やさしさとさわやかさと

おいしいのに安いシリーズが定着してしまい、キューバ
などの本来の高級で味も高級品が最近まったくお呼びで
なくなった感じがあります。

夏場でホットを楽しむ人も少なくて、深い珈琲の世界を堪能
するというより、あっさりとさわやか系がやはり好まれるので
仕方のないところです。

でもクリスタルマウンテンの甘みと香りはこの夏でもベスト
マッチなんですけどね。

自分ではたまに楽しみますが、注文は最近ありません。

それにしてもベトナムのコストパフォーマンスは驚くべきもの
があります。

そんな安くてもおいしい豆のもう一つの雄として、最近売り出し
中はペルーのチャマナです。

農園名もついていましたが、チャマナの通り名が一般的ですので
そちらで行きます。

こちらは200g800円スペシャルティグレードでは珍しい安さです。

味はさっぱりとしていてやさしい味で思わずお替りを要求して
しまうのど越しの良さです。

それは高地産で大ぶりの豆で、もちろん無農薬で大事に育てられて
いるからでしょう。

ベトナムが硬くて緑色なのに対してこちらは柔らかくて大振りで
見るからに懐が深そうなところです。

試飲をお待ちしています。

『プロメテウス』観賞

昨日業務終了後、上里のシネコンにて『プロメテウス』を
3Dで鑑賞。

何度かこのパターンでの利用をしているシネコンですが、
大丈夫かというほど今まではお客がいなかったので心配して
いました。

ところが、どうしたことか水曜でレディスディということ
でか、かなりの賑わいがありました。

この映画は人類の起源と大きく出たテーマと予告編を見て
見ることを決めていました。もちろんリドリースコットの
SFということも重要な点です。

ブレードランナーという映画にしろエイリアンにしろ繰り返し見て
その世界にのめりこみました。

夏はSFですよ。夏の思い出それも大スクリーンで見るスタウォーズであり、
エイリアンを新宿プラザで見たという夏休みの思い出があります。

エイリアンの宇宙で一人で立ち向かう女主人公に心情を重ねて
間一髪でエアシューターでエイリアンを宇宙の藻屑にした満足感を
感じるのでした。

そのエイリアンもシリーズ最後でもう地球にあと一歩に迫った
エイリアンを間一髪防いだものの、もうリプリーを主人公でつくる
には無理が生じてきていて、ついにエイリアン第一作以前の世界を
描くことになったのがこの映画ということです。

そんな前情報もないまま、人類の起源がこの夏明かされるという
予告編を信じて映画館に来たら、やはりエイリアン映画だったと
いう落ちでなんだかだまされたようなこれを待ってたんだというような
肯定と否定の気持ちが入り組む複雑な心境で映画館を後にすることに
なるのですが、私はこれはやはりSFファンであり、エイリアン好きで
あれば必ず見なければならない映画であり、非日常ということで
映画の世界観に浸り日常を脱するということでもやはり最適な映画
であると言えます。

ただ、3Dで見る必要も増して日本語吹き替え版はお勧めしません。

結構セット映像や室内とか出来合いのセットのシーンが多く、3Dで
スケール感を感じることもないのです。

それに主役の女性が不細工で吹き替えが台無しにしてくれるので、
要注意です。それに反して脇には有名俳優が碌に見せ場もなく
使い捨てにされるのも面白いところです。

様々なSF作品のオマージュにあふれ、ストーリーはまるでエイリアン
その物を焼きなおしたかのようなお約束なストーリーが展開して、
社長が創造主に会いに行くといきなりやらてしまうのもブレードランナーの
レプリカントが社長に老化を止める方法を聞きに行くのを思い出して
しまいます。

最初のシーンがずっと謎に感じていましたが、あれは自殺でなくて
あれが人類創造の仕方だったのかと思うと納得行くのですが、同じ
禿の巨人種でも訪れた星で出会った巨人種となんか種類が違うようで
やはりなんかしっくりこないところもあります。

