
エリート意識が強くて、道をゆずったりは絶対しない。

会社の入っているビルにも、韓国企業の人がいるけれども、
まず、エレベーターで一緒になると、真ん中に「でーん」と立つ。
2人以上になると、大声で話す。
日本人、韓国人、中国人すべて、あのクラスの人になると、
同じような雰囲気をしている。
きっと、価値観がすごく似ているのだろう。

そして、そんなおじさんたちに「いろいろなお世話」をして、
昼間の仕事にうつった中国人のお嬢さんたちも、
ビルの中には、たくさんいる。
また、夕方ごろになると迎えにくるお嬢さんたちもいる。
あの雰囲気は、本当にわかる。

日本企業は、だんだん留学生あがりを駐在させるようになってきたから、
大企業以外は、わりと普通になってきたらしい。
何と言っても彼らは相場を知っている。
これから、ますます日本経済が落ち込むと、上海も日本国内程度には落ち着くだろう。
そう願っている。

孔子さんに「衣食が足りたからと言って、礼節をしるわけではありません」と
申し上げたい気分だ。

さて、
『シモーヌ・ヴェイユ 最後の日々』(ジャック・カポー著、山崎庸一郎訳、春秋社刊)
を読み終わった。

第二次大戦のころ、
フランスの人たちが飢えているのに、自分だけ食べるわけにはいかない、と、
結核におかされながらも食べることを拒否し、
最後はイギリスで餓死した彼女の、最後の日々を綴った本だけれど、
読みながら、だんだんお腹がすいてきて、オレオのクッキーを食べてしまった。

一言、申し訳ありません、という気分だ。

フランスの大学教授資格者ながら、
エリートとして暮らすことを拒み、労働者階級のなかに入って行こうとした。
そこまでは、自分がエリートでなくても、なんとなくわかる。

でも、餓死するほど食べないでいることは、私には無理だし、まったく想像がつかない。
きっと、拒食症の人が、そんな感じなんだろうけど・・・。

自分の肉体を、他人を見るように見つめることってできるのだろうか。

軽度

2011-10-01 14:27:27 | Weblog
今日は、いくら中国とはいえ、慣れたとはいえ、改めて驚くほどにネットが重い。
休日だからみんながネットをやっているのと、
サイバー警察さんたちが、管理を厳しくしているのだろう。
国慶節だからしょうがない。

そ・れ・に・し・て・も、
Amazonに繋がらない!!!
イライラするので、ブログを書きながら待っている。

先日、バスに乗るためにバス停で25分も待った。
そもそも、上海の市内交通では、電車もバスも時刻表なるものはない。
始発と終電の時間が書かれていて、その間に、5~10分間隔ね、
というような、アバウトな案内があるだけだ。

帰宅の時間帯だったので、たまたま知人の中国人も一緒だったから、
「19時前なんて、一番通勤ラッシュのはずの時間なのに、
どうして20分も来ないんだろう」と、言ったら、
「まあ、そんなときもあるよ。30分以上来ない時もザラだし。
こういう時間の浪費が中国なのだよ~。あれも無駄~、これも無駄~」と、
ニヤニヤ笑いながら、わざと面白い中国語のイントネーションで話し、
肩をポンポンとたたかれた。

バス停で待っていた人は、見知らぬ人もたくさんいたけれど、
私以外は全員中国人だった。
「でも、まあ、いいや」と思って、
「日常のことなのに、中国の人たちは文句を言わないの?」と聞いたら、
「慣れてるから。小さいころからずっとこんなふうに育つとね、
公共機関には何を言っても無駄~、という人間に育つんだよね~」と。
もう1人も「そうそう。教育は成功しているのだ~」と、普通に返ってきた。
もちろん、すべて中国語。

先日の地下鉄事故の後、流行っているのは「軽度の○○」という表現。
国営の放送で、「軽度の追突事故」というアナウンスがあったらしく、
みんなが喜んで、揶揄して使っている。

今日は、そこかしこで爆竹が鳴っているけれど、
鳴らしている人たちは、少し危ないことがあっても、
きっと「軽度」と言いながら、騒いでいるのだろう。