goo blog サービス終了のお知らせ 

怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

新料理

2015年01月22日 | おいしいもの
応援してね!人気ブログランキングへ

義母のお得意、パイ生地にチーズクリームをはさんで焼き上げる「クヴァルクタッシェ」。チーズ袋、というのが直訳かな。マクドナルドのアップルパイくらいの大きさで、中身がチーズで、油で揚げるのではなく天火で焼き上げる、と説明したら想像しやすいだろう。
夫はこの義母料理が好きなのだが、私は気に入らない。乳製品と砂糖の摂取しすぎだもの。
そこでチーズの替わりにカレーをはさんだらどうだろうと、やってみた。
 
結果、夫には大好評。「ほら、中身も撮らなくっちゃ」と彼から積極的にブログ記事製作に協力があったほどだもの。カレータッシェ(カレー袋)と名付けた。
 
市販のパイ生地シートをあらかじめ適当な大きさに切り分けておき、冷めたカレーをのせて包む。ちなみに今回の具は缶詰のグリンピースと人参。
生地と生地をよーくくっつけないと焼いているうちに「ゲロ」するから気をつけて。(色と、そのじわじわと出てくる様子が気持ち悪くて面白いので体験してみるのもお勧め)

180度から200度くらい(いつも適当)で20分焼く。
カレーはハウスバーモントカレーのような貴重品ではなく、カレー粉と小麦粉で作った簡単なものを使うこと!もったいないから。ハウスバーモントカレーはちゃんとご飯で食べたいもの。外国在住者のためのアドバイス、ね。

こんなの、新料理とタイトルをつけるほど新しいものじゃあない。だが私にとっては、気難しい夫が気に入ってくれる数少ない料理発見ということで、お祝いしたい気分なんだ!









食べやすい献立二種

2015年01月16日 | おいしいもの
応援してね!人気ブログランキングへ

最近義母が頻繁に買ってくるソーセージはデプレチーナ。辛いソーセージ。私の口に合うようで、何種かあるとこれを選んでしまう。

先週の昼食。デプレチーナとちりめん玉菜の煮物、じゃがいも添え。デプレチーナを検索するとドイツソーセージのような扱いだが、義母によるとハンガリーからのものらしい。名前がドイツ語風じゃあないものね。真相を調べる気なし、怠惰リす。普通の成人女子はこれ一本でおなかが一杯になるが、ウチでは二本が義務。二本目を完全に断ると義母の機嫌が悪くなるので「半分だけください」と妥協すると彼女の表情が緩む。ふぅ、同居はソーセージ消費量さえ気を付けなくてはならないさ

先週の昼食その2。時間がないときの簡単なもの。
 
じゃがいもに缶詰の魚。缶詰の中身はニシンの南蛮漬け。あっさりしていておいしい。義両親たちが油を加えないで食べられることができる唯一の献立だ!もっとも、義母は魚が嫌いなので、ほんの一切れを食べた後、バターをじゃがいもに添えて食べているのだけれど。

日本にも似た製品はあるのだろうか。または成城石井とかカルディあたりで扱っていないかな。業務用スーパーも最近輸入食品に力を入れるようになっているようだし。去年の帰省時にはノンアルコールのドイツビールがあって、飲んでみた・・・ううう・・・だったけれど・・・次回の帰省時にはもっと面白い商品を見つけるのが楽しみだ。

さて、私のブログを長く読んでいるあなたはお気づきだろう。
この二例の昼食、私の皿に米飯が添えられていない!ご飯、命の私が
食欲がないこと、忙しかったことなどで炊飯する意欲がなかったせいだが、それにしても一週間の間に二度も米飯なしの昼食って私にとっては凄すぎる事件だ。
うーん。いよいよ、食のドイツ化が進んできてしまっているのだろうか、怖い



米対抗

2015年01月10日 | おいしいもの
応援してね!人気ブログランキングへ

今週特売のスーパーの品。米三種。バスマティ米とジャスミン米。どちらも長細いインディカ種だが、風味が違い、私はバスマティ米の方が好きだ。値段も僅かだがバスマティ米のほうが高い。このおいしく感じる部分が高いのかしら、と納得できる。

米の下には日本食材が・・・毎度のことながら、この日本語にはぎょっとさせられる。「アジアの心」かあ。日本人にはタイ人女性があの衣装を着て手を合わせている様子が目に浮かぶよね。


私が勇んで買いにいったのはバスマティ米。
まだ前回のセールで買ったものが4袋ばかり残っているんだけれどぉ。2014年10月12日記事
このパッケージが気に入っちゃったんだ。とても雰囲気があるじゃあないか。印刷されているインド文字も「アジアの心」と同様に、母語の人が見たら「けっ」と笑っちゃいそうなことが書かれてあるのかな?