色々と科学的に突っ込みどころはあるのですが、それはいちいち
指摘しないのが大人の対応で、これは楽しんだものがちなのです。

赤地に黄色の星

ここ数年私の楽しみとか親しい人とか近い人とか
ポツリポツリと抜けていくかのように亡くなり
これが齢を重ねることかと思ってしまいます。

その反面新しい出会いやら発見やら気づきとか
もあるのに、交換条件としてはかなり大きな
リスクのような気もしたりします。

これもまた人生なのでしょうか。

ここの所飲むのはベトナムです。かつて試飲した
ベトナムコーヒーの概念を覆す、アラビカ種も
これだけ良質の品質の物があるのかとびっくりの
味です。

それに安いので、どんどん飲めちゃうし大勢の職場に
常用でも全く問題ありません。

他のアジア産の豆が味についてはブラジルとコロンビアの
ブレンドの様な味だったり、最近不人気のコロンビアの
味だったりするのとくらべて、全くの違う系統なのに
まず驚かせられたのですが、これは味とすればニカラグア
なのだと思います。

まず、ブラインドで出されても気が付かないでしょう。

ニカラグアのCOE辺りの豆と比べてもブラインドだと
同じような点数付になると思われます。

ただ、これが私のイメージした最初のベトナムの豆と
産地も違うし、ルビーマウンテンと銘していることから
普通の大量生産の豆と違う特殊事情はあるのだろうと
思われます。

産地表示用に国旗を見たら昔の中国ぽいそのものずばりの
国旗でインパクトの強さにびっくりです。

これは珈琲の袋にあまり似合わないイメージかもしれ
ません。

結局、珈琲は予想通り豊作で収穫を迎えたようですが、
他の作物の値上がりがあり、高止まりで推移しそうです。

東京での商品市場で上場廃止になり、先物しか新聞掲載が
なくなりましたが、ずっと微増を続けていくようです。

今まで言われていた新興国の需要とか景気拡大の影響とか
全く値上がる要因はなくなったのに、下がらないのは
在庫を確保した商社などの思惑とか誰かが始める在庫
処分のためのたたき売りが始まるのを牽制し合って
いるといったところでしょう。

このままの動向が続くと日本の事情から缶コーヒーの
値段は上がり、珈琲自体の味が全体に下がり、珈琲人気も
押し下がるなんてことも起きるかもしれません。

それだけロブスタ種の値段とアラビカ種の差がなくなりつつ
あり、ロブスタ産地の豆が求められています。

そういう事情で益々今後ベトナムコーヒーの名を耳にする
機会は増えるかもしれません。

さよならつっつくん

当店の看板猫にして最長老の猫のつっつくんが
逝きました。

左目ががんのため摘出して片目の真っ白の猫
でした。

サラリーマン時代毎朝必ず門の所に立ってお見送り
を欠かさない私の一番の応援隊長でもありました。

最近は高齢でいつも腹を空かせて鳴き続けるという
一番うるさい猫になっていました。

数日前から死に場所を探して家に近づかなくなり、飯に
来る回数も減ってきて心配しておりましたが、一昨日
動けなくなっているのを保護しましたが、既に飯を
食う体力もなくそのまま亡くなりました。

これからもあの片目で見守ってくれることでしょう。

さようなら。そしてありがとう。

世界二位の味

今月最後の週に入っても、まだまだ暑いです。

配送を終え、戻って珈琲を飲んで憩いの時間を
楽しんでいます。

今日は、ベトナムのルビーマウンテンを飲んでいます。

これははっきりとした味で、飲み心地とパンチがあり
一般受けする味です。

アジアの珈琲というとブラジルとコロンビアのブレンドの
様な味が多いのですが、そんな難の無い凡庸な味では
なくはっきりとした輪郭とキレと香りもよく、仕事中に
ガブガブ飲むのにうってつけです。

酸味や果実感はすくなく、ドライな感じで事務所が
似合う味だと感じました。

ベトナムはドイチャンコーヒーなど試飲は以前から
していましたが、中国やインドと比べると高くて
あまりメリットがない感じでした。

それに使い道と言ったらブレンドぐらいで後は珍しい
からとストレートで飲んでみたいという人がいても
多分試飲して終わりということだと在庫を増す意味が
ありません。

今回のベトナムは中部山岳地帯の少数民族により育て
られたもので、近くにルビーの産地があり、ルビー
マウンテンの名がついています。

これはエクアドルでもつけて売っている店があり、
今後もこの名前かどうかわかりませんが、品質が
安定していてこの値段であれば続けて入れておこうと
思う味でした。

世界二位とよく言われますが、これはロブスタの収穫量
も含んでいるので、日本でよく飲まれるアラビカの
ストレートは最近入ってきたばかりでまだまだ根付くには
時間がかかりそうです。

