ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

2008年はジュエリーCADを使い倒します!

2008年01月08日 | ジュエリーよもやま話
初詣に行った神社で買ったおみくじが大吉でした。年明け早々、なんだかとっても幸先が良いスタートで、ウキキ♪な気分です。

さて、人間はいくつになっても成長する動物だとはよく言ったもので、年齢的には、完全に脳の成長は止まった(これからは退化する一方)私でも、2007年はジュエリーCADという新しい世界に踏み出しました。

CADソフト並びに、独自に開発されたジュエリー用のプラグイン・コマンドは、共にすごい勢いで進化し続けています。(実際の話、ライノは、授業を受け始めたころは2.0だったのに、1年足らずで今はもう4.0までメジャー・バージョンアップしている!)そして、習得はけして簡単ではありません。それでもなお、バーチャルな世界でモノを創造するという、えもいわれぬ新しいヨロコビに触れた私は、ジュエリーCADに対する興味は尽きることがありません。

ジュエリーCADを学んでみての1年を振り返ってみた感想は、やっぱりやってよかった!ということです。 

これまでの私は、技術不足で自分の手で作ることができない技巧は自分のデザインに取り入れることが出来ませんでした。でも、ジュエリーCADを学んでから、これまで絶対に無理とあきらめていた技術や、非常に細かい細工にも取り組むことができるようになりました。
1年前にラ・ヴァーグさんの門を叩いたのは、彫り留めをマスターして、パヴェ・リングが作れるようになりたい・・・という動機からでしたが、たった半年でその願いは叶いました。まさか、コンピューターが私の手の代わりになってくれるとは・・・。
自分の中では飛躍的な進歩の1年だったと感動しています。

ついに最後の課題まで進んできましたが、これが終わるとつまり全過程が終了です。ラ・ヴァーグに通うことは私にとって非常に癒される楽しい時間なので、ついに卒業かと思うと悲しくてなりません・・・。

お正月休みにこれまで学習したジュエリーCADのレッスンを最初から復習してみたところ、忘れてること、忘れてること。。。『こんなコマンド、あったっけ??』『これ、どうやるんだっけ?』なんていう箇所がボロボロでてきました。体が覚えていない・・・。こんなんじゃ、ダメだと思いました。

彫金やワックスモデリングといったリアル世界の技術と同様に、ジュエリーCADもやはりデザインを具現化するための道具でしかなく、いろんなパターンの作品を沢山作って、いっぱい失敗したり、試行錯誤しながら、コツやノウハウは体で覚えるしかないんだなと思います。

よく、職人さんにどうしたら早く上達できるか聞くと、彼らは『要は、慣れだよ。』 と口を揃えて言います。長年の経験から自然と体が技術を覚えていくものであり、秘訣もコツも近道もないと言います。

ジュエリーCADは、原型制作を手でやるかわりにコンピュータにやってもらって、ある意味、ヒトが造形の過程で楽をするための道具ですが、その技術ひとつとってみても、やはり熟練していないと使い物になりません。
この世の技に、楽して簡単に熟達する方法なんて、何一つないのだと思います。『芸の道に近道なし』、ってことでしょうね。

2007年はジュエリーCAD、ライノセラスという道具の使い方の初歩の初歩を覚えた1年でした。まだまだ、修業は始まったばかり。いっちょまえの”ライノ使い”になるのが私の2008年の目標です!そして次は・・・・。ムフフ。