ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

野放し

2011-10-02 22:21:11 | Weblog
上海から東京に戻る道すがら、いろいろと勉強になった。

国慶節のお休みを利用して、日本に帰る日本人と、
日本に遊びにくる中国人。そして、そのほかの国の人が少し。

中国人の子どもたちの行儀の悪さに辟易した。
母親が声をかけても、なめきっていて言うことをきかない。

で、飛行機に乗ると、隣の席にはインド人の母娘が座っていた。
子どもは、3歳くらいで、まだまだ言うことをきかない。
と、思いきや、お母さんが素晴らしかった。
子どもに合わせながらも、子どもの興味をうまく誘導して、
母親のペースに巻き込んでいた。

漢字ばかりの中国の雑誌も、「いちごちゃんはどれだ?」
「白、緑、黒、じゃあ、これは何色?」というように、
子どもにとって楽しい絵本に変身させている。

そして、気がついた。
中国人は、両親が子どもを育てずに、そのまた母親、
子どもにとっての祖母に、育児を任せきりにすることが多い。
だから、子どもをどうしたらうまくリードできるかを、母親が知らない。
結局は大人に接するように話し、子どもがぐずって、親もイライラしている。

その後、日本について、カバンを振り回しながら歩いていた
フランス人の女の子がいた。
たまたま私に少しぶつかると、母親が私に謝ると同時に、
子どもにちゃんと、カバンの持ち方を教えていた。

公共の場で、ちゃんと躾をする人たちは素晴らしいと思う。
ガミガミ怒るのではなくて、どうするのかを教える。
最近は、日本人も子どもを野放しにすることが多いけれど、
母親の役割って大きいなあと、改めて思った。