つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

2018夏、競艇。~ 王者の風格。

2018年08月30日 06時59分21秒 | 賭けたり競ったり
平成最後の夏も、沢山のレースを観戦した。
このシーズンを一言で表すなら「毒島の夏」だったと言えるだろう。

梅雨明け間もなく、若松競艇場で開催された「第23回 SGオーシャンカップ」。
続く、平和島競艇場での「G1トーキョー・ベイ・カップ」。
そして、先日、丸亀競艇場に於ける「第64回 SGボートレースメモリアル」。
僕が応援するレーサー「毒島 誠」が、わずか1か月余りのうちに、
3つのビッグタイトルを総ナメにしてみせた。
文字通りの快挙である。
ここからは、その掉尾を飾った艇界・夏の風物詩、優勝戦の模様をお伝えしたい。

シリーズ前には、ご当地・丸亀らしい粗品が配られた。
僕もお相伴にあずかる。

また、シリーズ中は、ウルトラ怪獣を擬人化したキャラクター「怪獣娘」とコラボ。
丸亀所属の「ブルーナイターエンジェル」が怪獣コスプレで華を添えた。

そして、台風20号の影響によって1日順延となった、8月27日(月)の夜。
5日間の激戦を勝ち抜き、最終決戦へ舳先を進めたのは、以下の6人。

1号艇:毒島 誠(群馬)
2号艇:井口佳典(三重)
3号艇:湯川浩司(大阪)
4号艇:笠原 亮(静岡)
5号艇:篠崎仁志(福岡)
6号艇:柳沢 一(愛知)

当日は、ほぼ無風の静水面。
1~11Rまで、全て1号艇が1着を連ねるイン逃げ天国。
トリッキーな曲者や、スタート野郎不在のメンバー構成。
「毒島」の戦績は、初日・初戦の3着以降、6連勝。
戦前から、舞台は整っていた。
僕は自信を持って、1を頭固定で張った。

発走を告げるファンファーレが鳴る。
抜群のピット離れで、好位置に陣取る1号艇。
スロー123/ダッシュ456。
枠なりの3対3。
大時計の12秒針が回り、遠いポジションから航跡が上がり始める。
波乱があるとしたら、2か4の捲り攻勢がハマるか、1の失敗のみ。
固唾を飲んで、行方を凝視した。
スタートはほぼ横一線!
2と3が僅かに出遅れ。
僅かに先んじた4が捲ろうとするも、
3がブロックし、4はすかさず差しに変化!
激しい攻防を尻目に、1が先マイ。
そのスピードたるや!
ターンマークを回った途端、後続を5艇身も引き離し、悠々と一人旅。
結果は、1-4-5。
「毒島 誠」がSG連覇を果たし、
現段階(2018年8月末)で、年間賞金ランキングのトップに君臨した。

凡機を好モーターに変貌させる整備力。
高速ピット離れと、負けないスタート力。
コースによって戦法を使い分ける柔軟性。
卓越した旋回力と、俊敏なハンドル捌き。
トップレーサーへの階段を登り詰めようとしている今、王者の風格が漂ってきた。

あの日、あの時、あの場所に置き忘れた「誇り」を取り戻すまで、
あと4か月。
コメント
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