地酒屋のロックンロール日記

酒好き・音楽好きの仕事がらみと個人事をつらづらと・・・

平成26年5月15日(木) 曇り   帰ってきた貴の一文

2014-05-15 12:45:14 | 貴の一文


帰ってきた貴の一文
25byの仕込を終えて

良き伴侶もむかえ、気合充実! 今期は50本以上の仕込を行い5月3日に無事すべてが終了しました。

半年にわたる仕込を終え安堵感と開放感にあふれる時期ですね!

久々にたあぼとの飲みですが、その前にまずは 帰ってきた「貴の一文」

 

『25BY造り全般について』

今年は、最初JA全農からの入荷特に「山田錦」「雄町」などの高付加価値好適米の入荷が計画数量に全然届かず、
かなり落ち込みました。

しかし、ずっとお付き合いをしている精米業者から「山田錦」「雄町」などの酒米をまわして頂き、
どうにか前年の数量を少し上回る仕込みが出来ました。

米の品質も心配されましたが、当初想定された高温障害による米が溶けない症状が出なかったので、
旨みと綺麗さのある安心できるお酒になったと思っています。 

『定番・特別純米 について』

 弊社特別純米で主に使用している「八反錦」も入荷が思うようにいかず、本当に苦労したのですが、
一部広島県の「千本錦」をまわして頂くなど、お米を心配して頂き、例年通りの数量が確保できました。

定番酒だけに、変化を求めず変わらず安心して晩酌酒として飲めるやさしいキレの良いお酒に仕上がりました。

※麹は山田錦です。

『辛口酒について』

 辛口酒はもっとも晩酌酒の位置に近いランナップの商品です。

80%精米のジャンルのお酒は弊社が出した約10年前と比較すると他社様の商品も増えて激戦ジャンルとなっています。

ただ、珍しさを競うのでは無く、あくまで定番酒として最近のトレンドとも言われるやや甘口に仕上げたお酒とは一線を画す、
しっかりと糖質をしっかり発酵で減らし、ひやでよし燗で良しのバランスの良い味に仕上がるよう今年も頑張りました。


『夏の酒について』

先日とある雑誌社の方と夏酒について考える機会を頂きました。

そもそも「夏酒とは何か?」改めて考えました。

例えば、春にかけて出荷される生酒や秋のひやおろしにはそれぞれ決まった「型」のようなものがあります。

それに対し「夏酒とは?」という事を私なりに改めて考えました。

私の導き出した答えは、「春の生酒、秋のひやおろしには出来ない挑戦をし、新たなる市場を開拓できるお酒であるか?」という事です。

もともと夏場はビールはもちろんの事、焼酎が非常に強く、市場での魅力が乏しかった所、
マチダヤさんと夏に売れる為にみんなでもう一度考えようとしたあの時のプレゼン大会(2007年・5月)が夏酒の原点です。

度数が定番酒よりやや低い、いつもと違う米とかそういうのと「夏酒」はやや違う気がします。

今年の夏酒は例年よりガス感を上げ清涼度を増すように仕上げました。

ワインのアルザス地方に「ぺティアン」というガスが心地よい発泡ワインがありますが、心地よいガス感が食欲を増すような夏酒に仕上げました。

『今年のチャレンジ』

私の中では、増えたお米の種類やもろみ本数の中で、どれだけ多くの方に「貴」はいつでも安心して変わらず飲めるね。
と言って頂く事が使命だと考えています。

お酒に加える水の量を少しずつ変えたり搾ったのちにいかにフレッシュな状態でビンに詰めるかなど沢山のチャレンジはしていますが、
最後は、「貴はいつ飲んでも安心できる」と言ってもらえることだと信じています。


『新婚生活と仕込み』

東京生まれ東京育ちの妻と結婚し、半年が過ぎました。

朝も真っ暗な内から作業を開始し、半年間ほぼ休みなく続く酒造りを献身的に支えてくれています。

夜には、グラスにしぼりたての新酒を汲んできて、お酒の感想を言い合ったりなんていうのは、独身時代にはありえなかったわけで、

妻も田舎生活はナメクジが突然出てきたり驚きの連続だと言っていますが、徐々に第二の故郷と言えるくらい頑張ってくれています。

私のファッションもZARAとかH&Mとか今時のブランドに変わりつつあります。。。

 
今期の報告も終わり中野の町へくりだしました!

5月12日OPENの「Tsui-Teru 和」さん  和酒と熟成肉のお店です。

予約のとれないお店「Tsui-Teru!」さんの2号店です。




※オーナーの鈴木さんと

60ml 380円から日本酒が楽しめます!  日本酒720ml ボトル売りも豊富です!


またまた 繁盛店まちがいなし!


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