六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

気仙沼線BRTに久々に乗る

2017-04-17 |  出撃 at 東北地方
 3日目(4/6)は気仙沼線のバス(BRT)区間に乗って気仙沼まで行こうというもので、前回訪れたのは震災から1年半後の2012年10月に訪れており、その時以来4年半ぶり(気仙沼から盛方面へは3年前の2014年4月に行っています)となります。
 この2012年10月に気仙沼線BRTに乗った時は夕暮れが早くて歌津以南は日没で真っ暗だったので、今回は日中の明るい時間帯に全て走破します。

 .仙石線で朝連
 前日も夕方に仙石線で撮影をしたのですが、石巻線の列車本数が少なくて、早朝は動きにくいことから、それまでの時間を利用して仙石線で再び撮影することにしました。
 石巻を朝6時過ぎに出る2番電車に乗り、陸前大塚で下車、東名・野蒜への内陸線路移設区間で撮ることにします。ここは不通区間時代にバスで2度・昨年4月には仙石東北ラインで通っており、完成後に一度撮ってみたいと思っていた場所でした。

 最初に撮ったのは、その付け替え区間で、移設された東名駅へ向かって築堤を登る列車を撮ります。前ここの辺りに駅で降りて歩いて来たのは、まだ現役で103系が走っていた1987年なので30年ぶりの訪問となります。

 続いて陸前大塚駅へ戻ってくる時に、護岸を修復・路盤かさ上げ・堤防新設された場所を走る列車を撮ります。
 さて、そろそろ寄り道もこれくらいにして、本題の気仙沼へ戻るとします。

 .BRT全区間を乗り通す

 石巻を9時台の小牛田行に乗り、乗換駅である前谷地で下車します。
 前回の乗車時はBRTは柳津が起点だったのですが、現在は1日10往復が前谷地まで直通して運転されており、利便性を高めています。

 前谷地駅の駅前にBRTの発着設備が設けられています。
 すでに10:07発のバスと思われる車両も待機しています。
 
 20分ほどホーム上で待たされて、ようやく発車の数分前になってバスが動き出して乗り場に到着。この辺がサービス心の無さを物語ってますな。暖かかったから良いが、寒い日なんかはたまらんでしょう。
 バスは10:07前谷地を定刻に発車します。乗客は旅行者3名と、爺さん1名の4名のみ。

 しばらくは北上川の堆積平野を走ります。周り一帯は田園地帯が続きます。
 線路が見えないようですが、バスは線路からは離れた県道を進んでいるためです。

 35分走って鉄道の終点駅である、柳津駅に到着します。前回はここでBRTから列車に乗り換えましたが、今回は逆方向でしかも直通です。ここで爺さんが降りて、替りに婆さんが乗ってきて乗客4名は変わらぬまま。
 
 柳津を出るといよいよ国道45号線を走ります。しばらくすると線路が近付いてきます。
 この辺りは内陸で、津波の被害も受けていないので、次の比較的人が住んでいる集落のある陸前横山まで列車を走らせれば良いものを、折返し設備の問題で・・・などと口実を付けて走らせないのでしょうかね。鉄道事業を辞めたがってるようです。

 山を越えて1駅先の陸前戸倉を出ると、いよいよBRT専用区間に入ります。
 この駅周辺から周りの山肌が違って見えます。この辺りまで津波に被ったんでしょうか。
 
 BRT専用区間に入ってほどなく海が見えてきて、すぐトンネルに入ります。
 自動露出なのでトンネル内が明るく写っていますが、実際は真っ暗に近いです。

 トンネルを出ると右手に真っ青な三陸の海が広がります。こんなに天気の良い三陸の海を見るのは久しぶり。その先には南三陸町の姿も見えてきました。

 南三陸町に入ってきました。もう旧志津川駅がどの辺りにあったかも分からない模様で、バスのルートも前回と変わっていて、線路跡を越えずに海側に進路を変えるようです。

 11:10 志津川に到着。以前は内陸の志津川高校より北側にあったようですが、今は国道から海側に入った見渡す限りの更地の中に立っています。後々何らかの建物ができるのでしょうが。
 ここから数名のスーツ姿の乗客を乗せて出発。

 11:30 歌津に到着。ここから次の陸前港まではまたBRT専用区間に入ります。

 次の蔵内付近でまた海が見えます。この辺りは海側に出たり入ったりを繰り返します。
 
 本吉町に入って来ました。津谷川を渡る前で気仙沼線の高架橋をくぐります。
 津谷川を渡ると、背後に新しい橋脚らしきものが見えます。鉄道?いや違うようです。

 11:50 本吉に到着。ここで3分間の停車。ここで初めて道路上以外での対抗BRT車との交換。
 高校生が数名乗ってきて、車内は20名弱ぐらい、少し混んできました。

 右手に美しい大谷海岸が見えてきました。
 2007年にここを〔リゾートこがね〕で通ったのですが、もうそういう光景は見られないのでしょうか。

 大谷海岸に到着。 美しい海岸が広がったこの駅近辺は今は堤防工事のため、全く海は見られません。延々と続くブロックのみの光景が広がります。

 陸前階上駅の手前から再びBRT専用区間へ。ここの駅でも下車した思い出がありますが、今はその脇を通過していきます。
 
 次の最知を過ぎてしばらく最後のBRT区間を走行した後、国道45号に戻り、気仙沼の市街地に入ります。
  
 本吉から約30分ほどで気仙沼に到着します。
 
 気仙沼にほぼ定刻に到着。前谷地からの2時間半の乗り通し旅が終わりました。
 大きな荷物なので途中下車はしなかったのですが、またの機会には途中下車してみたいですね。

 気仙沼の駅の中にある案内表示板。
 BRTが幅を利かせており、列車はオマケのような存在です。

 2ヶ所ほどで撮影
 気仙沼線BRT区間に当然列車は走っていませんので、午後からは列車を撮りに別の場所へ行きます。別の場所へと言っても、列車移動なので非常に効率が悪く、どこで撮ろうか?
 取りあえず大船渡線の気動車を撮ることにします。次の列車は14時台までない。

 気仙沼駅に着いたのは12:40頃、さてあと1時間半の間でどうするか?

 そうです、これを使います。
 一ノ関-気仙沼間を結んでいる岩手県交通のバス。ほぼ1時間おきに走っているので、トイレの心配がなくてボロくてもよい人はこれで先回りが出来ます。

 やってきたのが1駅先の新月駅、鉄道の1駅でもバスだとだいぶ時間が掛かり、運賃も倍近い値段が掛かりますが、先回りの為なので仕方ありません。

 しかし歩いて撮影地を探すには時間が足りず、結局駅から割と近い場所で撮影して終わりました。
 大船渡線はまだまだ撮れる場所がありそうですが、訪れるには遠い。
 今撮影した列車が気仙沼で折り返してくるので、それに乗って一ノ関まで乗ります。

 次に来たのが東北本線の新田駅。
 かつてはここから栗原電鉄が出ていたのですが、電車時代に1往復乗っただけで、気動車になってからは乗らず仕舞いで終わったものです。

 駅の北側で下りの貨物を撮影。
 別にどういう特徴もあるわけでもないのですが、天気も悪いしほとんど時間つぶしのようなものです。駅へ戻るとポツポツ降り出しました。
 新田駅で降りたのは、ここ始発の直通の仙台行きがあるため、これに乗れば乗り換えなしで仙台まで行けるからでもありました。

 明日(4/7)は最終日。東北は天気が悪い模様なので、関東まで下りてそこで考えます。

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