当店では200g680円と格安で販売いたします。

夏休みの宿題

今の時期思い出すのは夏休みの宿題ですね。

ためておいて遊び呆けて、慌てて徹夜してやった
ものでした。

齢を取るにつれ計画性とか集中力とかついて
段々土壇場まで宿題をためてしまうことは
なくなるのですが、あの苦しんだ思い出は
強く残っているものです。

気が付けばあっけないこととか周りの環境が
変わってしまうこととかその変化をなかなか気が付かず
同じことをやっているようでやはり世の中変化している
ことは沢山あります。

先日、友人の勧める蕎麦屋を体験してきました。

足湯のある蕎麦屋で大変賑わっていました。

秩父は数多ある蕎麦屋が全て秩父風というわけでなく
色々な蕎麦屋があります。

今はやりの石臼の蕎麦屋とか更科風の十割そばの店とか
昔ながらの挽きグルミのそばとか田舎風の殻の入った
黒い田舎そばとか他県の車で駐車場が埋まり行列のできる
蕎麦屋も数多くあり、もう飽和状態かと思えば新しいのが
また出来ているという感じでしょうか。

それらが皆それぞれ満足を与えて遠方からのお客様も
満足を感じて帰られればいいのですが。

味ということですとタンポポとか美味しんぼの世界が
全てと思ったり、職人技を何か勘違いしている方もいる
ので、全ての方を満足させるというのはどうでしょうか。

珈琲では砂糖やミルクをたくさん入れて飲む人や濃いのを
好まれ胃液がこみ上げてくるようなのを飲む人もいます。

ふと時間ができて入った喫茶店の珈琲がうまかったら旅も
楽しい思い出となります。

久しぶりに訪れた町で懐かしの喫茶店を探しても既に
違う店になっていることも多々あり、それが都市部なら
なおさらで、町の機能としての喫茶店もどんどん姿を
変えつつあります。

そんな中、味も雰囲気もそのままの喫茶店は奇跡を
見るようで、珈琲の味よりも記憶の味が勝ってしまう
傾向にあるようです。

ですから、最近おいしい珈琲が見つからないという
嘆きはよく聞きます。

今まで高崎まで買いに行っていたのが当店で買うように
なって本当に良かったと喜んでもらったり、どこの
喫茶店がどうだという話をお客様としていると本当に
味を大事にしている人や興味と好奇心は大事で時に
おかしな行動を人にとらせるものだと思います。

珈琲が飲みたくなると軽井沢に出かけてマスターを起こして
淹れてもらうんだという話を昔聞かされて今でも思い出しますが、
あの人はこのネット時代でも軽井沢通いをしてるのだろうか。

得難いと伝え聞くからこそおいしいと思われているものも
数多く存在し、人はその伝説を楽しんでいるようなことも
多々あります。まるで徹夜でこなした夏休みの宿題のように
今では何でもないものも含まれます。

そして思うのは、
思い出はいつまでも美しい。またそれを壊してはならいのだと。

『夜と霧』読了

『夜と霧』を読みました。

これはNHK100分DE名著に取り上げられてすぐ買いました。

番組はもう100分終了しましたが、最終回だけまだ見てません。

この本の中でも書かれていますが、あまたの映像やドキュメント
になったアウシュビッツなどのナチスドイツの強制収容所の
体験記です。

ただ違うのは心理学者としての視点とか精神医学的な解説と
人類愛とか人間性とか信仰とか独自の視点があることが特徴で
世界中で今でも読み継がれる本となっています。

今回、震災後の日本で読まれるようになったことから書店で
平積みされるようになっていますが、これはちょうど新訳版
が出たことと重なったからでしょう。

東北地方の書店で売れているというのは、つらい体験の中で
どう生きたらいいかを参考にしているというより、より悲惨な
体験記を読み、精神的な安定を得ているという方が強いように
感じます。

しかし、その心中を思うと私自身、当時神はなぜこのようなことを
と実際に信仰心がなくとも考えざるを得なかったように、多くの人が
なぜという問いを発して、答えを求め人に尋ねたり、坊さんや
神父などに訊ねたりしたことでしょう。