中身の質じゃあなくて、袋に魅せられて買っちゃうなんて、なんだか情けないよな。でも、買わなかったら結構後悔したかも。しばらく飾って楽しむことにする。

先週だったか、炊飯中に義母が「臭い」といい始めて困った。普段は日本米に近いイタリア米を炊いていて、それには違和感がない様子だが、インディカ米の独特な香りは慣れないと不快なことが多いらしい。
東南アジアに赴任して慣れないものの一つに現地のご飯の香りがあると読んだことがある。その辺の屋台や近所の住民の炊飯する匂いが大変らしい。地元の人には普通でも、一般日本人には異様な米と感じるのは仕方がないかな。
まさか、義母までそう感じるとはまるで予想していなかった。うーん、困った。海苔の香り同様、これも慣れてもらいたい。こちらに来てから数年は海苔の匂いに耐えられなかった義両親たち、数年後には食べることはしないが、私が巻き寿司を作っても何も言わなくなった。我慢しているのかな、うーん。尋ねてみようか。




パエージャをご馳走になる

2014年09月22日 | おいしいもの
応援してね!人気ブログランキングへ

スペイン人宅でパエージャをご馳走になった。
 
まず、具に火を通してから米を入れる。米は洗うことなく、そのまま投入~
加熱を終えてから15分蒸らす。
腹をすかせた我々は「まだか、まだか」とオリーブの実やクッキーのような大きさのカリカリのパン(スペイン、南米で売られている)をつまみながら待った。
写真では見えないけれど、肉や魚介類が米飯に隠れてしまっている。
 
ドイツ人、スペイン人、フランス人、台湾人、日本人の六人。世界的に有名なパエージャなので、これを食べられない人はいない。
 
デザートは持ち寄りで三種。チョコレートムースとケシの実ケーキ、私のみたらし団子。
みたらし団子は欧州人たちにはかなり難しかったようで、ほとんど残ってしまった。台湾人には「甘すぎ」と言われてしまった。薄味好みの台湾人向けに料理するのは難しい。
パエージャがここでありえないくらい薄味だったのでびっくりした。塩が用意されていて、ほとんどの人がじゃんじゃん塩を振っていた。台湾人と私は塩無しで食べることができたんだ、うほほ。

美味しく感じたワイン。
その辺のスーパーで3ユーロ(約400円)で買ったものだそう。ちょっと恥ずかしく感じてしまった。安ワインがお似合いの私さ~。
南米ではワインをコーラや他の清涼飲料水で割って飲んだものだが、日本やドイツではそういうことをするのは邪道と感じていた。
ところが、この席でフランス人とスペイン人にコーラ割りを勧められ、喜んだ。アルコールに弱い私、甘くしてアルコール分を低くし、一応アルコールを片手に会話を楽しむことができるじゃあないか!

             

夫はこうした私の交流関係の招待に、ほとんど行かない。
女性だけの集まりでないかぎり、パートナーと一緒なのがほとんどなのだけれどねぇ。
今日は夫の嫌いなパエージャだったし。私のほかに一人だったのは、彼女もいない独身ドイツ人男性。
週末もPCに向かって仕事ばかりしている夫。貧乏暇なし、ってまさに私たち夫婦のためにある言葉さぁ 邪魔しないように私が一人で出かけるほうがいいのかも





他のやり方

2014年08月13日 | おいしいもの
応援してね!→ 人気ブログランキングへ 

料理自慢のM子さんちで再びご馳走になった。私もよく作るピザ。
 
彼女のやり方は高温(250度)・短時間、オーブンの送風モードで焼き上げる。200度・30分、送風無しの私とは違う。それで大丈夫なのかと食べてみたら旨かった。
「野菜などの水分の多い材料はあらかじめ軽くフライパンで炒めて水分を少なくしておくのがコツよ」
ふむふむ。次回、私も自宅で真似てみよう。他人の家を訪問して彼らがどんな風に料理するのかを観察するのは、料理上手でも下手でも新しい発見があってとても楽しい。
 
それほど広くない庭なのだが、夏の間は外のテーブルで食事をするM子さん宅だ。ウチは庭で食事をしたことがないんだぞ、どうして??
りんごの生垣が素敵だった。近隣住民との目隠しには素晴らしいアイデア。難点はどうしてもりんごに触ってしまうことだ。M子さんは触れて欲しくないらしいんだ!
 
