六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

初めて生で満塁ホームランを見る

2024-06-17 |  出撃 at 近畿地方
 連日の社会人野球観戦の記事になりますが、今回は近畿地区の予選の観戦のため、京都へ遠征することにしました。
 昨日6/6は岡崎でJR東海の試合を見たのですが、次の試合は2日後なので、今日6/7は京都で行われる試合を見に行くことにしました。対戦カードはNTT西日本vs日本新薬で、どちらも初めて見るチームです。
 近畿地区の予選は、前半が大阪市の人工島にあるバスでしか行けない夢洲大阪信金スタジアムで行われるのですが、後半からは舞台を京都に移して西京極球場(わかさスタジアム)で行われます。ここなら阪急の駅からも歩いて行けますし、京都駅からも市バスで行けて交通便利な場所です。しかもこの西京極球場は、かつてプロ野球阪急ブレーブスも公式戦を行っていた球場なので、それなりの規模だろうと期待が持てます。

 トーナメント表ですが、近畿地区は順当に試合日程が進んでいて、既に第5代表を決める2試合を残すのみとなっていました。
 今回見るNTT西日本も日本新薬も実力のあるチーム同士ですが、2つ負けて後がない状態で最後の切符を掛けた戦いでぶつかるわけです。
 3年前の2021年にNTT東日本は見ていますので、これで東西NTTとも見ることになります。



 .久しぶりに乗る草津線ルート
 さて関西で色々と撮影などをする時は、近鉄で大阪まで行ったりして前泊する事が通常なのですが、今回は試合開始が午前10時のため、9時半ごろに球場に着けばよいので、わざわざ前泊する必要もありません。
 京都までの交通機関は当日の早朝に出るプランだと、
 ①東海道新幹線・・・・・・・5,170円 名古屋7:30頃→京都8:30頃着    
 ②東海道本線乗継ぎ・・・2,640円 名古屋6:10→京都8:29 
 ③JR名神高速バス・・・・2,600円 名古屋7:15→京都9:47
 ④近鉄特急利用・・・・・・3,540円(株主券利用)桑名5:45→京都8:44
 ⑤関西・草津線経由・・・1,980円+α 桑名5:42→京都8:28
といった5通りのルートが考えられますが、 ③の高速バス利用だと京都駅の到着が遅くなるので除外とし、④の近鉄特急利用もコスパが悪いので、JR鉄道線の利用として、もし早起き出来たら一番安い⑤の草津線経由で行こうということにしました。

 5:40 ということで、早起きに成功して初電で桑名駅までやって、桑名始発の関西本線の下り1番列車に乗ります。
 313系なので快適に過ごせそうです。

 東海道本線経由であっても、関西・草津線経由であってもICカードが使えないため、切符を買う必要がありました。みどりの券売機でC制ですぐに買えたので現金を使う事もありません。

 6:35 亀山でJR東海からJR西日本の区間に入ります。
 朝の通勤通学時間帯ですが、やってきたのはキハ120の単行でした。

 7:10 単行気動車に25分ほど揺られて柘植で草津線に乗り換えます。
 ここからは221系の8両編成なので、京都まで1時間20分、ぐっすり寝ていけそうです。
 草津線に前回乗ったのはコロナ前に関西1デイパス(現在は廃止)で乗って以来の数年ぶりの乗車でした。というか関西1デイパスが廃止になっている事に気付きませんでした。残念ですね。

 8:40 京都駅前から市バスで西京極運動公園に向かいます。
 市バスのダイヤ改正が6月1日に行われていて、系統番号や時刻も大幅に変わっていたのですが、Yahoo乗り換え検索ではまだ旧系統・時刻の表示だったので、バス停の時刻表と大きく変わっていてちょっと混乱しました。
 清水寺や金閣寺などに向かうバス乗り場は朝から外国人の長い行列が出来ていましたが、こちらは洛西バスターミナルとあって、外国人の姿は見られず、快適に乗れました。

 .初めてのわかさスタジアム
 朝の渋滞などで市バスは5分ほど遅れましたが、まぁ許容範囲です。

 9:30 バス道から公園内に入って南に歩くこと数分、ようやく球場の外観が見えてきました。
 西側にはJリーグの試合なども行われる陸上競技場や、写真を撮っている背中側になりますが、総合体育館などもあり、京都のスポーツのメッカになっています。

 球場正面にやってきました。
 今日対戦するNTT西日本のブースと、日本新薬のブースがそれぞれ出ていますが、どちらも何らかの応援グッズらしき物はなさそうです。

 とりあえずNTT西日本の受付に行くと、うちわと選手紹介のチラシを貰ったので、そのまま中に入りました。
 東海地区のように、チケットをくれるわけでもなければ、ゲートに係員がいるわけでもなく、このままフリーで球場に入れるようです。

 日本野球連盟近畿地区の掲示板に試合日程についての記載があるのですが、トーナメントの最終決定戦のみ「有料試合」となっていて、それ以外は全て無料で入れるようです。この辺りが東海地区と扱いが違いますね。

