King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

クムラン

2006年06月27日 23時48分08秒 | 日々のこと
死海文書が話題になったのはいつのことでしょうか。
キリスト教の真の姿とかイエスの正体とか色々な本が
でた記憶があります。
死海文書とかその時の本も数冊読みました。
今ここに来て『クムラン』を読んだのは、ダヴィンチコード
が話題になっているからです。

そして今読み終わり、この本は何を言いたかったのか、
キリスト教とはそもそもどんなものなのかまったくわからなく
なりました。なぜイスラエルとパレスチナは激しく戦うのか。
クムランの中のローマとエッセナ派の人たち、ユダヤの中の
エッセナ派の人たちは結局今のパレスチナとユダヤ世界と
どうつながっているのか。

まあクムランだけ読んでいると、エッセナ派というのは結局
信仰宗教で、ユダヤ教の人たちからすれば、怪しい教えと
病気を治す特殊技術でどんどん信者を獲得している
世を脅かす存在だったのでしょう。信者だけで共同生活を
送ったり、秘儀を行ったり秘蹟を行ったりする彼らはまさに
新興宗教以外の何ものでもないはずである。

しかし、今現代において資本主義や民主主義のもとに
なったのはキリスト教であり、西側諸国がみんなこのキリスト
教により近代化に成功しているのです。中世から多くの
腐敗や変遷を経てそれでも多くの人がキリスト教を信じて
おり、協会が果たした役割や今回ダヴィンチコードでも
話題になった十字軍とテンプル騎士団の果たした役割など
多くの謎と多くの秘密が宿っているようです。

私は、そもそもひとつの宗教でその宗旨が常に曲げられず
教祖からの教えがそのままストレートに現在まで生きている
という方が無理な話だと思います。しかし、イスラム教は
アラーを唯一の神としてコーラン以外の教えを排斥して現在
でもそのように生活しています。現在のキリスト教の聖書は
色々改竄や教会にとって都合が良いように直されていると
言います。そこに、2000年前の当時のままの書が発見され
たのですから、大いにキリスト教の謎が解明されるものと期待
されています。

しかし、ダヴィンチコードで見られるように実際はどこを教会が
いじったかが明らかになった程度でやはり様々な謎は以前
そのままのようです。そして素朴な疑問として、そのイエス他
弟子たちの系図は今でも生きているのか。神と争いイスラエルが
できてその初代イスラエルの王から現代の子孫は存在している
のか。等々様々な疑問がわいてくるわけです。しかし、逆な
視点でみれば私の元もアダムでありイブからできているはずです。
全ての人間が神から造られたはずです。

ならば、なぜイスラエルの子がそんなにえらいのか。
なせ今更契約が必要なのか。そんな疑問がでてきませんか。
そんな事を考えもせず、新興に限らずキリストでもイスラムでも
仏教でも人は自分に都合のいい神をでっち上げるのです。
今やいくら優秀な科学者が考えても宇宙の成り立ちは説明
できず神が造られたという話以上に信憑性のあるものが
できていません。その神が作られたにしろ、もっと具体的な
証拠があっていいはずです。

そんな事を考えただけで、世界中の戦争や民族紛争がみな
作られた争いである事が解ります。もっと個人レベルで争いを
拒否したらどうですか。自分の国を守ると息巻く前に、地球の
環境を守り、自分の健康を守る事を考えたらどうですか。
コメント
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