きゅうりの出盛り期だ。M子さんは10キロ買ってピクルスを三種類作っていた。
甘酸っぱいのと、塩とハーブで発酵させるもの。大きな鍋に入っていたのはまるで朝鮮漬けに似た味で非常に美味しかった。M子さんはポーランド生まれ育ちのポーランド人だ。
盛大に褒めたら一瓶もらってしまった。

うーん、嬉しいけれど、我家はにんにくの持ち込み禁止なんだ。どうしよう。
また寝室に保管する食料が増えてしまった。冷蔵庫に入れなくてもいいように開けるのは冬になってからにしようっと。それとも寝室に冷蔵庫を買うか??義母が大反対するだろうなぁ。

応援してね!→ 人気ブログランキングへ 

きゅうりといえば、在独日本人仲間に佃煮・即席漬けレシピをもらっていたなぁ。まだ作っていない。
 ←クリックで拡大。
いただいた朝鮮漬けは一人ですぐに平らげてしまうだろうから、ご飯のお供をこのきゅうりの出盛り期に作っておくべきだろうな。ご飯に塩、の朝食や夕食は淋しすぎるぅ。


さくらんぼのシロップ漬け

2014年07月22日 | おいしいもの
応援してね!→ 人気ブログランキングへ 

さくらんぼ餃子のさくらんぼはシロップ漬けにもなる。

砂糖をお湯で溶き、さくらんぼを入れたビンに注ぐ。

約75度で30分加熱する。こうすると数年間常温保存できるのだそう。
かなり怪しい温度計。

義母が子供の頃、彼女の母親はこの大きさのシロップ漬けのビンを毎年300個作ったらしい。
「往診に来たお医者さんが『とってもおいしい』と褒めていた」
のだそうで、これは来客にも喜ばれるご馳走だったのか??私は嫌いで、めったに口にしない。
しかし、300個の瓶詰めって、いったいどこに保存しておいたのかい?さくらんぼだけでなく、他の様々なジャムなどもあっただろうし。
義母は決して自分の自慢話めいたことをせず、むしろ苦労話ばかりしたがるので私が「300個も瓶詰めを置ける地下部屋ってどんな大きさだったのか」と尋ねてもはぐらかすことだろう。
さくらんぼをそれだけ集めることができる桜の木々も所有していたのかい?いったい、どうなっていた?それらはどこへ消えた?あ、他のきょうだいの物か、枯れちゃったのか・・・


応援してね!→ 人気ブログランキングへ 

300個のシロップ漬け、砂糖の消費量も莫大だっただろう。
ドイツの砂糖消費量は統計では日本の二倍となっているが、体感では10倍かなぁ。


夏の定番昼食

2014年07月08日 | おいしいもの
応援してね!→ 人気ブログランキングへ 

すいとん、とでも名付けてよさそうな献立。
 
水、卵で溶いた粉をスプーンでお湯の中に落として煮る。ベーコンは細かく切って多めの油でカリカリになるまで炒める。

茹で上がったすいとんと、ちぎったレタスそれぞれに油とカリカリベーコンを混ぜてできあがり。


レタスはもちろん我家の庭からさっき収穫したもの。
農家の繁忙期の簡単な献立とされているらしい。他の地域のドイツでも食べられているのかしら。シュペッツレのでっかい版だものね、無いことはないだろうな。義母のオリジナルとも思えないし。





応援してね!→ 人気ブログランキングへ 

「すいとん」と検索したら、具沢山の画像がたくさん出てきた。
ウチのすいとん、質素すぎ・・・ドイツの野菜の摂取量は日本の数分の一だろうな。



イチゴとルバーブのジャム

2014年06月14日 | おいしいもの
応援してね!→ 人気ブログランキングへ 

さっき収穫したルバーブとイチゴを使ってジャム作り。

ルバーブとイチゴ総重量は2キロ。ルバーブは皮をむいて小さく切り、イチゴは細かく砕く。
 
鍋に入れ、ペクチン入り砂糖二キロを混ぜる。材料と砂糖を同量にしないと保存が利かないのだとか。義母は砂糖の量を減らしたことがあるのかな?それはありえないような気がする。
 
