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つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

祭り到来を告げる朝。

2016年09月17日 11時05分46秒 | 日記
今朝は、遠くで鳴る祭囃子で目が覚めた。
夜毎、耳に馴染んだ、あのメロディとあのリズム…。
今年も、津幡四町の秋季大祭が始まったのだ。

いそいそと散歩に出かけ、まずは地域の氏神を祀る「住吉神社」に立ち寄った。
大きな幟が辺りを睥睨し、大祭執行中を告げている。
お参りをすませたら、社(やしろ)近くから聞こえてくる音を頼りに先を急ぐ。
住宅街の角を曲がると…。

担当を割り振られた家々の前で、出番を待つ子供達を発見。
まだ早朝だからか、眠気をこらえスタンバイしている。
獅子は近いなと感じ、スマホのカメラを構え直した途端、
来た!

推定、長さ5メートル弱。横幅2メートル弱。胴の高さ3メートル弱。
左右に牡丹の花をあしらった蚊帳は、やはり大きく迫力がある。
後方に、大太鼓と小太鼓、数人の笛奏者を従えて、家から家へと練り歩く。
それぞれの家人から「花」をもらうと言上へ。

「目録一ォォツ!金貨一封!御酒肴ハ沢山(オンサケサカナハ サワノヤマ)
 右ハ御当町、りくすけ様 御贔屓トアッテ、庄住吉会ヘ下サァァァル!」

囃子方の曲がアップテンポに変調し、獅子側から掛け声が上がる。
「オラァ!いくぞぉ!」「声出していけよ!」
グッタリしていた少年も戦闘態勢だ!
「やぁっ!」

凛々しいぞ!
薙刀を手にした「棒振り(ぼうふり)」役が、大きな獅子と一進一退の攻防を繰り広げ、
最後に見事退治してのける勇壮な「殺し獅子」で一幕が終了。
これを、今日・明日と幾度となく繰り返すのだ。
大変だろうが、大人は酒で威勢を付け、子供は振る舞いで英気を養い、
無事に乗り切って欲しい。
幸い曇天の屋外は涼しく、雨も落ちてきていない。
このまま過ごしやすい日になるといいなと思う。
何しろ縁起物だ。
皆、楽しみにしている。

そして、明日の夜はいよいよ「頭合わせ」だ。
舞台となる四ツ角には、注連縄を張った結界が出現。
町商工会協賛による紅白の提灯が下がり、準備万端。

繰り返しになるが、天候に恵まれる事を祈っている。
ご都合が許す方は、是非、観覧にお越しください。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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こんばんは (チエちゃん)
2016-09-18 21:59:31
獅子舞いは各地にありますが、獅子を退治するお祭りは珍しいですね。
子どもたちは、「棒振り役」になることを誇りにも、楽しみにも感じているのでしょうね。
もちろん、りくすけさんも子どもの頃になさったのでしょう?
返信する
チエちゃん様へ。 (りくすけ)
2016-09-19 06:25:11
コメント、ありがとうございます。
獅子を退治するのも、大人数で獅子を構成するのも、
加賀の特徴らしいです。
「チエちゃん第50話」で拝見した一人立ちの獅子舞とは
違った感じでしょうね。
魔を退け、邪を払う意味合いは同じでしょうが、
そのやり方は、土地によって様々のようです。
面白いものです。
ご指摘のとおり、僕も子供の頃は棒振りしました。
見学者から拍手喝さいを浴びて演舞するのは、
晴れがましい気持ちになったものです。
お神酒の味も酔いも大人になった気がしました。
では、また。

追伸
「押入れのちよ」興味が湧きました。読んでみようと思います。
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