すっかりと涼しくなりついこの間30度の日が今では10度と秋が深まっています。
昨年の今頃よく聞いた忌野清志郎の木枯しですが、不思議なことにどのアルバムなのか
見当たりません。さらにネットで調べても木枯しでは出てこなくて違う名前を間違えて
記憶しているのか見つからなくなっています。最初のギターのリフで始まるじゃかじゃかじゃんの
音も今も耳に残っているのになぜ見つからないんでしょうか。
さて、007のことを書いていてふと007は新007になった人がボンドの復帰で辞退して007として
復帰したのであの人は00いくつになったのかそれとも007に戻ったのかと考えて、そうしたら
なぜかわれわれ世代は00といえばサイボーグ009だよなあと思い、001からどんなだったか思い出してみると
いまでもその特殊能力と役割などが思い出せます。不思議なのは009で子供のころ見たテレビなどでは
009の特殊能力は特に説明がなかったような気がします。しかし、私が10代の頃に新シリーズになり、
テレビアニメでもはっきりと加速装置という言葉が出てきます。009はサイボーグの完成形のような位置付で総合的に改造されていてグループのリーダーとなっていると理解していましたが、この加速装置と
いう後付けのような特殊装置はずいぶんと格落ちしたような印象もありました。でも部活などで加速装置とつぶやいて加速出来たらとよく思ったり不思議な呪文のように時折頭に浮かぶのでした。
001から009の特殊能力と出身国など思い出していくと008だけあやふやでネットで調べてみると漫画だけに
その能力が時折ぶれていて長いシリーズの中で変化したりとその変遷や特殊能力も私が思った以上に複雑なものを取り入れいたりと面白い発見もありました。面白いのはその年齢層で0歳から40代の中年までいて
紅一点の003は普通だとリーダーの009とカップルとか恋人設定になっていたりしますが、少年漫画なのでそういうロマンスは範囲外だったのです。
それに003の能力が聴力がよいだけと地味なうえに運動能力的にも当時は今の女性のようにアクションを
求められておらず001のお守り役といった印象しかないのです。面白いのは007でやはり本家007を意識したのか漫画でも007はイギリス人で売れない役者という設定で特殊能力も顔を変えて誰にでも化けられるというものです。これはイギリスという国からの印象とシェークスピアの国ということからの設定でしょう。今回知ったこととして004に体内に広島原爆級の原子爆弾があるということです。これは今まで私が読んだり見たストーリーでは聞いた事もなく使うというストーリーもなかったと思います。
今米でよく映画化されるマーベルの超人ものも発想と元ネタは戦後間もないころのものです。今実写化が簡単になりより総花的な話も可能になったので宇宙から地球に攻撃してくるものになっていますが、要は戦争中に経験したことからそんな時にこんなことができたらという思いから出発しているのです。009も戦後まもなく戦争体験を持つ作者と池袋でみかけた戦傷者の姿から科学で蘇るという発想になっていったようで後のキカイダーや仮面ライダーなどが生まれた背景が伺えるのです。だから能力でもひとりで一個師団に匹敵する能力があるというような設定がよくみられ005が飛んでくるミサイルを手で受け止めるとか戦車の砲筒を手だけで結んでしまうとかギャグ的な漫画描写も後のアニメ化でより科学的脚色や能力の拡大で実写的劇画風にものにどんどんレベルアップされたのを覚えています。