人により、この本に答えを求めた人もいたのかもしれません。

このつらい体験記を読み涙するより最初から慰藉される感じを
持てるのは、つらい場面を読まされても私たちは、結末として
このつらくこの世の地獄のようなところでも筆者は生還し、生を
全うしたという結果を知っているから何か安心感と最後に待って
いるそれでも生き延びた、なぜ自分は生き延びたかを知りたくて
ページを進めるのでしょう。

100分で名著では、生きる指針とか作者の伝えるつらいときには
こうするということばかりがクローズアップされますが、私には
この本で一番感じたのは、作者が信仰心を是としていること。

世の中、まっとうな人間とそうでない人間が同じ確率でどこにでも
いるということ。

収容所に入るということは、ほとんどが死への行進であり、それでも
生を全うするには、神という超自然の物を用意しないとならないの
でしょうか。

人は、さまざまな場面で多くの選択と決定を繰り返し、人生を
進めていきますが、運命そのものは変えられないとあきらめます。

しかし、究極の確立と自らの選択でそれを決定していく自殺と
いう終わらせ方をしていく人に神を登場させないで、険しい道を
行くことが正しいという宣託はできないのでしょうか。

ひとつの答えとして示される希望と目標がありますが、そこに
感じられる愛を知るには、人生を問い考え実際に生きないと
そこにはたどり着かないように思います。

これは私が日々毎日走っていて感じることと重なります。

走り出す前まではつらく苦しい道のりへ踏み出す勇気がいります。

特にこの暑さと極寒の冬には相当の覚悟をもって走り出すことに
なります。

それでも、走って得られる境地は考えて理解できるものではなく、
走って実際に苦しい時を重ね、その場に立たねば感じ得ることの
できない感覚はいくらも存在するのです。

そこに永遠の生とか超自然の存在を出して信仰を持つものがより
深く高くたどり着けるとは私は思いません。

そして、最後に語られる失意も十分に理解できます。

様々なものを犠牲にしてやっと手に入れたものとかやっと果たした
目標も周囲から掛けられる言葉がまたお座なりのものばかりだと
いうのもあの夏休みの宿題をすべて方ずけてやっと手にした何も
しなくてもいい最後の一日がすごい退屈な時間でしかなかったこと
と同様同じことをずっと繰り返しているように感じるのと同じです。

この本を読み、信仰を持つ大切さには至りませんでしたが、
せめて彼の言うまともな人間でありたいと思います。

どんな時にも自分はまともな人間の側にいたいと。

残暑の願い

今朝はモカマタリで朝のひと時を迎えました。

この暑さはつづくものの、呼び名が残暑と変わり
もうそろそろお暇くださいとの人々の願いがこもります。

お盆も夏の甲子園も終わり、あと厄介なこの暑さだけ
居残ってという感じで今まで通りの日常を執り行おうとすると
厄介な暑さだけ相変わらずで、せめてもうおしまいだからと
残暑と呼んで終わりですからとしているようです。

昨日は、分厚いカツを食べてやろうとエデンに向かいましたが、
なんと定休でやっていませんでした。

しかたなく、たいへいのうどんでいいやと道を戻るとそこも
休み。

となればカレーかステーキか残る選択肢は多くありません。

秩父に多くの飲食店があるのに、こうやって満足のいく食事処を
上げていくと実に少ないのです。

ホルモン焼きみたいな酒の絡むところは至る所にあり、何やら
いい匂いをさせていますが、昔日の勢いはなく、あの通り中
もうもうと煙るような風情は望むべくもありません。

当店のネルドリップのネルは最近よく詰まるので、薄いのや
いろいろ検討した結果、普通に濾し布として売っている片面の
ネル起毛布を使用し両面はやはり使用しないことになりました。

布の糸が水分を吸収するので、全部コットンより保水しない化学繊維
を混毛した方が仕上がり時間とか雑味の有無とか色々優位がある
感じです。

イメージとしては、無漂白のオーガニックコットンで100%綿と
いうのが、おいしい自然食品を扱うにふさわしい感じがしますが、
必要以上に目が詰まったり、必要以上に珈琲成分を吸収しすぎる
のも無駄な気もします。

