ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

満ちて欠ける

2012-09-02 04:03:20 | Weblog
9月1日、浦東にある東方芸術中心まで、しょこたん(中川翔子さん)のコンサートに行って来た。
18時すぎ、最寄駅の上海科技館から地上にあがると、
公園で、たこあげをしている人たちがいた。



風流、というのではなくて、単に、たこを売りつけるために、たこをあげているのだった。
このへんが上海っぽい。お金にならないことは、やらない。

コンサートは、正直、席が埋まるかを心配していたのだけれど、ほぼ満員。
非常にいい感じで盛り上がったので、アニソンを知らない私でも十分楽しかった。

しょこたんのすごいところは、引出しがたくさんあるところだと思う。
中国語の発音や四声もバッチリだったし、
すごくかわいいのに、ヌンチャクを取り出したりする。
とても真面目な人柄で、努力していることが伺える。
いまでこそ「オタク」という言葉で括られているけれど、
むかしの日本語に置き換えたら「芸達者」なのだと思う。

本当に、素晴らしい才能だと思った。

その興奮冷めやらぬままコンサート会場を出ると、煌煌とお月さまが輝いていた。



確か昨晩は、ブルームーン。
ブルームーン→ブルームーン探偵社、で、アメリカのある俳優さんの顔が浮かんだりする。
でも、きっと若い人は知らない。

上海に来てからの仕事で、私なりに一生懸命向き合った日本人の女性から、
どうやら、すごくきらわれていたらしいことを昨晩知った。
もともと、うすうす感づいてはいたけれども、
やはり、言葉として知ると、ショックだった。

その気持ちがどうしてもおさまらなくて、
しょこたんのコンサートに一緒に行った友人に、夜遅くまで話を聞いてもらった。
その友人にも紹介していたので、友人もショックを受けたようだった。

人生は連環しているので、私がむかしした不義理を、やはり返されることになる。

でも、そんなふうに考えるようになったのも、つい最近のことだ。
20代のころは、そんなことも思わなかった。



そうかあ。
お月さまを見上げるときというのは、
農業を捨てても満ちて欠けるお月さまの姿を愛するのは、
そういうことなんだなあ。