すけさん日誌

杜の都で気ままに暮らす、管理人さんの日記です。
備忘録を兼ねた記録として使えれば、野望達成。

怪獣ブンブン丸

2006年05月02日 | 読書とか

ひさしぶりの読了本。

池山隆寛『ブンブン丸の「野村野球」伝道 わが球歴40年史』(小学館文庫、2006年4月)
神宮球場での涙の引退試合から三年、ブンブン丸・池山が楽天イーグルスの新打撃コーチとして球界に復帰した。星一徹並みの父に鍛えられた少年時代、甲子園出場、運命のドラフト、ヤクルトでの華々しい活躍、そして晩年の代打生活…。その球歴を振り返るなかで、一大転機となったのは知将・野村監督との出会いだった。彼が引き込まれ、九年間にわたって学び続けた「野村野球」とは…。そのエッセンスをいま、明かす。


これは、2003年に出版された『池山隆寛のブンブンブン! 夢、ありがとう プロ野球栄光と挫折の19年』(小学館、2003年3月)に「大幅加筆、再構成」した文庫本だそうです。
実はハードカバーである『ブンブンブン!』の方も発売直後に購入して読んているのですが、既読部分を含めて、想像以上に楽しむことができました。

生い立ちから始まって、甲子園での活躍、ヤクルトでの下積みからスタープレイヤーへの躍進、野村監督との出会いとヤクルト黄金時代、そして晩年の代打稼業における葛藤などなど、その時代を知るファンには極上の一冊と言えるかも知れません。

また、この文庫版では、書名からも明らかなように野村監督との師弟関係のほか、話題の古田や清原との関わりなどに力点をおいた加筆がなされており、その意味でも興味深い内容満載となっております。

ハードカバーを読んだときにも感じたのですが、ヘンテコな関西弁で著された アイドル本 には見られない、リアルなエピソードや 良くも悪くも 率直な感情の吐露などは、読みごたえ十分です。
その独特のプロ精神やこだわりなどなど、好き嫌いは分かれると思いますが、個人的にはこういうサムライを応援できたことに感謝したいですね。


コメント
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