一年を24に分割し、それぞれに季節を表す言葉をつけた「二十四節気」。
本日はその1つ「立冬」だ。
ただ、二十四節気本来のカレンダーは旧暦(太陰太陽暦)。
今、僕たちが使う太陽暦(グレゴリオ暦)とは違うため、
冬の気配がたち始める頃と言っても、ピンとこない。
確かに寒くはなってきたが、冬本番まではもう少し時を待たねばならないだろう。
しかし、季節は確実に進んでいる。
津幡町で見聞した、よしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回は、冬を感じる以下の3本。
【深海からやって来た、冬の使者。】
きのう(2020/11/6)日本海の冬の味覚・ズワイガニ漁が解禁され、
今朝から店頭に初物が上った。
太陽の光が全く届かない真っ暗な世界。
水温は年中0~3℃。
海底が軟らかい泥で覆われた、水深400メートルあたりから、
底引き網で引き揚げられたカニたち。
石川県では、オスが「加能(かのう)ガニ」。
メスは「香箱(こうばこ)ガニ」という。
今朝、通りかかったスーパーマーケット「どんたく 津幡シグナス通り店」では、
特設テントで茹でガニを販売するため、早くから準備に余念がない。
【チェンジ、タイヤ。】
雪に縁のない地域の方は馴染みが薄いだろうが、
コチラでは、そろそろタイヤの履き替えをいつやるか思案しなければならない。
早めに備えておけばいいのは分かっているが、それなりに手間がかかる。
あまりにギリギリで雪に間に合わなければ、元も子もない。
寒くなるとコレがなかなか悩ましい。
【冬の桜、咲く。】
あらかた葉が落ちた立木に、数輪の桜っぽい花が開いていた。
たぶん「十月桜」だ。
この種は、秋~冬にかけてと、春。
一年に2度咲く。
立冬に薄紅色の八重桜は、取り分け人目を惹くのだ。
<津幡短信 vol.80>