加熱し、沸騰したらふきこぼれないよう、また焦げ付かないようにかき混ぜながら5~10分加熱する。
 
熱いうちにビンに流し込み蓋をする。他のドイツ人のジャム作りを観察したとき、彼女は蓋をしたらビンをひっくり返していた。あまり料理が得意そうでない彼女なので、そういうことをするのは間違っていると思っていた私だが、義母に尋ねたらそういう方法もあるのだそう。
鍋の底と壁面に残った試食用。
まだ熱い作りたてのジャムのおいしさをどう表現したらいいかな、えへへ。




応援してね!→ 人気ブログランキングへ 

義父は「いつも甘いものばかりだ」と手伝いながらも少々不満そう。「砂糖は身体によくない」とときどきぶつぶつ言っている。義母はそうした発言を一切無視。
ここのところ義母は毎日のようにケーキを焼いている。我々を病気にする気などまったくなく、むしろ健康を気遣っている様子なのだが、やっぱり、方向性が違うような・・・



カレーは難しい

2014年05月14日 | おいしいもの
義母は農協婦人会遠足に出かけた。バイロイトだって、いいなぁ。朝6時に集合なのに、ちゃんと義父の朝食を用意して行ったぞ。

私に与えられた仕事は義父の昼食。家族を飢えさせないのを使命としている義母。
帰省時にいただいた品。
「本格インドカレー」などと言うと義父は異様に喜ぶ。船員をしていた頃、インド人コックが作る本物インド料理に馴染んでいたからだって。
私の「本格カレー」はちゃんと添付のレシピどおりに作ったはずなのに、なぜか違うような・・・
 
それでも義父にとっては義母のカレーよりよっぽどマシだったようで「本物じゃあないけれど、これはこれでおいしい」と褒めてくれた。

スパイスセットを私にくれた彼女の家にて。同じ製品を使った料理がここではとってもおいしかったものだ。
つくづく思うのだが、日本の人たちはいい食器を使っているなぁ。料理が映える。
もう一度、ここに住むインド人を捕まえて彼らのカレーを習おうと計画中。

うどんはサラダになる欧州

2014年05月09日 | おいしいもの
スーパーで売られているできあい惣菜。近所の学校の子供たちが昼休みにやってきて買うような品の一つ。

賞味期限が近づいて売れ残っていたりすると半額になるんだ。そういうチャンスを狙って私はこれらを試してみている。今日のこれは70セント、約100円。今まで試したもののほとんどがだめなのだが、このタイ風うどんサラダは割合とおいしかった。
ちゃんと先割れスプーンまで付いている。ドイツには珍しい。

甘辛いソースがからめられている。やはり、味が濃いのだが日本でもこれくらいの濃さのことがあるかな、とちょっと許しちゃったりして。

いつもまずい、まずいと書いてばかりいるような気がするのでときどきおいしいものを紹介しなくては、と使命に燃えるぞ。

衛生観念の低さに慣れる

2014年04月25日 | おいしいもの
ドイツには少ない自動販売機。最近やっと慣れてきた。来てから数年はその作動の遅さに不安で仕方がなかったものだ。お金だけ吸い取られて、ブツが出てこない不安・・・。また、一般的に自販機そのものの外観があまり衛生的でなく、食品を扱うそれは敬遠しがちだった。

これは学校に設置されているもの。日本のように屋外にあることはまずない。
薄暗い廊下なので、汚れが目立たないのがいいところかな。
野菜クリームスープ。50セント。
持って、ぎょっとした。カップが粘ついている・・・

明るいところで観察すると、容器はへこんだり傷が付いている!
も、もしかして、再利用?? プラスチックの容器を一度使って捨てるのは確かに私ももったいないとは思うが、でも、粘ついているってことは洗ってもいないってことかい?
再利用でなかったとしたら、この機械内部で容器に傷が付いたり汚れたりすることが起こっているのかしら。

1年に数回程度の利用頻度だ。この経験は私には初めてだから、めったにないことなのだろう。
日本で起こったら直ちに自販機に記載されている連絡先に問い合わせるところだが、まずは言葉の壁だし、それがなかったとしても連絡を受けた自販機会社は「そんなことくらいで、なぜ?たかだか50セントの品でしょ?」と思うだろう。そう予想できてしまうドイツの環境。
で、泣き寝入り。
っていうか、これ、飲んじゃったし。
24時間経過したけれど身体に異常なしだし。(先日の復活祭、家での食卓が下痢になったことと比較すると驚異!)

