ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

いるか&ぶどう柄のタンブラー 

2015年12月19日 | ガラス工芸・サンドブラスト

仕事でお世話になっている男性が奥様にお誕生日プレゼントをさしあげたいとの相談を受けました。彼は、私がアクセサリー制作を趣味にしているのを知っていたので、何かアクセサリーを作って欲しいといわれました。でも、奥様の趣味がわからないし、サプライズどころかガッカリなギフトになるといけないので、どなたにでも喜んでいただけるグラスをペアで作って差し上げることを提案しました。

でも、お誕生日は2週間先!あまり時間がありません。そこで、時間のかかる「段彫り」をあきらめて、「平彫り」という技法で制作することにしました。

まず、イルカ柄。 平彫りではありますが、イルカの回りにふんわりとグラデーションをつけてみました。

イルカの体の向こうに、小さいイルカが透けて見えます。

小さいイルカは、ここにいた!

イルカの向こうに、窓ガラスのテクスチャーが透けています。ガラスin ガラス。笑

イルカは全部で4頭います。パパイルカ、ママイルカに寄り添うおにいちゃんイルカ。そして底にいる小さいのは、生まれたばかりのあかちゃんイルカ。

そう、このグラスは、この男性のご家族の姿を表しています。とても仲の良い幸せな一家なのです。

そして、もう1点は、雰囲気がガラッと変わって、ぶどう柄。ペアグラスだけど、無理やりおそろいにする必要はないかな、と思いまして、あえて大人っぽくぶどう柄にしました。

平彫りは、段彫りのように立体感や遠近感を出すことができませんが、色の部分を彫らずに残すことで、本来のガラスの透明感とツヤが活きるので、平彫りのほうが好き、という人さえいます。

完成した作品をどうやってお渡しましょうか?もともと箱がなかったので、さあ困りました。

グラスをプチプチ包装材でくるんでから和紙でラッピングし、ちょうどいいサイズのバスケットを百均で探してきてセットしてみました。和紙は青と紫のリバーシブルで、グラスの色とお揃いです。ラッピングも”作品”の一部。開ける時のワクワク感を楽しんでもらいましょう。

そして、セロハンの袋に入れて、しっかりした手提げ袋に入れてできあがり。

これなら割れる心配もありません。

自分の作品を人様に使ってもらえるって嬉しいですね。
このご家族には、ますます幸せになってほしいものです。

ちなみに、参考までにイルカと葡萄を”段彫り”で作るとこうなります。

イルカ作品 

ぶどう作品