ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

うれしさの譲り合い ~都立薬用植物園~

2022-10-18 | 公園・庭園・名所

外出のときエレベーターを利用することは多いです。

特に駅では、エスカレーターよりもエレベーターに

よく乗ります。

日中は、私と同じかそれ以上の年代のシルバーの方が

多いだけでなく、歩きが不自由な方とよく乗り合わせます。

そうしたときは、歩きが不自由そうな方がゆっくり

降りられるよう、エレベーターの「開く」ボタン

を押して、”どうぞ”と促し、最後に自分が出るように

しています。

 

あるとき、かなり歩きが大変そうに見えた方に、

”どうぞお先に”と、先に降りるよう気遣われた

ことがありました。

実は、その方のすぐ脇にも、操作ボタンが

あったんです。

譲りあいをしてもどうかと思い、

”ありがとうございます”と言って、先に降りましたが、

一瞬、無理をしなくともいいのに、と思いました。

 

でも少しして気がついたんです。

その方は、”エレベーターのボタンを押す程度で

役に立てるなら、自分だって出来ますよ”という

お気持ちだったのではないかとー。

 

小さなことでも役に立つなら、役立ちたいと思って

いる方は、たくさんいるはずです。

”ありがとうございます”の言葉。本当に言われて

うれしい言葉です。

時に、”うれしさ”の譲り合いも必要なんですね。

 

ちょっと遠出の散歩です。

少し前に行った都立薬用植物園です。

酔芙蓉(スイフヨウ)が見頃でした。

午後早くに入園したので、ちょうど白からピンクに

染まりつつあったようです。

 

ドクダミという言葉が入っていますが、タデ科です。

つる性で、葉がドクダミに似ているので、

「ツルドクダミ」という名前なんだそうです。

 

トサカのようにならず、花穂状の細長い花は、

ノゲイトウです。

 

今の時期、よく見られるホトトギスです。

よくみると、種類が違うようです。

 

この山野草は、イヌショウマというのだそうです。

山菜として葉が食べられるサラシナショウマに

よく似ていますが、イヌショウマは食用になりません。

”役に立たない”という意味合いでイヌがついて

いるそうです。それにしても気の毒な名前です。

 

キクにもいろいろあり、区別が難しいです。

名札をみて、初めて知ります。

上の2枚の写真は、9月下旬頃に咲いていた

シラヤマギクとノコンギクです。

3枚目はオオユウガギクです。花びらが

3cmくらいで大きいです。

 

こちらの黄色のキクは、ヨーロッパ原産のタンジー。

和名がヨモギギクです。

 

優美な花もありました。

ホワイトジンジャー(ハナシュクシャ)。

ショウガ科です。

学名は、ヘディキウム・コロナリウム。

香水に用いるそうです。

 

こちらは、カシア・コリンポウサ。

和名がハナセンナ。

商品名が”アンデスの乙女”だそうです。

いい名前をつけてもらっています。

 

これはエビスグサ。

生薬として、種はケツメイシ(決明子)と呼ばれるそうです。

 

温室内に、こんな花がありました。

チョウマメ(蝶豆)。マメ科です。

英名がバタフライピー。

うまく撮れれば、花びらを丸く、上で合わせている

ように見えるらしいですがー。

花をすぼめてしまった時間帯だったかもしれません。

 

温室内にあるドラゴンフルーツの実です。鮮やかな実です。

 

バナナの花が下の方についています。

これが実になっていくわけですね。

直接花を見たのは、初めてです。

都内の他の植物園でも、あまり見られないようですと、

ガイドスタッフの方が言ってました。

 

面白い植物、花、実。いろいろあるものです。

薬用植物園は、いつきても見飽きません。

コメント (2)
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