紙や金属でも同じ味になるとしても、やはりネルにはかなわない
風味があったり、ネルだからこそできる味というのが豆にしたら
あったりすると感じます。

その代表がモカマタリのように思います。

すっぱいモカマタリは紙だと容易に作れます。

同じ新鮮なモカマタリでもぞんざいに紙で淹れると妙なすっばみが
でて、昔喫茶店で飲んだあのモカマタリの味がします。

完成度の高い丸みはネルならではの味でこれはすっきりと早く
抽出できる布では出しがたく、ゆっくりととろとろ落とすと
理想のまろみと深いコクがマッチした世界を作り出します。

ここの所エルサルバドルとモカマタリと交互に味わっていますが、
どちらもいっぱいに奥行きの深い世界が控えており、飽きが来ません。

そろそろ朝晩は刺激の心地よい酸味系もほしくなるところですが、
当分この二種に頼っていけそうです。

モカマタリはただ今、200g800円と大変お買い得な価格と
なっております。

お試しあれ。

ゲリラの国から

私の使っている石鹸の国、そしていつも
字幕に出るアレッポとされる映像という文字、
シリア。

日本人の犠牲者も出て連日戦闘が続くと報道
されています。

しかし、なんでそんなことになったのか、なぜ
武装勢力と政府軍が戦っているのか、肝心なこと
は解りません。

幸い石鹸はまだ豊富にあり、どこの通販サイトでも
薬局の店先でも売っているようです。

どこの報道でもこの先石鹸の輸入が止まるという
話は微塵も出てきません。

テレビでもアメリカの旱魃で穀物相場が上がり、
秋から食品価格が上がるというニュースが出て
きました。

こう暑い暑いと言い続けていると珈琲の需要も
すっかり干上がったように感じていると急に
立て続けに注文が入ったりして気が抜けません。

そんなわけで、豆の注文とか備品の発注とか
準備だけは怠りなくやってはみたものの、この暑さ
でやはり人も出歩く気力もなくなるみたいで、
通りも静まり返ってセミの音ばかりが響きます。

そんな日本より高温でジャングルの地から珈琲は
届くのですからたいしたものです。

渡航危険とかゲリラやら盗賊の暗躍する地でも
商品は毎年届いているのですからすごいことです。

紛争をやめればもっと豊かに穏やかに暮らせるのでは
と思わず考えてしまいます。

口で言ってすべてお互い理解しあえるというものでも
ないので、バカらしいからやめろと言っても聞き入れられる
はずもなく、それはまた日本と韓国、中国などの隣国との
間にもあることなので、簡単に他人事と眺めるわけにも
いきません。

日本では韓国料理店や中国料理店が襲われるなどということ
は起きていませんが、中国では日本食レストランやラーメン店
などの被害の映像が報じられており、不満の爆発や怒りの蓄積
は見えないところで進んでいるのです。

まあそれが正しい情報でそうなっているのならいいのですが、
世の中、結構騙されて動いている方が多いようなのでご用心
です。

在庫が気になるこの頃

深夜やBSでは韓国ドラマがひっきりなしに流れ、
韓国のタレントが続々デビューする時に、韓国の
反日行動や発言は何を意味するのでしょうか。

内政問題と揶揄して問題発言扱いされた防衛大臣も
いらぬ発言で、混迷を深めました。

友好的な関係を築けば経済や諸々の交流で恩恵が
深いのに、目先の利益で権益と権力の延命を図った
と冷静に反応すればいいものを取る措置も遅かったり
まずかったりが目立ちます。

やるべきことを普段からやっていないというのは
明らかです。

ニュースに出る竹島が韓国領と岩に刻まれていたり
灯台やら軍隊の警備やらの映像を見る度、何を今まで
していたのと思ってしまいます。

まあ次の選挙をしたらどこも一党で過半数に達しない
となると単に選挙対策などという簡単な動きに止まらない
諸々の画策がいそがしいのでしょう。

当店もこの連日の暑さに焼き豆の在庫を減らしたり、
生豆の仕入れの時期とか管理とか色々と悩ましい問題
を抱えています。

秋のブラジルの新豆はどうやら昨年より値上がり必至の
状況で、今出ている安めの豆の確保が皆さん考えている
ことのようです。

ですが、この暑さの中在庫を積み増すのがどうしても
ためらわれてしまいます。

重い生豆を移動させるだけでも憂鬱ですし、定温倉庫の
スペースを考えるのも汗ずくの作業です。

とある喫茶店では在庫用の部屋を都内に用意していて
それは一年中エアコンを入れっぱなしだといいます。

秩父だと標高が1500Mのところだと30度を超すようなこともなく、
都内のマンションの一室をいつもエアコン稼働させることを
考えれば、焙煎基地を秩父に置き販売を都内でなんて構想を
よく思い描きます。

