貴の一文 まもなく仕込み開始
今期最後の東京ミーティング
これより頭を綺麗に丸め11月1日より今年20BYの造りに入ります。
まずは発売中の「辛口酒」と「ひやおろし」、「スパ晩」、「山廃仕込み」について
語って頂きましょう!
「貴」の辛口酒とは?
辛口と言えば、まず「新潟淡麗」というイメージになるのかもしれません。
ただ、これから提案すべき辛口酒は、
「米の味のしっかりする辛口酒」でなければならないと思ってます。
活性炭素で辛口を造るのは酒として面白くない。
「貴」の辛口は時間をかけて常温でゆっくり楽しんでください。
「貴」のひやおろし 今年のアピールポイント
ひやおろしというお酒は、やはり「鍋の季節の名脇役」という
立場が一番しっくり来ると思います。
今年の貴はやや辛口の中、米の甘みが後から追っかけるような
常温で時間を楽しむ脇役でありたいと思ってます。
うちのは、常温保管で結構ですから、味を開かせてやってください。
「貴」のスーパー晩酌酒 現在の酒質
自分でいうのもなんですが、今、本当に味が乗ってます。
恐らく、私の少ない経験ではありますが、「責め」というお酒は、
苦味や渋みが通常のお酒より入っている分、
熟成に時間がかかるのだと思います。
だから、1年半熟成した現在がとっても旨みがのって、おいしくなっています。
これからの時期是非そのまま45度の燗(上燗、良燗)で楽しんでください。
その次は、その温度のまま少し加水してください。
体にやさしい味わいになり、すごく心地よく酔えます。
弊社の社長も先日封を切ってびっくりしてました、、、参考までに。
「貴」の山廃仕込みとは?
「山廃」や「生もと」とはいったい何だろう?
私は最近、この言葉を「目的」にしている蔵に疑問を感じます。
本来は、これらの造りは「フルボディー」の酒質を造るための
「手段」にすぎないと思います。
きちんと乳酸発酵したワインで言うなら「赤」を連想するような
力強いお酒に仕上げたいと思っています。
「貴」 今年の造りへ向けて 「所信表明」
貴として、まずは「通年商品をきっちり造ること」
これがもっとも大事だと思います。
炭素濾過をせず米味を謳う貴だからこそ原料にこだわりたいと思っています。
次に、「旬の時期に適正な旬の味を届けたい」
「春の生酒」、「夏の活性酒」、「秋のひやおろし」、「冬の山廃燗酒」
蔵元が一方的にマーケットに商品を問うのではなく、
「このお酒は辛口?甘口?濃いの?淡麗なの?値段は?」
お客様の目線に立って、
なるべくシンプルなプレゼンが出来る商品にしたいと思ってます。
後、毎年言ってるかも知れませんが、
黒龍における「石田屋」のような蔵の顔になる商品を御提案できれば
とも考えています。
どうかご期待下さい。
昨年は西日本の酒米は高温障害に見舞われ、
貴が本来持ってる米味が綺麗になりすぎた感じがありました。
今年はご存じのように台風の影響も無く、
お盆過ぎから涼しい日が続き、今のところ酒米は良い感じです。
弊社の田んぼも稲穂が綺麗に立ってました。
さぁ、テンション上がってきたぞぉ~~~
20BYも宜しくお願い致します。
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