私の近所ではモクレンの花が咲き、桜のつぼみも少し膨らみ始めました。やっと春が近づいてきましたね。
まだ開花時期としては先になりますが、ハナミズキのタンブラーを作ったので忘れないうちにアップしておきます。
深い緑の珍しいタイプの色のグラスが教室の片隅にたった1つだけあったので、すかさず入手しました。
ふんわりと優しい雰囲気に仕上がりました。花芯の部分は透きのままにしてアクセントに。
グラスの上のほうが色が薄く、下に行くほど濃くなるのは被せガラスの特徴です。色が薄いということは、色のガラス層が物理的に薄いということなので、下の部分とは彫り方を変える工夫が必要です。
器全体の色目を均一にすることは技術的には可能ですが、せっかく色が濃い部分まで薄い色に合わせてしまうのはもったいない気がして、私はあえて濃い部分は濃いままに表現することにしています。
このグラスは極端にその濃淡差が大きくて苦労しました。上の方の枝は消え入りそうにはかなげに、下のほうは力強く立体感のある感じに仕上がりました。
ハナミズキは、4月の終わりから5月頃が見ごろとなります。白やピンクのかわいらしい形の花(正確には、ガクだそうですが)が華やかに咲き乱れる時期は、私の最も好きな季節です。待ち遠しいですね。