ドイツ、あるいは日本以外の大抵の国で心地よいと思うところはこうしたおおらかさ(正確に表現するといい加減さなのだが)だ。
不正確さが許される社会。
新品自動車の細かい傷、電車運行数分の遅れ、できあい焼き鳥の肉の大きさの不揃い、売り場の新品衣類のほつれや破れなど、日本では厳しいチェックが入る。
素晴らしいと思うが、日々の生活も遅れなく破れなくみんな揃っていなくてはならないストレスは大きいだろう。
日本の日常生活に疲れたら、観光でない外国旅行をお勧めする。

家に伝わる伝統料理

2014年04月20日 | おいしいもの
復活祭の食卓に欠かせないわさび。ウチはすべて自家製だ。
 
自家製赤カブの酢漬けを機械で細かくする。自家製わさびも細かくする。
 
双方を混ぜて、酢・塩・砂糖で味を調える。防塵眼鏡必須。うっかり汁が目に入ったら大変なことになるそう。辛み成分による強い刺激臭もあるのでいつもは屋外で作業をするのだが、天候が悪かったので台所でやっていた。
ビンに入れる。
辛味の違いがあるので蓋にその区別を書いて貼っているところ。

この様子を近隣のドイツ人とスマートフォンでやりとりした。「今、わさびを作っています」と書いて、混ぜている様子を撮影して送ると・・・
「な、なんですか、その赤色は?」と返事が来た。
え?彼女は旧東側の出身だから知らないのか、と義両親に尋ねた。「ああ、ウチのはウクライナ風なのよ」とあっさりと返事がきた。おいおい、すでに6度、わさび製作を見ているがこれがウクライナ風と知ったのは今年だぞ~
義父の母親はウクライナ出身なので、少なからず義母は彼女の影響を受けているのだ。(結婚したての頃、数年同居したことがあるとか、ぎゃー)
復活祭の食卓を他家で迎えることも外食することもないわたしなので、この赤わさびは普通にどこの家庭でも作って、あるいは購入しているものと思っていた。そういえば、スーパーで見たことがないよな、とやっと納得、あはは~

スマホの彼女から送られてきた復活祭を祝う詩。
意味を書くことはできるが、気の利いたきれいな日本語にする自信がない。
ちりばめられたウサギや花などから詩の内容がおのずから伝わっていくだろう、でしょ?でしょ?

復活祭やわさび作りに関しては毎年のように記事にしているので、もしかしたら過去にすでにこれがウクライナのものであることを知っていたかもしれない。あまり西洋の物事に関心を抱かない私はすぐに忘れる傾向がある。
少しは興味持てよー、と自分で自分を励ますのだけれどねぇ。





弁当持参はケチな証拠

2014年04月18日 | おいしいもの
時々集まって食事を楽しむ私たち三人は三年前からの付き合いだ。
共通しているのはドイツ在住外国人であること、外食が嫌いってことかな。その日はスペイン人のE子さん宅だった。

野チシャのサラダ。ヤギチーズ、ナッツ、などが混ぜられていて各自好きなようにオリーブオイルとバルサミコ酢をかける。丸ごとプルーンが食べづらく、6粒盛られた2つしか食べられることができなかった。

主料理は鮭と海老のパイ。三人ではとても食べきれない量だ。「残りは明日職場に持っていくの」と、E子さん。
ドイツでは弁当持参で職場などに行くのは「ケチ」と思われるのだそうだ。毎日のように自宅から昼食を持っていくE子さんは、ある日同僚にこう尋ねられた。
「そんなにお金を貯めて、どうするの?」
彼女はここの外食が不味いことが不満で持参を始めたのだそうだ。わたしはその気持ちがよくわかる。
外で食べるもののほとんどが不味い。毎日ミュンヘン中央駅構内で昼食を買い食いしている中国人友人は「どれも全部不味い」と断言していた。
子供の頃からドイツで育っていればここの不味さに耐えられるかもしれないが、私たち成人以後移住者にドイツの外食は難しい。
E子さんは失礼な質問に正論で返すのは腹立たしいのでこう答えたそうだ。
「ええ、ファラーリを買う予定なので」
すると、その男は二度と彼女の弁当持参をからかわなくなったそうだ。