それと在校生一万人ぐらいのマンモス校のコーヒースタンド
をやることや新たな展開をあれやこれや考えます。

当分自宅で引きこもりのような販売形態はつづきますが、
珈琲ファンのためにも良い豆をどんどん世に出して行きたいと
切望します。

やっぱ新店舗どこかに出そうかな。

冷房とホット珈琲

この夏、新しいエアコンは稼働率が
あがりました。

節電の夏ということで、購入した省エネエアコン
でした。

最初は冷たい風がなかなか出てこなくて、冷えない
感じでした。

しかし、だんだん心地よく感じるようになって
きました。

いつまでいても、そのまま昼寝しても体が冷え切って
しまうこともありません。

前のエアコンだと一時間も居れば体がくたーとして
しまったものですが、それもありません。

静かに冷えて、その温度はずっと維持されます。

お客様からすれば、涼しすぎないので心地いいというより
涼み足りない方が強いかもしれません。

でも、外に出ると外はこんなに暑かったのかという
部屋に戻りたくなるような感じの熱気を感じます。

心地いいのが心地よすぎないという丁度いいのが、
気持ち良すぎないという不思議な感覚です。

ですから、ここでホット珈琲は少し暑い感じがして
やはり飲みたくない感じです。

最初はアイス珈琲。

そして、落ち着いてきたら飲み足りない分をホット
で頂くという感じが心地いいかも。

すると、一杯では足りなくて、やはりホットが珈琲は
ベストだなと続いて二杯目を頂くという感じなお客様
が大半でしょうか。

当店ではやはり冷房中でも最初はアイスでしゃっきと感
を感じて気持ちに余裕でできたところでホットも行って
みるというのがだいご味かなどと感じる八月下旬でした。

今日は昨日よりさらに暑いようです。

涼みに来るほど冷房は冷えていませんが、試飲にどうぞ。

『重力とは何か』読了

こういう最新の科学を解説した本が最近は
売れています。

それも最近、物理とか宇宙論とか最新の発見なり
新たな人類の英知の成果がちょくちょく新聞などに
乗るからでしょう。

我が家にも宇宙論や相対性理論の本やホーキングの本が
たくさんあります。

益川敏英博士の日経の履歴書も面白く、日本人が貢献して
新素粒子の発見につながり、それが重力起源のものになる
と聞いて、余計興味を集めている感じです。

さて、そのたくさんある相対性理論を解説した読み物は
たくさんあるのですが、今回は重力というキーワードが
あり、これを知らなければ今何が発見されようとして
いるのか解らないのです。

となれば多くの日本人がこの本を読むのも納得がいく
というものです。

ただ、この手の本を読んだからわかったような気になれるかと
いうとそういうことはなく、謎はまだ解明されていないと
いう結末が待っています。

つまりは何も世の中が変わるようなことではないのかと
思えますが、すでに陽電子がPETに使われているように、
エネルギー革命が起きるかもしれません。

同盟が痛んだ

昨日ビデオにとっておいた「大鹿村騒動記」を
みました。

原田芳雄の遺作にして、一周忌ということでテレビで
やったようです。

住民が演じる村歌舞伎が今でも続いているという点は
秩父に通じることのある山里が舞台で、原田が演じる
ディア・イーターという食堂の主人が営むところも
山里のありそうなところです。

秩父にも似たようなものがあり、この映画が描こうと
した村という共同体に起こった事件と人間の共同体に
起きる事件のコントラストを通して人間賛歌的に
描いたものと思われます。

演じることと生活することの共通さが山奥に暮らすこと
誰もが顔見知りという狭いコミュニティに生きるという
ことの意味をさりげなく織り込み、喜劇として仕上げて
いますが、人と人が生活するという意味を改めて考えさせ
られる構造になっています。

まずは何でこんな山の中の辺境に歌舞伎がのこって大事に
演じ続けられているのか、その描かれた世界が重要なのか
それとも平家とか源氏とかの祖先なのかとか文化とか歴史
的な意味合いも考え民族的な意義とかビジエという食文化
とか老いるとかすべてが人間の生に寄せる喜びなのかと
ほんわりと感じる作品でした。

