ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

魅力

2011-10-19 23:55:53 | Weblog
中国への進出がコストカットに繋がる時代はもう過ぎたと思う。
中国はすでに市場であって、安い賃金で女工哀史のように働いてもらう場ではない。

日本の会社は、優秀な人材を集めにくくなっている。
そして、日系企業は踏み台にされていると思う。
中国人は日系企業で自信をつけて、次に欧米の外資系を狙って行く。

私が同僚の中国人スタッフに、日系企業で働いてみたいか、と聞くと、
だいたい、魅力を感じない、という答えが返ってくる。
そして、その理由を聞くと、およそこんな感じ。

1 日系企業の場合、駐在員が神様のようで納得がいかない。
例えば自分より仕事ができなくても、
日本の本社から派遣された社員だというだけで、数倍の給料をもらう。
仕事の結果をもって評価してくれない。アンフェアだ。

2 ストレスが大きい。上司が帰らなかったら自分も帰れない。
すごく監視されているような気がするし、信頼されていないと感じる。

日系企業で働いたことがないスタッフでも、周囲の人から聞いて、
だいたい同じような印象をもっている。

これって、日本の若者と同じことを言っているのではないか。
マネージャークラスの人が、たとえマネジメントをしていなくても、
社歴が長いというだけで、偉そうな顔をしている、とは、
どこの会社でもよく聞く話。

ただ、日本国内にいると、不景気で転職が難しいから、
なんとなくその会社に残るけれども、
これが上海のような他にもチャンスがある環境であれば、
わかりやすい能力評価がある欧米企業に行きたくなるのは、
人間として当然の感情だと思う。

終身雇用で、年功序列でない場合、
日本の企業がどれだけ魅力を失うかを考えた時、
あまりにも異質なことに、逆に面白さを感じる。

季節なので

2011-10-19 00:15:29 | Weblog
季節なので、一応、上海蟹を食べに行った。
蟹宴コースで、蟹づくし。

上海人が美味しいと言っていたところに行った。

 

上海蟹じたいは、結構美味しい方だったと思う。
ただ、もともと、私はそれほど上海蟹が好きではない。

まず、小さい蟹をほじる段階で飽きる。
なぜ、こんな苦労をしなければならないのか、とすら思う。
蟹みそだけ食べられればいい。
ということで、足は、正直勘弁と思う。

どちらかというと、上海蟹に合うと言われる紹興酒のほうが好きだ。
今日はコースに含まれていなかったけれど、「酔っぱらい蟹」は美味しい。
あれは、がんばってほじる気になる。
まあ、何事も経験、といったところだろうか。

上海市内は、この時期、有名産地の蟹の直売所などが出るし、
上海人はみんな好きみたいだ。
街中が、なんとなく蟹宴という感じ。