ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載第四十弾は「ヨーヨーを操り悪を討つ美少女」。

1970年代、日本中の子供たちの間で「赤いヨーヨー」が旋風を巻き起こした。
コカコーラの販促用おまけ…赤いボディーの「ラッセルヨーヨー」。
紐が軸に固定されておらず、伸び切ったポイントで空転するのが特徴。
その回転している時間を利用した多彩な技のレパートリーが活気的だった。
@ヨーヨーの下部を地面につけた状態で前進させる「犬の散歩」。
@あやとりの様に紐で三角形を作った中を、空転したまま前後に動かす「ブランコ」。
@ヨーヨーを前方に投げ、そのまま身体の横で大きく一回転させる「世界一周」。
@etc…。
勉強そっちのけで一心不乱に練習に打ち込んでいたブーム真っ只中のある日、
津幡町のショッピングセンター「スカール」店頭に、次のような張り紙が掲示された。
【ヨーヨー世界チャンピオン来店。 ヨーヨーコンテスト同時開催!挑戦者集まれ!!】
皆、一斉に色めき立ったのは言うまでもない。
果たして当日がやって来た。
会場は、近所のガキどもで黒山の人だかりである。
これから一体、どんな目くるめくファンタジーが始まるのかと、
期待で目がランランと輝いている。
MCのお姐さんのコールを受けて、にこやかに登場したのは、
「赤いブレザー」を身に着けた「ヨーヨー世界チャンピオン」。
しかも、ガイジン!!
目の前で繰り広げられる超絶技巧の数々!
『カッケーェェ!(※作注:カッコいいの方言)』
息を呑み、固唾を飲んで、見惚れてしまったのである。
あの手この手のワザを見せたあとは、コンテスト。
回転しているヨーヨーを前方にほうり投げ、手元に戻してはまた投げる。
「大車輪」の連続成功回数を競う。
勝者には、「チャンピオンヨーヨー」、「コカ・コーラワッペン」など、
豪華賞品がチャンピオン手ずから授与された。
僕はというと、その栄誉に程遠く敗者組の常連。
残念賞の「瓶コーラ」で、悔しい思いを流し込むのがお決まりだった。
そんなヨーヨー喧騒の70年代半ば。
「和田慎二」のペンにより連載が始まったのが「スケバン刑事(でか)」である。
主人公は、不良少女「麻宮サキ」。
死刑囚である母の命を救うため学生刑事、通称スケバン刑事となり、
様々な事件に立ち向かいつつ、巨大な陰謀と戦っていくアクション作品だ。
彼女の武器が、桜の代紋入りの「ヨーヨー」。
そして、80年代に誌面からブラウン管へ進出し実写ドラマ化された際、
初代の座を担ったのが「斉藤由貴」だった。
『少年マガジン』主催の「第3回 ミスマガジン」でグランプリを獲得し芸能界デビュー。
明星食品のCM「青春という名のラーメン」でブレイクした美少女は、
50歳を超え美魔女になった。
10代から神秘性を感じる雰囲気を身にまとっていたが、
女性として成熟した今も少女のような外見を保ち、年齢を超越した魅力を宿している。
不定期イラスト連載第四十弾は「ヨーヨーを操り悪を討つ美少女」。

1970年代、日本中の子供たちの間で「赤いヨーヨー」が旋風を巻き起こした。
コカコーラの販促用おまけ…赤いボディーの「ラッセルヨーヨー」。
紐が軸に固定されておらず、伸び切ったポイントで空転するのが特徴。
その回転している時間を利用した多彩な技のレパートリーが活気的だった。
@ヨーヨーの下部を地面につけた状態で前進させる「犬の散歩」。
@あやとりの様に紐で三角形を作った中を、空転したまま前後に動かす「ブランコ」。
@ヨーヨーを前方に投げ、そのまま身体の横で大きく一回転させる「世界一周」。
@etc…。
勉強そっちのけで一心不乱に練習に打ち込んでいたブーム真っ只中のある日、
津幡町のショッピングセンター「スカール」店頭に、次のような張り紙が掲示された。
【ヨーヨー世界チャンピオン来店。 ヨーヨーコンテスト同時開催!挑戦者集まれ!!】
皆、一斉に色めき立ったのは言うまでもない。
果たして当日がやって来た。
会場は、近所のガキどもで黒山の人だかりである。
これから一体、どんな目くるめくファンタジーが始まるのかと、
期待で目がランランと輝いている。
MCのお姐さんのコールを受けて、にこやかに登場したのは、
「赤いブレザー」を身に着けた「ヨーヨー世界チャンピオン」。
しかも、ガイジン!!
目の前で繰り広げられる超絶技巧の数々!
『カッケーェェ!(※作注:カッコいいの方言)』
息を呑み、固唾を飲んで、見惚れてしまったのである。
あの手この手のワザを見せたあとは、コンテスト。
回転しているヨーヨーを前方にほうり投げ、手元に戻してはまた投げる。
「大車輪」の連続成功回数を競う。
勝者には、「チャンピオンヨーヨー」、「コカ・コーラワッペン」など、
豪華賞品がチャンピオン手ずから授与された。
僕はというと、その栄誉に程遠く敗者組の常連。
残念賞の「瓶コーラ」で、悔しい思いを流し込むのがお決まりだった。
そんなヨーヨー喧騒の70年代半ば。
「和田慎二」のペンにより連載が始まったのが「スケバン刑事(でか)」である。
主人公は、不良少女「麻宮サキ」。
死刑囚である母の命を救うため学生刑事、通称スケバン刑事となり、
様々な事件に立ち向かいつつ、巨大な陰謀と戦っていくアクション作品だ。
彼女の武器が、桜の代紋入りの「ヨーヨー」。
そして、80年代に誌面からブラウン管へ進出し実写ドラマ化された際、
初代の座を担ったのが「斉藤由貴」だった。
『少年マガジン』主催の「第3回 ミスマガジン」でグランプリを獲得し芸能界デビュー。
明星食品のCM「青春という名のラーメン」でブレイクした美少女は、
50歳を超え美魔女になった。
10代から神秘性を感じる雰囲気を身にまとっていたが、
女性として成熟した今も少女のような外見を保ち、年齢を超越した魅力を宿している。