地酒屋のロックンロール日記

酒好き・音楽好きの仕事がらみと個人事をつらづらと・・・

平成22年5月20日(木)   晴     稔くん

2010-05-20 11:06:38 | 日本酒


石鎚酒造【麹頭】  越智 稔くん 登場


私が知る限り、藏元一気遣いをみせる「稔君」です。
相手を見て興味ありそうなものをいつも手土産がわりに持ってきてくれます。
かみさんやまるたん&とんぼにまで気遣い&気配りしてくれます。

この気配りこそが酒造りにおいても「石鎚」の酒の骨格となっているのは間違いありません!

造り中も自分の勉強用のお酒を何度もマチダヤへ注文頂きました。
日々精進の素晴らしい姿勢です。

造りもすべて終了し半年振りの「来」味ノマチダヤです。

越智ファミリーで仕込む「石鎚」にて「麹」担当の重要なポジションを担う「稔」くん
造り後の手応えを聞いてみましょう。




【今年のお米の感触は?】

いつも石鎚をお引立て下さり、ありがとうございます。越智弟です。
今酒造年度の酒米の感触は、山田錦、雄町、松山三井、しずく媛を
主に使用しますが、全般によく溶ける傾向にありましたが、
私は近年でも各米の粒がしっかりとしていて、
手洗い洗米時の米の割れも少ないように感じました。
麹にしましてもふくらみのあるさばけのよいものが得られました。
溶けた割には味わいがきれいなのが今年の酒の特徴です。



【今年の麹造りの目標は?】

麹担当として 浩専務が管理しやすいもろみ後半まで効いてゆく
製麹時間をかけた麹を出すことを心がけました。
本年より保湿段階でゴアテックスを使用したことでストレスなく品温経過がとれ、
アミノ酸の上昇を軽減することが出来たようにおもいます。



【発売近づく夏の酒について】

私どもの夏の酒は、愛媛県産しずく媛を用いた夏の食材に合う、
爽やかさと芯の強さを併せ持つ、奥深い味わいの純米酒です。
酢のものに負けない 凛とした上品さを持つお酒に仕上がりました。



【今年のスーパー晩酌酒について】

私ども石鎚のスパ晩酒は、愛媛県産松山三井を使用した四段仕込み手造り本醸造です。
純米酒に移行する御蔵もありますが、
私は、先人が考えた四段というひと手間が好きです。
四段により味幅を与えることが出来、旨口本醸造を生み出すことが出来ます。
常温から飛び切り燗でもくずれない芯の強さが身上です。



【婚活について】

 私事ですが、5月2日に最後のもろみを槽掛けを終え、
今は半年間 浩専務と蔵でこもっていたので正直 浦島太郎状態です。
これからおやすみももらえると思うので、
また、いつものひとりで地酒のある居酒屋行脚を敢行したいと思います。
ひとりで4から5種類呑んでいる私を見かけたら気軽にお声かけ下さい。
うまいもの、酒の話だけは出来ます。
いいご縁があればよろしくお願いします。
でも、不器用な人間ですので、酒造になったら酒造第一になりますことをご了承下さい。


※毎年 初上京の際、石鎚神社「交通安全」のお守りを持ってきてくれます。 
 ここまで気遣いできる男はなかなかいませんよ! 

 良縁がありますように

 


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