この一切れは大きかった!全部食べきるのに苦労した。パイ生地は私にとってハードルが高い。もう一切れ誘われたのを断ったら「あら、りすさんのために魚介類のパイにしたのに」と残念そうにしていた。
肉食が嫌いなのは私の交際範囲で知られてきているが、高油分も苦手なのをこれからは説明しなくてはならないか・・・そんなこと言っていたら欧州人は私に何も作ってやれなくなってしまうな~
 彼女のお気に入りのスペイン産ワイン。おいしかった。
私はアルコールもだめなのでほんの少し舐めるようにいただくだけなのだけれど!

エンジニアの彼女、職場では周囲に嫉妬されるほど仕事ができるのだとか。(だから嫌味な質問もされちゃうのかな?)毎日の食事は健康を保ってバリバリ仕事をするため、と気をつけているらしい。ドイツ人、負けちゃうぞ~
最近引っ越した住まいは一人暮らしにはぜいたくな広さをもつ街の中心の新しいアパート。うーん、稼いでいるのね、と思わずウチの夫と比較した私はいけない妻。





ドイツでインジェラを食べる

2014年04月06日 | おいしいもの
「エチオピアで井戸を掘る」(諸石 和生著)を読んだ時に初めてインジェラという食べ物を知った。
エチオピアへ行くことも、わざわざ東京の高いエチオピア料理店に行くこともないだろうと思っていたらその機会は偶然訪れてしまった。
親しくしているエチオピア人家族経営のカフェだ。
 
クレープのように焼いたこの薄茶色のものがインジェラだ。これに様々なおかずを添えて食べる。

このエチオピア人家庭の断食期間中なので(キリスト教の一派で復活祭前一ヶ月ほど肉類や動物性蛋白摂取を控えるのだそう)野菜や豆の煮込みが添えられている。
 
適当な大きさにインジェラをちぎってそれでおかずをつまんで口に入れる。右手の指を使う。左手を一切使わないところはなんだかイスラム風だが彼らはキリスト教徒だ。私も真似てみたがなかなか右手だけで操作するのは難しい。

「インジェラ」と検索すると様々なサイトに「不味い」という表現がでていて長いこと私の闘志を掻き立てていたものだ。パン・じゃがいも・パスタや米飯に相当するこの主食はきっと慣れが必要なのだろうと用意に想像できたからだ。
ところが、わたしの期待とは裏腹においしかった・・・油脂の使用量も少ないようで食べやすかった。
生地はライ麦を使っているのだそう。ウィキペディアによると「テフ」というイネ科の植物の粉を使うらしいので、もしかしたら本場の本物とは少々違うのかもしれない。あるいは私がここで寿司を作るときイタリア産の「牛乳煮用米」を使うのと同様、ほとんど差異がないものなのかもしれないが。

それにしてもこんな小さい街で私は様々な国の料理を食べている。いかにドイツが移民に溢れているかをしみじみと感じる。

おかずの煮物がとてもおいしかった。ご飯に合うなぁ、と思ってしまった私は日本人を止められないっ

「エチオピアで井戸を掘る」はすばらしい。青年海外協力隊に応募したくなってしまう。中古でしか手に入らないようだが機会があったら読んでもらいたい。


寿司バリエーションは海外で発達

2014年03月29日 | おいしいもの

先日友人たちと行った中国レストラン、バイキング料理の一部。巻き寿司だ。
上に載っているものは生クリームか?と一瞬の恐怖感を押さえて皿に取った。
テーブルに付いてから恐る恐るクリーム部分を食べてみると・・・チーズだった!ほっと安心。
チーズと寿司飯は合うことを経験済みだ。
それにしてもこのトッピングの仕方はなかなか日本の日本人には発想が至らないかもしれない。
握り寿司をゴマやディルで飾ってしまったここの人たちを見ているしね。ある物事を、固定観念にとらわれない自由なやり方にするにはその文化圏以外に伝えると花開くものなのかもしれない。
クリームチーズやゴマ、ディルで飾る寿司を真似してみようと思う。

甘くした生クリームだったとしても、ヨーロッパ人には受け入れられるかもしれないぞ。米の牛乳煮が普通に食べられている環境だものね。それも実験してみようか、ううう、恐ろしい