 ということでフリーで入れるスタンドに入りました。
 全面紫色の座席が視界に飛び込んできます。京都パープルサンガの地元らしく、紫色になっているのかな? でもサッカーと野球と別々のスタジアムなのに。
 最初に3塁(日本新薬)側のスタンドに来たのですが、数人の応援団の方がいただけで、こんな所でカメラ持ってたら目立つ目立つ、ということで1塁(NTT西日本)側に移動します。

 こちらもチア3人と数人の応援団がいるだけで、さすがに平日の午前中とあって、閑古鳥の感じですが、実は写真を撮っている左背後側が屋根のあるバックスタンドになっていて、そこが日陰になるということで、ほとんどの観客がそこに集まっていました。Yシャツを着て先ほどのNTTのうちわを持った、いかにも社員と思われる方たちも、さすがに今日の真上から照り付ける日差しに耐え切れず、企業応援席からバックネット裏へ大勢が逃げてきています。
 そんな中、踊り続けるチアのオバ・・いやお姉さん達も大変です。さすがにしんどいのか、1人は太鼓打ちに、もう1人はマイク持ちとなり、最終的に1人だけが続けて踊っていました。高校生でもぶっ倒れる京の(今日の)暑さ。

 .人生初の生で見た満塁ホームラン
 試合は序盤は0点の膠着状態でしたが、その後NTTが2点先制。
 そして5回裏に1点追加した後、ランナー満塁で、主将中村選手の一振りがライトへ。犠牲フライになるかなと思った打球はそのまま伸びて外野席に飛び込みました。そう満塁ホームランです。
 高校野球は勿論、社会人野球でもなかなか満塁ホームランが出る事自体は少ないのですが、今回目の前で見る事ができました。
 実は記録を紐解くと昭和59(1984)年の日本シリーズ、阪急×広島の第3戦、西宮球場で広島の選手が満塁ホームランを打っている試合に行っているのですが、この日本シリーズでは観客ではなく、ビールの売り子としてアルバイトで入っていて、ホームランが出た瞬間は、ちょうど商品の交換のためバックヤードに下りていた時でした。商品を交換してスタンドに上がってきたら大量得点が入っていて、どうやら満塁ホームランが出たらしいというのが、その時のお話です。

 満塁ホームランも出て一挙5点を追加したNTT西日本がほぼ一方的な試合展開になるのでしょうか。
 ここで5回ウラ終了でグランド整備のインターバルになります。

 東海地区の場合は、このグランド整備タイムになると、両方のチームの選手が出てきて、トンボでグランドの土を慣らすのですが、こちらは球場の職員が出てきてグランドマスターと呼ばれるトラクターみたいな作業車で慣らして散水と、全て球場任せでした、この辺が地区によっていろいろ違いがあるのも球場巡りの面白さでもあります。

 こちらは日本新薬の応援団席。
 7人の応援団はNTTと人数的にはそんなに変わりませんが、正面から直射日光がジリジリ照り付ける3塁側は1塁側よりも更に地獄の暑さでしょうか。新薬の一般の応援の方はみんな屋根の下に避難して応援していました。

 試合は終盤に日本新薬が2点を返し、9回もランナーを出しましたが点にはならずにゲームセット。
 日本新薬はここで予選敗退が決定、NTT西日本は6/9に前年の日本選手権優勝の大阪ガスと対戦し、東京ドーム行きの最後の枠を巡る戦いとなります。
 試合後の応援団長の挨拶で「次の試合は日曜日なので、吹奏楽団も来ますから、皆さん是非とも球場に足をお運びいたたき・・・」
 日曜日だと重厚なNTT吹奏楽団の生演奏が聞けたのですが、残念ながらその日は仕事なので見る事ができません。

 ということで初めて京都の西京極(わかさスタジアム)球場での観戦を終えました。
 平日の午前中とはいえ、昼前の時間帯とかはこの時期は日差しが真上から照り付けますから、関東の一部地域のようにナイターでやれば、涼しくて会社帰りの社員も応援に駆けつけて盛り上がるのではと思いました。まぁナイターとなると照明使用料金の関係があるのでしょうね。(後で調べてみたら、第1~第3代表決定戦のみナイターでやったようです)

 試合後は西京極から桂まで1駅歩いて、桂川の川風に吹かれて・・・全然涼しくなかった、暑い暑い。
 運動公園前からバスに乗ると京都駅までの25分は絶対に座れないので、確実に座れるバスの始発駅まで歩いてやろうとしたら桂駅まで35分も掛かりました(笑) 桂駅からバスに乗ったらもうグッタリ。

 さて野球も見終えて明日の予定もあるので、再び草津線・関西線経由で今日来たルートを戻って帰宅しました。明日6/8は再び岡崎でJR東海の試合を見に行く予定です。
 ※結局NTT西日本は最終戦で大阪ガスにまさかの逆転勝利で、滑り込みで東京ドームへの切符を手にしました。
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