そんな共同体なくしては生きていけない人間がその人と
人のかかわりでは色々と問題も作ります。

今日の昼のニュースで今度は日本人が尖閣列島に上陸したと
報じていました。

日経新聞によるとロシア、韓国、中国のこうした領土侵害は
鳩山政権時代の日米同盟の痛みがあるためとしています。

でもこういう軍隊を持たない日本が他国に侵略されないため
の同盟という米軍の庇護の下にあることを重要視したり、
軍備の需要性を言う人は本当にそう思っているのでしょうか。

日本は江戸時代世界の先進国に比べれば軍備と呼べるような
ものもなく、鎖国という外国とは付き合わない政策を続けて
いました。

しかし、その時歴史的には不平等条約を結ばされたといい
ますが、一方的に搾取されるような立場にもならず、タフに
交渉できる人材がいたことから、清のようなことにならず
その後の近代化も図れたと思います。

主権もしっかりして国内状況も三権の確立も統治もされている
国をいきなり武力で侵略できるほど無法化した世界でもないのに、
やたら憲法改正をいったり、武装化を主張する人は今回の
ような主権侵害がおきるとそれ見たことかと騒ぎ出します。

日本の経済力とか国際的な地位とか勢いがなくなってきている
とか尊厳を失っていることに注意を払うべきで、弱腰外交を
批判するよりその元に注意すべきなのではと思います。

同盟が痛んだといいつつ、それは癒える予定があるのか、
それとも次の策があるのか。

鳩山氏が言った基地は国外というのは実現できなかったが
誰もが彼の言っていることは正しいと理解はしているはず。

ルーピーな政権と揶揄され、日本を昏迷に導いたような指導者
でしたが、誰もが彼の言う真実に期待しかけた未来に希望を
感じたから政権交代も起きたし、誰もがこれで変わると信じた
のです。

期待は残念ながら大きく裏切られ、前の政権よりひどい状況に
陥っていますが、他国の基地が沖縄に集中している状況が異常
なのは間違いありません。

花火ラン

暑さの衰えはなく、昼間は本当にボーっとなって
冷房なくして何もできない感じです。

昨日くらいだと一番涼しい部屋に行っても熱風が
部屋に入り込みサウナ状態で寝転がってくつろぐ
なんて昼寝タイムも持てません。

夜になってもさほど涼しくもなく、風もあまり
ありませんでした。

それなのに毎夜10Kを越えるランニングをする
日々は続きます。

今はさそり座が南の空に見えています。

この星座はアサシンと言われていて、狙っているのは
オリオン座なんだそうです。

辛さで言えば、サソリよりオリオンです。

昨日は、二か所で花火があり、また花火を見ながら
走ることができました。

実は、テレビで諏訪湖の花火を見てもうおなか
一杯の雰囲気もありました。

それでも生の花火は一味違いました。

いつもは外に出ている人もないところに花火見物の
人がいて夜の道もにぎやかでした。

こんなのが走っている身には励みになったりします。

満点クリスタルマウンテン

エアコンを効かせた部屋で飲むクリスタルマウンテン
は最高です。

昨日は、アイス珈琲とマラウィゲイシャと最後の〆に
クリスタルマウンテンでした。

そして、今朝はモカ。

昨日のお客さんが言っていた、もううちは秋の虫が
夜鳴いているというのですが、我が家ではセミや
カナブンなどの虫がうるさくまだ秋の虫の鳴き声を
聞く感じではありません。

とはいえ、夜走っていたら強烈なオシロイバナの香りの
バックコーラスに様々な虫の音が聞こえるではないですか。

スイーチョンとか色々な音が満ちています。

昼間は猛烈にセミの鳴き声とまるで様相が違います。

昨日はまた西瓜を買い込んでしまいました。

走った後の西瓜は最高です。

そして、この時期の楽しみとしては巨砲の濃厚な味です。

今の西瓜を食べつくしたら、次は巨砲を仕入れてこようと
思います。

クリスタルマウンテンの酸味も完熟の果実の芳醇を感じさせる
ものがあります。

深煎りと浅煎りのコントラストを感じてみるのも一興。

こんな試飲も当店ならでは。

最近の試飲での話題は光子についてだったり、さそり座だったり、
お盆疲れに珈琲はいかがですか。