高度経済成長期に生まれ、バブル期に青春を送った世代にとって、
昨今の様相は何だか悪夢のよう。
僕の仕事も、景気低迷が影響してか例年にない忙しさ。
もちろん攻めではなく防戦一方である。
また、聞くところによると大変な就職氷河期だとか。
そして、現実の冬がすぐそこまで近づいてきた。
このブログを開設して間もなく200日。
風薫る初夏に始まり、記録的な猛暑を越して、駆け足の秋も早や終盤。
…事実「今日の一枚」、
津幡小学校の前庭に立つ松の木に「雪吊り」が施されている。
樹木の高さより、かなり上まで延びた心棒から、
等間隔で放射状に張られた縄は、なかなかバランスが美しい。
これなら風雪にも耐えられるだろう。
職人の技術によって形作られた一種の芸術である。
きのう、秋晴れの日中に散歩に出かけて
この冬の風物詩を見つけた時は、とても嬉しかった。
何故なら、僕が小学校に通っていた30数年前と同じ景観だから。
眺めているうちに色々と思い出が甦ってきた。
例えば、松葉を集めた記憶。
秋、常緑樹の松といえど葉を落とす。
拾い上げた細い葉は、ツンと鼻を突く松脂の匂いがした。
また「松ぼっくり」も拾った。
夏の間、青くて固かった松ぼっくりも、
すっかり乾いて黒ずんで、地面に落ちる。
その実を持ち上げてみると妙に軽くて乾いていたっけ。
ここで写生もした。
松の根元を囲んだ礎石に腰掛け、木を見上げた僕は、
まず画用紙の上に2Bの鉛筆で当たりをつけた。
水彩絵の具で画用紙に色をのせると、
黒い線が滲んで紙の繊維に吸い込まれていった。
昨今の様相は何だか悪夢のよう。
僕の仕事も、景気低迷が影響してか例年にない忙しさ。
もちろん攻めではなく防戦一方である。
また、聞くところによると大変な就職氷河期だとか。
そして、現実の冬がすぐそこまで近づいてきた。
このブログを開設して間もなく200日。
風薫る初夏に始まり、記録的な猛暑を越して、駆け足の秋も早や終盤。
…事実「今日の一枚」、
津幡小学校の前庭に立つ松の木に「雪吊り」が施されている。
樹木の高さより、かなり上まで延びた心棒から、
等間隔で放射状に張られた縄は、なかなかバランスが美しい。
これなら風雪にも耐えられるだろう。
職人の技術によって形作られた一種の芸術である。
きのう、秋晴れの日中に散歩に出かけて
この冬の風物詩を見つけた時は、とても嬉しかった。
何故なら、僕が小学校に通っていた30数年前と同じ景観だから。
眺めているうちに色々と思い出が甦ってきた。
例えば、松葉を集めた記憶。
秋、常緑樹の松といえど葉を落とす。
拾い上げた細い葉は、ツンと鼻を突く松脂の匂いがした。
また「松ぼっくり」も拾った。
夏の間、青くて固かった松ぼっくりも、
すっかり乾いて黒ずんで、地面に落ちる。
その実を持ち上げてみると妙に軽くて乾いていたっけ。
ここで写生もした。
松の根元を囲んだ礎石に腰掛け、木を見上げた僕は、
まず画用紙の上に2Bの鉛筆で当たりをつけた。
水彩絵の具で画用紙に色をのせると、
黒い線が滲んで紙の繊維に吸い込まれていった。