つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

三公社五現業。

2017年12月10日 09時27分32秒 | これは昭和と言えるだろう。
日本国有鉄道・日本専売公社・日本電信電話公社。
郵政・造幣・印刷・国有林野・アルコール専売。
戦後の復興にあたり、これらを国主導で行ったのが「三公社五現業」。
社会科の授業で習った覚えがあるのではないだろうか。

@現「JT」専売公社は、昭和24年(1949年)設立。
 「大蔵省専売局」を母体とし、煙草と塩の専売事業を行ってきた公共企業体。
@現「JR」国鉄は、旅客・物流インフラの根幹として官主導だった鉄道事業を継承し、
 昭和24年(1949年)に発足した。
@現「NTT」電電公社は「電気通信省」の廃止に伴い、昭和28年(1953年)設立。
 国内の国内電気通信業務を一手に担っていた。

全て民営化された三公社だが、僕が子供だった頃は、まだ旧態を維持していた。
その名残が、この建物である。

今は業務を金沢へ移管したためか、無人の上物が残るだけ。
関係者でもない限り訪れる人影もない。

電話料金の支払い等のため、多くの人が詰めかけた受付窓口。

何台もの机が並び、何人もの職員たちが動き回っていた事務所跡。

引っ切り無しに車が行き交っていた駐車場。

しばし、がらんどうの内部や周辺を見つめた後、
目を閉じて記憶の中を探ってみると、脳裏に往時の様子が浮かび上がってくる。
しばし、賑やかだった頃を振り返り、目を開けて建物横のスペースを見遣る。

一瞬、子供の僕が、こちらを振り向きつつ笑いながら走り抜けていった気がした。

そして、歩を進めた先にて、電電公社の名残に遭遇。

「樫見さん」管轄の電柱46番なのか?
プレートに込められた意味は不明ながら、久しぶりに懐かしいロゴマークを見た。

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