本を読むにあたり、「 いいなあと思う一節 」 がひとつでもあれば、それで満足することにしている。
読んでいて雰囲気というか、あっこの本には、、そう思うと、その一節を必死で探す自分がいる。
『雰囲気』と『ひとつの文章』以外、多くを期待しないのが自分流の読書術と決め込んでいる。
最近 長岡輝子著『 老いてなお、こころ愉しく美しく 』を読んでみた。 あったかい雰囲気に浸れる。
わけのわからない本や小説もいいが、たまには前回の「渥美さん」や今回のような方の人生を感じられる本も読むようにしている。この本はなんといっても雰囲気がいい。長岡さんが92歳の時に書かれた本であった。
長岡輝子。(1908年 - 2010年) 女優・演出家。 4年前102歳で他界。
舞台・映画・テレビ等で活躍、宮沢賢治の詩を東北弁で朗読し評判となる。
最近BSテレビで再放送した『おしん』の奉公先・加賀屋の大奥様役を好演したことでも知られる。
(東北弁での人柄の滲み出た感動の演技が一躍評判になる)
<宮沢賢治の詩を味のある東北弁(盛岡弁)で。93歳の朗読>
雨ニモマケズ(クリック)
≪今は亡き父に≫と題する詩の一節 -パリで父の急逝を知りー 長岡輝子
今朝までは私は向日葵(ひまわり)
今はしぼんだ朝顔
父よ! 父よ! 父よ!
向日葵は陽がなければ動かない
朝顔は絡まずにはのびられない
父よ! 父よ! 父よ!
ーーーーーー
------略
私は人間
花ではない
悲しみも苦しみも来るなら来い
今までの抱えきれない幸福で
私はそれを消化して見せよう
情のある、しかも凛とした姿はやはりどこかが違う。
亡くなった102歳は、当時の芸能界最高齢であり、いわゆる老衰の大往生だったという。
読んでいて雰囲気というか、あっこの本には、、そう思うと、その一節を必死で探す自分がいる。
『雰囲気』と『ひとつの文章』以外、多くを期待しないのが自分流の読書術と決め込んでいる。
最近 長岡輝子著『 老いてなお、こころ愉しく美しく 』を読んでみた。 あったかい雰囲気に浸れる。
わけのわからない本や小説もいいが、たまには前回の「渥美さん」や今回のような方の人生を感じられる本も読むようにしている。この本はなんといっても雰囲気がいい。長岡さんが92歳の時に書かれた本であった。
長岡輝子。(1908年 - 2010年) 女優・演出家。 4年前102歳で他界。
舞台・映画・テレビ等で活躍、宮沢賢治の詩を東北弁で朗読し評判となる。
最近BSテレビで再放送した『おしん』の奉公先・加賀屋の大奥様役を好演したことでも知られる。
(東北弁での人柄の滲み出た感動の演技が一躍評判になる)
<宮沢賢治の詩を味のある東北弁(盛岡弁)で。93歳の朗読>
雨ニモマケズ(クリック)
≪今は亡き父に≫と題する詩の一節 -パリで父の急逝を知りー 長岡輝子
今朝までは私は向日葵(ひまわり)
今はしぼんだ朝顔
父よ! 父よ! 父よ!
向日葵は陽がなければ動かない
朝顔は絡まずにはのびられない
父よ! 父よ! 父よ!
ーーーーーー
------略
私は人間
花ではない
悲しみも苦しみも来るなら来い
今までの抱えきれない幸福で
私はそれを消化して見せよう
情のある、しかも凛とした姿はやはりどこかが違う。
亡くなった102歳は、当時の芸能界最高齢であり、いわゆる老衰の大往生だったという。