Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

キャンプ旅行 マラケシュ Marrakesh

2012-01-19 15:49:59 | モロッコキャンピング 2012年

マラケッシュにはキャンプサイトが3箇所ある。このサイトはカサブランカからマラケシュへの道路わきにあり、キャンプサイトに常設しているミニバスでマラケシュのメディナ(旧市街)まで送迎してくれる。




朝10時3人のフランス人と一緒にメディナの中では最大のベン・ユーセフ・モスクの前で降ろしてもらった。午後4時に迎えを頼み四散した。

このモスクから100メータくらいにジャマ・エル・フナ広場がある。広大な広場一面の人々とロバや馬、犬などそして広場を取り囲む小さなお店。派手な原色の衣服や飾りといたるところから湧き上がる音楽や物音、混沌の世界が広がっている。

このメディナのスークは世界最大といわれ、世界遺産にも登録されているが、旧スークは道も狭く、迷路が多いとあって買う気持ちがないときには疲れるだけ。広場の北、新スークの方が客引きが少ないとの情報で真っ直ぐそちらへ向かった。

  

 

 


広場にはオレンジジュースの屋台がズラッと並び、ニッポンジン?とかコンニチハとの声がかかる。いかにこの辺り日本人観光客が多いかがよく判る。新スークは道幅がやや広め、軒並み色とりどりのあらゆる品物が積み上げられている。モロッコ人は写真を撮ると魂を撮られると信じているそうで真っ直ぐカメラに収まってくれない。カメラを向けると横を向いてしまう。

 

 

 

 


これほど同じ商品が多くの店で売られていて、誰もが共倒れにならないでやっていけるのも不思議。飾り物や重い陶器など買う人も少ないだろうに。この新スークは地元の人たちの生活用品を売っていて値段も安めとの事だが、私が買ったのはこのカラフルなお菓子だけ。

 

 

100DHを100グラムと思い頼んだら小さな箱にとりどり入れて100DHを請求され50Dh(4ポンドちかく)に負けてもらったがそれでもぼられたと思う。地元の人がこれだけのお菓子に50Dhも払えるはずがない。タクシー代が20DHもしない国だ。このお菓子はトルコやエジプトに似ているがこれほど凝っていない。材料はデイツと蜂蜜で甘みをつけたすりゴマやココナッツなどで美味しくていくらでも食べられそう。さすがフランス系の味付けで上品に出来ている。


 

 

 

 

  


スークは楽しいが、ショッピングに興味のない亭主はすぐに飽き、観光に行こうという。地図を頼りにバイア宮殿へ、入場料はどこも10DH(約75ペンス)室内装飾の素晴らしさはスペインのイスラム宮殿で見たそれとすこしも劣らない。石の細密彫刻やカラフルな天井装飾などここはモロッコでも特別な宮殿に違いない。オレンジやレモンやしの木などが生い茂る中庭は姿が見えないが鳥の鳴き声がすざましいほど。どんなにきれいな南国の鳥が居るのだろうとカメラを構えてたたずんでいたがほとんど姿を見ることがなかった。

 

 



バイア宮殿から近くのエル・バディ宮殿は、16世紀アフメド・アル・マンスール王が25年の歳月をかけて建築したものだそうだが、今では廃墟になっていてどれほど絢爛豪華な宮殿だったか想像するしかない。
この宮殿を取り囲む高い塀の上はコウノトリの住居になっていて、それぞれ木の枝やごみを集めた大きな巣を作り夫婦が仲むつまじく住んでいる。一羽が巣に戻ってくると嘴を打ち鳴らし首を上下させて挨拶している。こんなにたくさんのコウノトリをこれほど近くで見たことはない。嘴を打ち鳴らすカタカタカタ・・という音は廃墟の宮殿にこだましていた。

 

 



サアード朝(1549-1659)の墳墓群は代々のスルタンが葬られた墓地で、隣のモスクからの道は17世紀壁で塗りつぶしてしまったため、1917年に上空から発見されるまで存在を知られることがなかった。400年近くもメインテナンスもなされないでこの墓朝が崩壊しなかったことは驚きだ。墓朝は3つの部屋からなりスルタンやその家族の大小の墓が安置されている。



午後2時過ぎ広場の近くのレストランでケバブなど食べて腹ごしらえ、ベン・ユーセフ・モスク近くの伝統工芸館へ行き帰宅時間まで過ごした。
ここはモロッコで作られるあらゆる物を行程作業を見せ、同時に販売も行っている。ここは公定価格が設置されているが、スークよりずっと高め。

カーペットやベッドスプレッドの織物類や、金属、皮製品、木工、家具などあらゆる物が作られ売られていた。作業場では撮影禁止か有料だからここでは写真は控える。

4時に迎えのバスに乗ったときはどっと疲れが出た。あの混沌な人ごみだけで疲れてしまう。よくもこれだけの人と車があらゆるところに蠢いているのだ。

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