紘子です
お茶花でも、こうしてかごの花器に活ける季節がやってまいりましたるん
冬や春は焼き物の花器に2~3種しか活けないのですが、お茶でいう風炉の季節からははこうして5種ほどをまとめて生けることによって、この時期の草花の勢いをそのままに表現することができるんですね
日本人の季節感を大切にする心って本当にすてきですよね~~
(私は山になが~く浸ったせいか?お店で売っているお花よりも圧倒的に野の花に溶け合えるような親近感を覚えます
お部屋にあると力が抜けてほっとします)
さてさて、数日パソコン作業をしたのでちょっとリセットしたいな~~と、本をもって緑の中へお出かけ
私の(笑)静かな竹林精舎で・・・
(私は図書館で借りたのでハードカバーです)
もう読んだ方も多いかもしれませんね
こちらの本、
私は数日前に急に「読まなくちゃ」と思い立ち、ついに借りてきてお部屋読み始めたのですが、
もう
夢中で一気読み
時間を忘れて本の世界に入り込んじゃったのって本当に久しぶりかも・・・
(必要なタイミングやそれを適切に受け取れる時期にジャストな本、人・・・に出会うと、本当にめくるめくtripができますよね)
で、この本を、もう一度静かなところでゆっくり浸って読みたいなあってことで、今回連れていきました(深~く潜りたいの。)
涅槃に入る時期が迫ってきた世尊(仏陀=釈迦)と、その弟子のアーナンダ、そして多くの世尊にかかわった人々の半生の回顧で物語は進んでいきます。
(寂聴先生が仏陀についてあんまり知らない人でも仏陀の生涯の大筋や、「仏陀ってこういうこと言ったかたなのねん」とわかりやすいよう、書いてくださっています。私は漫画の手塚治虫「ブッダ」だけは読んでいましたので、人名や有名なエピソードは頭にあったんでさらに読みやすかったかな)
だんだん入り込んでくると、もう
世尊とアーナンダの後ろについてともに旅路を歩んでいるような気分に(笑)
(入り込みすぎだから)
そして世尊がいよいよ入滅の地への最後の旅に出るころからの部分では、もう泣きっぱなしでした・・・
悟りを開いた釈迦牟尼仏陀がこの上なく慈悲深く圧倒的に光輝ける存在なのはもちろん言うまでもないのだけれど・・・
俗世で悩みながら、自分の重い運命に翻弄されながらもそれでも一生懸命に生きている人々(衆生)にココロうたれてしまい・・・
懸命に生きる人々はみんな尊く愛しく輝ける存在なんだ!
と脳天にな私。
所詮まだまだ(長い人生の旅路では)青二才の私は、一歩一歩等身大で、体当たりで、学びながら人生の旅を歩んでいこ~ってすご~く勇気をもらいましたよ。
そして、読み終えて泣き顔をあげると、私を限りなく美しい世界がつつんでいて
ずっと緑に囲まれていて、長い間読書して浸ったせいか・・・
いろいろ緑がいらないものを抜ききってくれたおかげか・・・
力強く鳴き、飛ぶ鳥、美しい花、目に染みる緑、頬をなでる風。
こんなにも世界は美しく、
衆生を愛してくれているんだなあ・・・
生きているって素晴らしい
生命礼賛
という気持ちで胸がいっぱいになり、
本の中の、世尊のアーナンダへの言葉
「この世は美しい。
人の命は甘美なものだ」
が頭に浮かびつつ・・・
私の静寂の竹林精舎を後にしたのでした。
私は本やCDの世界に入り込むのが本当に好きで。(自分の好きな、ね)
いろんな世界に連れて行ってもらえるから
アーティストや作家の方は本当にすごい尊敬感謝
昔からテーマパークや人の多いところへショッピングに行くのは得意じゃないんですけど
(特に10~20代のころは自分は体力がないんだ~と人と同じことを楽しめない自分が悲しかったですが。
ようやくこれが私の体質だとわかってくると、じゃむしろ、この体を楽しみましょうということに)
話がそれましたが。
『釈迦』
本当に骨太な一冊でした。
みなさんも、今ピンときた方は是非『釈迦』に出会われてくださいね
さて、元の世界?へ戻ってきて・・・(笑)
しのちゃんがうっとりするようなバラのお風呂の記事をアップしてくれてましたね(すてき~~)
私の最近のお気に入りのネイルはこちらCHANELの491”rose confidentiel"
(バラつながり)
しっとり美しく指先を魅せてくれる、大人の一色です
わたくし最近初めてCHANELのネイルを買ったんですけど・・・
やっぱりいいですね
発色、塗りやすさ、持ち、落としやすさ・・・すべて秀逸
プチプラなものも気軽に楽しめていいけど、CHANELにはそれだけの価値はあるな~
さ・す・がと思いました。
なんでも、いいものはいい
追伸?
本に夢中になってる間にマイ竹林精舎で足を虫に刺されて盛大に腫れている(笑)ことに今頃気づいた私でした・・・