本家007にしろ世界征服をもくろむスペクターなどという組織も現代の多国籍企業や軍事会社とテロの多発と現実社会の方が進んでしまいはっきりとした悪と正義という構図も現代的にそぐわないようにもなりまるきりファンタジーの世界で止まってしまう危険性も出てきてしまっています。それだけ世界的ニュースで現実にスパイが放射性物質で暗殺されそうになったり、大量破壊兵器があるとして始めた戦争が実はなかったとか、テロの主導者ビンラディンをパキスタンで殺害して海上投棄するがアフガニスタンではタリバンに実効支配されて米軍は撤退という今年のニュースに触れると20年前の貿易センタービルの倒壊から現実ではなにも正義が行われ解決していないという事に愕然とさせられるのです。日本でも革命を唱えて学生運動が高まり、連合赤軍が武装して警察と対峙し銃撃戦を演じ逮捕されるも日航機ハイジャックで超法規的措置で釈放され北朝鮮に渡るなどテロとの戦いは現実に起きており、東京の地下鉄ではカルト宗教組織によるテロでサリンをまかれて8人死亡2475人が重傷を負う事件が起きています。犯人は時代が平成から令和に変わる時に恩赦などを避けるためかまだ詳しい犯行の解明もなされぬまま、死刑判決の実行が急がれ次々に執行されてしまいました。映画や小説では悲惨な事故や戦争がスパイや諜報員やらエージェントの活躍で解決されるのに現実には暗殺や独裁政権が維持されていたり無政府状態の国も増えています。
なぜそんな軍事勢力や武装勢力が生まれるのか、誰がそんな人たちに武器を供給し、どこからその資金が生まれているのか不思議でなりません。今日本では衆議院選挙が行われ各党首が成長と分配とか政策を述べていますが、その財源の確保とは裏腹に広げる風呂敷の大きさを競うようなありさまで現実に迫る気候変動と災害の拡大など温暖化や人類の将来が揺らいでいる中でそれを防ぎ人々の生活が守れるのか大変なときなのにどこか自分のためのようなことに終始しているのが気になります。今朝日新聞の夕刊になぜか
ガリバー旅行記が連載されていて、なんで今なんだろうと気になり考えましたが、読んでいると馬の支配する国にたどり着きその自分の主人となった馬に自分の暮らしていたイギリスの社会や文化を説明するシーンになりその文化とか政治とか戦争とか裁判のことを語る章になり、文化文明批評をなすためのこの設定かということになっとくして読んでいます。そして、今の裁判のことを説明する段になり、弁護士の役割の説明で賄賂でそれが買ったりされるという内容に非常に違和感を持ち、さらに現実がそういう買収に応じない裁判官がいてそれらにより正義がかろうじて守られているという結論にうすら寒いものを感じつつも現実はそうなのかもしれないとふと思ってしまいました。これはジャッレッドダイヤモンドの本にも似たようなことが書かれていて現代の裁判による決着というのが実にくだらない制度と語り、自身も何度か利用した顛末からそれらが資力があるものに有利に働くという問題点を指摘しています。日本では司法制度とか裁判制度がしばしば問題になり海外の指摘から改善を目論み裁判員裁判とか取り入れられたり、司法サービスを誰もが受けられるよう法律改正で弁護士の数を増やす試みなどがされていますが、刑法で起訴されると99%有罪でただ量刑を決めているだけの裁判とかとかく批判は続きます。つい最近日産のCEOカルロスゴーン氏が起訴され収監されていたのに裁判を受ける前に米の元特殊部隊の手により国外脱出というスパイ映画並みの出来事があり、本人は日本では公平な裁判は無理とインタビューに答えていたりしてまったく正義のために脱出したような振る舞いに金持ちはこうも自由を手に入れるのかとびっくりさせられたものです。
さて、こう寒くなってくるとやはり温かい珈琲でまったりとしたいという人は多く、最近多いのは深煎りの豆をくれという人の増加です。
まあ色々という事はあるのですが、とりあえず深煎りの豆を用意いたしました。
それと珈琲時間の充実には器はかかせないもので、私も最近気に入ったものがあり一度は雑貨屋で目にとめてほしいなと思ったものの1800円という値段に直ぐには買えなかったのです。でも、コーヒータイムの度にあのカップで飲んだらという気が起きて今日になり必要なプリンターのインクなどを注文していたらもしかしたらとネットで見てみると同じカップが700円から売っているのを発見して直ぐに注文してしまいました。明日にも届くのでまた報告します。