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つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

美しき地球外知的生命体。~昭和東宝映画ヒロイン。

2017年04月26日 07時27分03秒 | 手すさびにて候。
ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載、第四十一弾は「X星人」。

木星の13番衛星・「X星」に住む知的生命体。
外見は総じて地球人と類似しているが、女は皆、同じ顔。
男は皆、細いサングラスのような物を装着。
独特の特徴によって我々と一線を画している。
また、社会体系も異なる。
全体が「統制官」と呼ばれる1人の男によって統治され、
恋愛も結婚も、行動を決定するのは電子計算機(コンピューター)。

…統率のとれた蟻(アリ)や蜂(ハチ)の生態を思わせる薄気味悪い関係性。
創造主が、創造物(機械・情報技術)に支配された空恐ろしい設定。
昭和40年(1965年)に公開された、東宝映画「ゴジラ」シリーズ6作目、
「怪獣大戦争」に登場する「X星人」は、充分にミステリアスだった。

地球侵略を目論む彼らは策を講じて地球怪獣、ゴジラとラドンをまんまと手に入れ
キングギドラを加えた強力な布陣で、攻撃を仕掛ける。
しかし、ある種の音波が「X星人」の弱点だと突き止めた地球側は、反転攻勢。
怪獣たちを操る誘導電波を妨害する事にも成功。
辛くも難を逃れたのだった…。

エンターテイメントの視点から言えば、コスチュームや宇宙船内部のデザイン、
「伊福部 昭(いふくべ・あきら)」作曲の「怪獣大戦争マーチ」がカッコいい。
そして、女星人役「水野 久美(みずの・くみ)」が好きだった。
彼女は、他にも「マタンゴ」、「フランケンシュタイン対地底怪獣」、
「サンダ対ガイラ」、「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」など、
東宝の怪奇・怪獣映画の常連である。
その妖艶な姿は、異質の存在感。
パニックや狂乱があふれた銀幕に咲く一輪の花だった。
コメント
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