ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

噛み合った

2012-09-10 21:54:33 | Weblog
スイッチを入れ直した。

昨晩読んだ本。
『サイバーテロ 漂流少女』(一田和樹著、原書房刊)

作中に登場する某社が上海で行ったインターネットセキュリティ対策セミナーに
1年ほど前に参加したことがある。偶然。

そのセミナーを聞きに来ていた、日本の大手銀行や大手メーカーの人たちは、
いかにも「直帰」「交流会の酒」を目当てに来ているような雰囲気で、
「うちは独自システムを組んでるから、セキュリティは問題ない」のようなことを
自信満々に語っていたのだけれど、
この本を読むと、それが机上の空論ですらなく、ただの幻想だということがよくわかる。

そもそも、システムを組む段階で、
オープンソースをまったく使わないなんてことないし、
第一使っている人間が、そこまでかしこくも、用心深くもないのだから、
完璧なんてことはあり得ない。

インターネットセキュリティについて一生懸命に語っていた講師さん、
この本を読ませれば、
見栄っ張りでインターネットなんてほとんどわからなく、
ついでにいつ本社に呼び戻してもらえるかしか考えてない
いないほうがマシなくらいのわりには予算を握っている駐在員・管理畑の人たちを
少しは説得できるかもしれないよ、と推薦してあげたい。

私からすると、そのセミナーでどうも講師側と出席者側で噛み合ってなかった部分が、
「そういうことなんだ~」とスッキリして、ありがたかった。

(ああ、こういう暴言を吐いているから、中国人からしっぺ返しをくらうんだな)

そして、日本社会の閉塞感を久しぶりに思い出した。

この本を「専門用語ばっかりでわからない」と書くレビューもあるのだけど、
パソコンとインターネットを使うんだったら、
このくらいの専門用語は取り組んで理解しようという気持ちを持とうよ、と思う。
他力本願な日本人らしい反応だけど。

何かがズレてる

2012-09-10 21:40:22 | Weblog
朝、バスに乗ったら、いかにも田舎から出てきました、というような雰囲気の一家がいた。
お肌はくたびれているけれど、たぶん実年齢はすごく若いお母さんが、
乳飲み子をだっこしていた。

バスが発車するとすぐに赤ちゃんが泣き始めた。
お母さんが話しかけても泣き止まない。
で、どんどんお母さんがイライラしはじめて、赤ちゃんに怒鳴り始め、
しまいには、背中をボンボン叩き始めた。
あやして、トントンするのではなく、明らかに怒って叩いていた。

でも、周囲に数人いた家族の男どもは、見て見ぬ振り。
最後には、おっぱいを飲ませて泣き止ませた。
なんだ、お腹がすいてただけじゃん。

朝からすごく気分の悪いものを見てしまった。

会社の帰りに寄った一応日系のラーメン屋では、
食べてる途中に、店員がこれいじょうないほどぶっきらぼうに「会計」と言って、
レシートを投げつけて来た。
「食べてるんだけど」と言ったら、鼻でフンとされたので、
しょうがないからお金を払うと、次はおつりがなかなか戻って来ない。
(中国では、席でお会計するのがふつう)

隣に座った見知らぬ中国人の男性は、くちゃくちゃ食べるので気分が悪く、
(中国人は口を開けたまま、音をたてて噛むのがふつう)
もうこれ以上待てないと思ったので、レジまで行って「おつりちょうだい」と言ったら、
「あ? 席まで持ってくから、座ってな」と言われたので、
「そこにあるそれだよ。おつり、ちょうだい」と言ったら、「なにさ」と言われた。
腹が立ったので、投げつけられたレシートを、指ではたき返してしまった。

怒ってもしょうがないんだけど、無性に腹が立つ。

とりあえず、今日はダメだ。
何かがズレている。
スイッチを入れ換えよう。