六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

鉄道回数券 主要社局から全廃

2024-02-13 | 交通その他
 .時代の流れと言えばそれまでだが
 IC乗車券カードの導入が進んで、都会部を中心に日々の生活の支払いも全てICカードやQRコードで済む時代になり、その代償として、回数乗車券を廃止する動きが鉄道各社で広まっています。
 数年前からポツポツ廃止に向けた動きがあったのですが、2020年以降は一気に廃止の動きが加速し、遂に今年になって大手私鉄全社で回数券が廃止(障碍者用などの特殊回数券は継続)となります。


 こちらの表ではJR・大手私鉄・公営地下鉄の存続状況を一覧にしてみました(画像クリックで拡大できます)
 今年無くなるのが、赤く塗った枠の京成・京急・近鉄と横浜市営地下鉄で、横浜市だけ先行して普通回数券が廃止になっており、その他は普通回数券と昼間割引・土休日割引の3券種一気に廃止という流れになっています。
 回数券が廃止になることで、紙の無駄を抑えることができるのですが、実際のところは切符サイズの紙片ではなくて、定期券サイズで最大14回まで繰り返し利用できる磁気カードになっているところが多いので、それ程紙のムダという話でもなかったのですが、コロナ禍で乗客が一気に落ち込んだ2020年に、各社とも廃止を決めたと思われます。
 これで回数券が残るのは京都・大阪・神戸の市営地下鉄と、ICカードが導入されていない一部の地方私鉄などとなります。
 確かにICカードがあれば、そこそこ便利ではありますが、何のために回数券をわざわざ買っていたかというユーザー側の異議・要望まで考慮する会社は少数派のようで、特に関東地方の私鉄では、コストカット最重視といった感じでしょうか。

 .西高東低の乗客サービス
 回数券を廃止してICカードへの誘導施策を強引に推し進めるものの、乗客への代替措置として、乗車額に対しての一定割合をポイント還元という形でサービスする仕組みが各社で取られているのですが、関西では一律11回乗車で1回乗車分の還元となっているのに対し、関東ではJR 東日本を除けば、還元率は1ケタだったり、20回以上乗って14%還元とか、かなりセコイ還元率ですから、例えば西武鉄道の例だと16回以上乗ってようやく9%(モバイルPASMOなら12%)還元なので、9%だと乗車1回分に届かない結果になります。足りない分は西武系のお店で買い物してポイント埋め合わせるしかないのかな?
 関西の各社では、うるさいお客への対応なのか、並行する鉄道会社間での乗客獲得競争なのか、還元率がしっかり10%あるので、回数券の代替処置としては最低限のサービスをしています。ただ回数券は有効期間が3か月あるので、3か月で11回乗ればよかったのですが、ICカードでは同一月間で11回という厳しい制限付きです。
 還元率からも電車の車両の品質の高さも含めて、西高東低という結果(九州を除く)になっています。
 結局、還元率を抑えることで実質値上げをした格好になりますね。また昼間割引や土休日割引回数券の廃止はかなりの値上げ感が強く、この辺の事については次の記事では実際の写真も交えて懇々と書く予定です。
 まぁ定期券持ってる人には全く関係ない話ですがw

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