ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

苦手なもの

2012-09-23 23:46:01 | Weblog
今日は、従弟が上海に来ていたので、一緒にウイグル料理を食べに行った。
これでもか、というほどの羊肉。



「こんな時期に上海に来るなんて、怖くなかった?」と聞いたら、
「政府があるだけ、まだマシ」との返事。
さすが、大学時代、無政府状態の国に行ったことがある人の言葉だ。

飛行機は、上海に向かう日本からの出張者がおらず、がら空きだったらしい。
まあ、そうだろう。

私は、上海育ちで上海語を話す上海人がすごく苦手だ。
上海には、もちろん上海語を話さない上海人もいて、
こういった人たちとは、結構仲良くなれる気がしている。

なぜ生粋の上海人が苦手かというと、とにかく中国の地方をバカにする。
地方出身者をバカにする。
汚くて貧しくて、人間が住む場所じゃない、くらいの勢いだ。
同じ中国という国の中なのに。
先日のデモも「上海人はそんなことやらない。やるのは地方から来たバカどもだ」と
当たり前のように言う。

どうして格差ができているかは、あまり考えない。
自分の将来にかかるお金と、いま必要なお金の勘定が一番大切だ。
そして、見栄。

なんで上海人が苦手なのか、最近わかってきた。

これは近親憎悪だ。
東京の人も、多かれ少なかれ、同じような感情をもっている。

比べられる距離にいるから、バカにする。
比べようがないくらい離れていたら同情する。

私の心のなかにある、こういった感情が呼び覚まされるから、
上海人と話すのは、苦手だ。