過去2回、新潟県・上越への旅について投稿した。
おとといは「盲(めしい)の女旅芸人・瞽女(ごぜ)さんと、
国内最古の映画館がある雁木(がんぎ)の街並み」。
きのうは「上越が生んだ文豪・小川未明」特集。
今回はその続篇にして番外篇、極めて個人的な旅の記録である。
【喰ったもの】
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旅初日、映画館「高田世界館」を見学した後、
空腹を覚えた僕は飲食店を探し歩き始めた。
雁木が連なる通りを彷徨ううち、どうやら「夜の街」に迷い込んだらしい。
キレイなお姐さんや居酒屋料理の看板で腹が満たされるはずもなし。
まさに“絵に描いた餅”である。
どこも扉は固く閉じられたまま。
途中で見かけたコンビニにでも行くしかないかと諦めかけた時、
赤い外観の店構えが目に入った。
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「中国料理 北京菜館」。
営業中の掛札が下がるガラス戸を開け、席に座り、
しばしメニューを広げて注文したのは「ラーメン(大盛)」。
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鶏ガラが香る醤油味のスープに揺蕩う(たゆたう)のは、柔らかめの中華麺。
豚もも肉のチャーシュー、メンマ、刻みネギ、海苔。
昔、屋台で食べた夜鳴きラーメンのような一杯。
典型的な、日本的な、中華そばの何と旨かったことか。
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完食であります。
ごちそうさまでした!
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草鞋を脱いだホテルチェーン「ルートイングループ」のウリの1つは、
「無料バイキング朝食」である。
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豊富なメニューから選んだのは、洋食ラインナップ。
クロワッサン、ラウゲンロール、ルスティコ、3つのパンを中心に、
卵料理とハム、カレー、オレンジジュースにクラムチャウダーとコーヒー。
サラダも追加し大満足だった。
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続く2日目の昼食は、新潟県・糸魚川市能生の「あさひ楼」。
ここは昨夏にタイミングが合わず苦汁を舐めていた。
リベンジである!
あの時食べられなかったラーメン(大盛)を思う存分すすった。
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中細の縮れ麺が沈むスープの表面には、たっぷりのラードが浮かぶ。
お陰で冷めない構造。
一口含むと、豚ゲンコツや野菜、煮干しの味がする。
トッピングは刻んだタマネギ、メンマ、
豚バラ肉チャーシューに降りかけられた多めの白コショー。
なかなか個性的な一杯は、やはり旨かった。
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完食であります。
ごちそうさまでした!
【買ったもの】
まずは上越市の町工場「新和メッキ工業」が手掛けた、
チタン製の生活道具ブランド「iroiro(いろいろ)」謹製の「お猪口」である。
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原材料は、新潟県上越市を中心に国内で加工・生産した「意匠チタン」の薄板。
軽く、強く、錆びにくい金属「チタン」は、
電気を使った表面処理を行う際、電圧を変えることで100以上に色分けが可能。
三原色はもとより、いぶし、くすみ、グラデーションまで自由自在。
この塗装ではなく化学反応で発色をコントロールする技術を使い、
様々なカラーリングを施した製品が「iroiro」の特徴である。
今回はお世話になっている方の定年記念として購入。
本来はネットショップか、指定ショップの展示の中から買わなければならないのだが、
旅行の折に受け取りたいという僕のわがままな申し出を聞き入れてもらい、
製造元へ直接お邪魔させてもらった。
ありがとうございました。
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続いては書籍類。
向かって左から「瞽女力入門」、真ん中が「小川未明 童話集」。
二冊の背後、赤い表紙の大判サイズは「小川未明の世界」。
いずれもご当地・上越でなければ手に入り難いものかもしれない。
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既に一度、ざっと目を通してみたのだが、
これからこれらを読み込み、自分なりの思案を重ね、
解釈を加えた後、改めて投稿記事を書きたいと思う。
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最後に買ったハナシは「競艇」。
上越には、東京の「平和島競艇場」が運営する場外舟券売場、
「ボートレースチケットショップ オラレ上越」がある。
1日最大7場・80以上のレースが販売されるそこでは、時折、イベントを開催。
2月4日のそれは「予想会」だった。
個人的には右手を挙げた青いニットの上着を着た女性
「高尾晶子(たかお・あきこ)」ちゃんとの邂逅が嬉しかった。
長年、テレ朝深夜番組「トゥナイト」レポーターとして活動後、
現在は競艇界のМCとして活躍中。
彼女と交わした短い会話によれば、ご母堂は石川県・七尾市出身との事。
ご縁が分かり、やはり嬉しい限り。
--- オジサンはヒソカに応援している。